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JAPAN CH BRIDGE : Clubhouse タウンホール日本語解説 3.7

毎週月曜日午前8時のタウンホール・ブリッジでは、Clubhouseのクリエーターを招いて、創業者によるタウンホールの解説やコミュニティ構築のコツを共有しています!
さて、AYDEAチームによる今週のClubhouseの日本語解説はこちら!

今週のクラブハウスのハイライト

・先週、私のチームは海外ユーザーたちに連絡を取り、アプリについてフィードバックをもらったり、Clubhouseが各国でどのように使われているかヒアリングを行った。
・このアプリがアメリカ国外に広がる前から、ルーム内では「通訳者・翻訳者」のような役割を担う人がいた。
ここで言う通訳・翻訳は言語に限ったことではなく「Cultural translation」として文化的要素を含む。
・「Cultural translation」とは 言語、アート、教育、テクノロジーを含む異なる背景が生む細かなニュアンスを理解し汲み取ること、そしてそれは文化や信仰、専門性など異なるバックグラウンドを持つ人々が集い気持ちよく情報をシェアできる場に活かされる。
・先週開かれたルームでも国際的なマインドセットや視野を持つ人々の集まりが多く見られた。異なる背景を持ちながらもお互いを尊重し交流できる場を提供してくれたAbraxas HigginsとTiffany Yuに感謝したい。

その他以下のようなルームが開かれた:
・Blau、Steve Aoki、Paris Hiltonなどがホストとなり、NFTによる元来の物理的なアートのデジタル化についてトークが行われた。
・Ash Avildsenが俳優Malcom McDowellを、Nait Jonesが俳優Wesley Snipesをそれぞれインタビューしユーモアと意外性に溢れるトークを聞くことができた。
・ボーカルコーチのRoger Loverからは声は伝達機能としてだけでなく楽器として奏でることもできるということを教えてもらった。
・The Authenticated ClubのJames Andrewsは前オバマ政権でデジタルチーフオフィサーを務めたMichael Slabyをゲストに呼び、彼の新刊「For ALL the People」についてインタビューを行った。
・Barbara -Ann Bernard、SpliceのSteve Martocci、Dan Hicks、will.i.amは今後のフィナンス、音楽、テクノロジーの展望につき興味深い視野をシェアしてくれた。

今後ルームに参加する際には、そのルームで誰が「Cultural interpreter」の役割を果たしているのか考えながら聞いてみるのも面白いかもしれない。

プロダクトディベロップメントについて

予定日より少し遅くなってしまったが、二日前に新しいアップデートが行われた。

スタートアップ企業であること、ユーザーからのフィードバックを加味したり予想以上に開発に時間がかかるなどの理由で、リリース日が遅れることがよくあり、その点申し訳なく思っている。今回のアップデートにより、クラブの設立がアプリ内から直接できるようになり、一人ないし複数人のメンバーがホストとなり定期的の開催するイベント共通の興味を持つ人や地域の人々が集まるコミュニティー友人や企業によるプライベートグループ
を立ち上げることができる。

クラブを作成するには、自身のプロフィール画面一番下のクラブリスト右にある「+」ボタンをタップし必要事項を記入することでできる。

スパムや悪用を防ぐためクラブを作成できるユーザーに若干制限をかけており、自分でルームを立ち上げたり何度かスピーカーとしてルームに参加したりと積極的に活動している人に限られる。とは言えほとんどのユーザーはこれに該当し自由にクラブを設立できるはず。今後全体的なユーザーにはゆっくりとロールアウトしていく予定。

また、Clubの作成は一人月二個までとなっている。クラブをきちんと運営していくにはそれなりの時間と労力が必要になるため、月二個で恐らく十分だろうと思う。すでに沢山のクラブが作成されていて、今後のクリエイターたちの活動が楽しみだ。

