魅せていくことって?
建築を職としていると(今は直接的には関わって仕事はしていませんが)
いろんな見方が身についてきます
良い意味でも悪い意味でも俯瞰してみる癖がつきます
完成してる建物や造形物に対してだけに
その見方をしていたはずが
それに携わっている人、建築家、企業に対してもそういう見方をしてしまうようになりました
これは普通ですか?
普通かどうかも分からなくなってきてます
一消費者として、建物を景色を見れなくなっていることに少し残念な気持ちになることもあります
純粋に楽しみたいなと思っても
今までの経験が介入してくるので
良いんですが、良くない
今は密かに想っていた内装業に足を踏み入れることができ
建物で人に近い立ち位置にいるのではなく
人に一歩でも近いファブリックや建具、風景に成り得る存在であるもの
そういう立ち位置で生活をしてます
俯瞰する癖があるわたしですが
俯瞰しながら建物から遠ざかるのではなく
俯瞰しながら得た、気持ちを汲み取る力や
周りを見て環境を変えていくために何をすればいいかという観察眼
それを活かせるように日々精進していきたいです
旅するように仕事している
この言葉をわたしに与えてくれたのは
今の職場の上司です
今までどこで仕事をしても上手くいかなかったことに対して
そういうふうに言ってくれる人もいるのかと
少し感動した私がいました
色んなものを見て(人、環境、もの等)
色んな感情を抱くんです(すごい、綺麗、ちょっとわからない等)
と、そういう話をしたときに
それが俯瞰している≒旅をしている、ように見えたそうです
マイナスだと思っていた経験がプラスになる
素直に嬉しくてお話しながら泣きそうでした
その人が持っているもの(土地、家、感情、経験)を包み込むように、寄り添うことができて
やっと魅せることができるのかなと思うことができつつあります
これはいつもより少し前向きな話