残高繰越

決算期における処理のひとつ、「残高繰越」について。


1.残高繰越とは

前年度から次年度へデータを引き継ぐ処理のこと。

  • B/S勘定
    翌年度期首のB/S残高(勘定ごと)に金額を引き継ぐ

  • P/L勘定
    翌年度期首の未処分利益勘定に金額を引き継ぐ


残高繰越処理を行う前に、以下の点を確認する。
・前会計年度をクローズ、翌会計年度をオープンしていること
・前年度の調整伝票の登録が完了していること


2.処理フロー

G/L残高繰越(Tr:FAGLGVTR)

G/L勘定の前期残高を集計し、翌期の繰越残高として登録する。
・元帳
・会社コード
・繰越会計年度
・処理オプション:テスト実行フラグ

G/L勘定残高確認(Tr:FS10N)

翌期の繰越残高が登録されていることを確認する。
・G/L勘定
・会社コード
・会計年度
・事業領域

債権および債務残高繰越(Tr:F.07)

債権債務勘定の前期残高を集計し、翌期の繰越残高として登録する。
・会社コード
・繰越先会計年度
・得意先/仕入先選択
・処理パラメータ:テスト実行フラグ

得意先残高照会(Tr:FD10N)

翌期の繰越残高が登録されていることを確認する。
・得意先
・会社コード
・会計年度

仕入先残高照会(Tr:FK10N)

翌期の繰越残高が登録されていることを確認する。
・得意先
・会社コード
・会計年度

3.会計関連テーブル

FAGLFLEXT:総勘定元帳 合計
FAGLFLEXA:総勘定元帳 実績明細
BKPF
:会計伝票ヘッダ
BSEG
:会計伝票明細
BSID:会計管理: 得意先の二次索引未
BSAD:会計管理: 得意先の二次索引(決済明細)
BSIK:会計管理: 仕入先の二次索引
BSAK:会計管理: 仕入先の二次索引(決済明細)
BSIS:会計管理: G/L勘定の二次索引
BSAS:会計管理: G/L勘定の二次索引(決済明細)



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