アプリ内クラブ作成機能の他には以下のアップデートが含まれた。
・高品質のオーディオ機能:スピーカーとしてルームに参加中、右上の3つボタンをタップするとHigh「高音質」 ・Medeium 「中音質」・Low「 低音質」の3つから選択できるようになっている。この音質がコントロールするのはあなたの声がどうリスナーから聞こえるかで、あなた自身が聞く音ではない。高音質は特に歌などのパフォーマンスや単にリスナーにより高音質で自分の声を聞いてもらいたい時に有効で、低音質はアプリ使用時のネットワーク環境があまりよくない時に有効だ。今後は自動的にユーザーのネットワーク環境により音質が変わるようにしたいと思っている。
・海外からClubhouseのアプリに人を招待する時に見られた国番号のバグを直した。これにより正式に送れなかった招待メッセージは、「Pending Invites」のリストとして見ることができ、招待メッセージを再送できる。
・The 15%クラブによるフィードバックを元にボイスオーバー機能を改善した。
・誤検知を減らすためトローリング(荒らし行為)の通報機能をアップデートしレポート内容の調査をしやすくした。
・カレンダーから「All events」のドロップダウンメニューを削除した。
・以前アメリカ国外在住の海外ユーザーに提案されていたフォローの提案は英語スピーカーが多かったが、今回のアップデートでより各ユーザーの使用言語に合ったフォローが提案されるようになった。
・禁止行為事項につきコミュニティーガイドラインの修正が行われた。またプライバシーポリシーも修正され、データ共有に関しての文が削除された。我々は第三者とデータを共有したり売却したことはないし今後もそういったことはない。

次回のリリース予定について:
遅れる可能性はあるが、今日の終わり、または今週前半までにロールアウトできればと思っているアップデートがある。
・Trust and safety(信頼と安全性)機能のアップデート
・ユーザープロフィール画面とクラブトップ画面のリンク作成機能
・言語による自動フィルター機能 - 海外ユーザーが一気に増え自分とは関連性のない言語によるルームが表示されることも多く見られるようになった。これを自動的に解析し、よりユーザーに適した言語のルームが表示されるよう改善する。将来的にはユーザー個人がどの言語のルームを見たいか選択できるようにしたい。現状、フォローしている人、もしくは参加しているクラブにより表示されるルームが決まってくるが、この点に関しては今後も改良を重ね、各ユーザーにとってより興味の対象と近いルームが表示されるようにしていく。
・新しいアプリのアイコン画像

Q&Aセッション

クラブ作成について

Question: アプリから直接クラブが作成可能になったとのことだが、作成できなかった。このツールを使用するための条件は何か。

Answer: 今後はユーザー全体に拡大する予定ではるが、先ほども触れた通り、現在、クラブ設立機能に若干制限を設けている。その理由は残念ながら一人で必要以上の数のクラブを作成したり、意図的にクラブ名を確保する、クラブを今後活用するつもりがないが新機能として試すだけのためにクラブを作成するなど、健全的にこの機能を使わないユーザーも中にはいるかもしれないから。これは純粋にクラブを今後活用していきたいユーザーを守るため。
制限内容を全てここでシェアすることはできないが、主には新規ユーザーなどまだアプリ内での活動が限られている場合はクラブが作成できないかもしれない。その場合、数日後にまた試してみて欲しい。大半のユーザーは問題なくクラブの作成ができるはずだ。
また、一人につきクラブ作成は月二個までとなっている。

Question: 他のクラブのアドミンとなっている場合はクラブ作成リミットにカウントされる?

Answer: されない

Question: クラブがアプリ内で自由に作れるようになった今、クラブの用途は今後どのように変わっていくと思うか。

Answer: クラブの本質は今後も変わらないと思うが、以前のようにリクエストフォームを記入し承認が降りるまで待つことがなくなったため、よりスピード感が出ると思う。
ITの発達は多くの場合「friction」、不便を取り除くことだと思う。そしてそれがどんなに小さな不便だとしても、それがなくなった時のインパクトはとても大きい。例えば、Netflixが映像のストリーミングを始めた時、私自身の映像の対する意識が変化した。今までのようにDVDを借りたり買ったりすることは決して面倒なことではなかったものの、NetflixやAmazon Primeでは映画をいつでも好きな時にストリームして観れるし購入もできる。恐らく他の店で購入した方が安いのかもしれないが、全てが一つのプラットフォームで完結することはとても便利である。
今回のアップデートにより今までのマニュアル作業が緩和され「friction」が減ったため、今後はアイデアを思いついたらすぐクラブを作成しイベントを開催できるなど、クリエイターたちの創造性が加速し、より多くの人がこの機能を試し知識を深めていくだろう。

Question: 異なるクラブが同じ名前を持つことは可能なのか。新機能ができてから、クラブ名が重複するケースが見られている。

Answer:
(Paul)
まず「名前」について我々の見解をまず説明したい。Clubhouse設立当初からDisplay name centric vs Use name centricについてディスカッションがされてきた。つまり、表示される名前かユーザーネームを使うかということで、他のソーシャルメディアでも異なるアプローチが使われていると思う。
Clubhousでは人間的要素を強く意識していて、現実とあまり差がないよう本名を元にディスプレイされる名前に焦点を当てている。更にリアルのカンファレンスやパーティーがファーストネームベースであるように、ルーム内でもファーストネームのみが表示され、フルネーム及びユーザーネームを知りたければ各ユーザーのアイコンをクリックしプロフィール画面から見れるようになっている。
クラブの名前を考えた時、ユーザーと同じく名前はユニークであるべきだと思うが、同時に名前の種類にも限りがあり、早いもの勝ちでより人気のある名前が先に使われてしまうケースもある。
こちらからの対策法としてはクラブをサーチした時のランキングアルゴリズムにより、クラブ名が同じでもより関連性の高いクラブがトップに表示されるようにする。例えばFacebookやLinkedInと同じように同名人物の中から共通の友人や出身校などのリンク情報を元に表示ランクが変わるのと同じこと。
トピック検索した場合は、そのクラブのメンバー数や活動頻度、フォローしている人がメンバーになっているかなどによりランキングが変わるようになる。つまりただ「人気」の名前を獲得するだけでなく、各クラブがランキング上位に表示されるようその存在価値を上げていくことが重要となる。
また今後予想される問題としては、名前が完全に一致せずとも既に存在するクラブをコピーすること。このような行為は禁止されるべきなので、この点につきクリアにするため今後規約やコミュニティーガイドラインを修正するつもりだ。
(Rohan)
訂正:現在、同じクラブ名で複数のクラブが作成されないようになっている。ただ、Paulの説明が間違っているわけではなく、今後この機能はなくす予定。
同じ名前が使用できないとはいえ、限りなく似た名前を使ったクラブが多数存在していることも事実であり、前述の通り、アルゴリズムを使い各ユーザーが探し求めるクラブをより見つけやすくしていくことになるだろう。
(Anu)
ユーザーアカウントが実名ベースとなっているのと同様、クラブでも信憑性が重要で、他のクラブをコピーしたり真似たりすることは禁止されるべき。

ブランドのクラブアカウントについて

Question: ユーザーが自由にアプリ内でクラブ設立が可能になった今、ブランドと全く関係のないユーザーがそのブランド名をクラブ名として使うことをどのようにコントロールしていくのか。正規のブランドが設立したクラブにオフィシャルマークをつける予定はあるか。

Answer:ユーザーレベルで「正規」であることを証明する青いチェックマークは現在導入していない。このオフィシャルマークには二つの意味があると思っていて、一つはその人物が本当にプロフィール通りの人物か確認するためのツール、二つ目は他のソーシャルメディア上でのその人のステータスや地位を表すという側面もある。
現状、各ユーザーのプロフィールに紐づいているツイッターもしくはインスタグラム経由で身元確認が可能なためオフィシャルマークは必要ないと思う。「ステータス」という観点から何かしらのバッジやマークでユーザーを差別化することはしたくないし、Clubhouseは例えフォロワーがゼロだとしても、質の良いコンテンツを作ることで誰もが平等に評価される場であるべきだと思う。そしてこの評価やステータスの検証はアルゴリズムによって自動化されるべきだと思う。
しかしクラブに関してはユーザーとは違う側面を考えなければならない。既に多くのブランドがクラブを活用し素晴らしいコンテンツを展開している。今後これらのブランドを守る意味でも対策案を構築中だ。
その間、正規のブランドをコピーしたりその活動を妨害するようなクラブを見かけたら即運営チームに連絡して欲しい。

トピック検索でのクラブのランキングシステム

Question: トピック検索でのクラブのランキングシステムはどのようになっているか。以前はトップに表示されていたのが今は違う。どういった基準で表示順位が決まるのか知りたい。

Answer: 現在は非常にシンプルな設計となっているが今後もちろん改善していく。アルゴリズムの設計全てを開示することはできないが一部の内容をシェアすると、例えば
・検索トピックとそのクラブ名もしくはタグ付けが一致しているか
活発に活動が行われれいるか:最近ルームを開いたかどうか、イベントの頻度
・参加者のルーム滞在時間
・フォローしているユーザーがどれだけこのクラブに参加しているかどうか
・トピック検索で上位に挙がるユーザーがこのクラブをフォローしているかどうか

将来的にはユーザーのフィードバックにより高評価を得ているルームを開くクラブのランキングを優位にしたり、ランキングシステムのアルゴリズムは様々な要素が含まれているし、今後時間と共によりユーザーの目的に合ったクラブが上位表示されるようパーソナライズ化が進んでいく。

定期的に開催されるルーム

Question: クラブのページで定期的に開催されるルームを作成できるようにして欲しい。現在マニュアル作業となっており、自動的には定期イベントそれぞれと紐付かないしクラブともリンクしない。

Answer:クラブでは定期的にトークやディスカッションのイベントが開催されるべきだし、定期イベントが作成できるツールが必要なのは当然のリクエストだ。
今までこの機能がなかった理由はイベントシリーズのデータがルームと紐付いていなかったから。つまり今まではカレンダーでイベントを作成してもデータベースには全く結びついていなかったため、定期イベントを作成しても結局実行しない場合と予定通り遂行する場合とでカレンダーが混在していた。今はバックエンドでデータベースと繋がっているので、クラブから定期イベントを作成することは可能となり、今後機能として是非追加したいと思う。
それまでの間、定期イベントを作成するのは毎回マニュアル作業となるが、その分クリエイターたちのモチベーションが高く保たれ、結果質のいいイベントが増えることに繋がっているとは思う。

フォロー提案について

Question: Follow suggestion - 興味がありそうな他ユーザーのフォロー提案するアルゴリズムでは、トピック、ロケーションと言語、そして相互ネットワーク、それぞれの関連性はどのようになっているのか。ユーザーとしてフォロー提案にフィードバックをすることは可能か。

Answer:フォロー提案には二つある。
まず、アプリ内で誰かをフォローした時。そのユーザーと似たような、関連性の高い他ユーザーのリストが表示される。また、プロフィール画面の「キラキラマーク」をタップすると同様にが興味があるであろうユーザーのリストが表示されそこからフォローすることができる。新規ユーザーの場合、情報が限られているためこのリストはあまりパーソナライズ化されないが、もちろん時間と共に精度は上がっていく。
トピック検索で表示されるフォロー提案は、その検索トピックに同じく興味を持つユーザーが多くフォローしている人物。アプリのグローバルユーザーが増えると共に異なる言語を話すユーザーも増えたため、今後言語とロケーションもアルゴリズムに加え各ユーザーにより関連性の高いフォロー提案を可能にしていく。

行動履歴の可視化

Question: アプリ内で、通知機能などに行動履歴が見えるような機能を追加して欲しい。例えばルーム終了後も参加メンバーが見えるようにして欲しい。

Answer: まず、通知セクション内で無限にスクロールできない理由はシンプルにアプリのパフォーマンスの低下を防ぐため。
履歴機能が便利になるシチュエーションはいくつか考えられる。例えばフォローはしていないけれどその相手と会話が楽しくまたそのユーザーとコラボしルームを開きたい場合など。各ユーザーのプライバシーなど考慮する点はあるが、今後検討する余地はあると思う。

ちなみにプロダクト開発において我々が考える4つのカテゴリーは:Welcoming more people - より多くのユーザーを増やすこと。例えばAndroidのユーザー拡大、ローカライゼーションやマネタイゼーションにより質の高いクリエイターを増やすこと。
Scaling and performance - アプリユーザーの拡大に伴うインフラ整備とスケーリング。
Discovery - 各ユーザーにとってより興味の対象や関連性の高いユーザーやルーム、クラブが見つけられるようにアルゴリズムの精度を上げていくことで、現在この優先順位が非常に高い。
In-room experience - ルーム内でのユーザー体験をより良いものにすることで、履歴の質問もこのカテゴリーに当てはまると思う。しかし現状はより優先順位の高い事項が他にあり、あったら便利なものの、なくてもアプリは十分機能しているため、すぐにはアップデートに含まれることはないだろう。

タウンホールの多言語配信

Question: タウンホールや毎週水曜行われているニューユーザーオリエンテーションを他の言語でライブ配信する予定はあるか。現状、タウンホールやオリエンテーション後に多言語によるリキャップルームが多く開かれている。

Answer: 素晴らしいアイデアだし今後ユーザーコミュニティを通しスケーリングを可能にしたい。
また、現状行われている他言語に訳したものを英語圏以外のユーザーコミュニティーに向け発信している活動は非常に意義のあることだし、もちろんスピーカーとして私たちもこういった活動を許可する。

モデレーターとして気を付ける事

Question: タウンホールに適した質問ではないかもしれないが、モデレーターがよく犯しがちな間違いや教えて欲しい。

Answer: 毎週水曜に開かれているニューユーザーオリエンテーションでこういった質問により詳細に回答しているので是非そちらも参考にして欲しい。ここでは簡潔にまとめる。
モデレーターとしてルームを運営することで気をつけるべきことは:
・イベントを作成したら、より多くの人に知ってもらうため宣伝すること
・アプリ創設当初は想像していなかったことだが、スピーカーが多ければ多いほどより質の高いルームになる。一般論であるしより丁寧に慎重にルームをモデレートする必要性は出てくるが、実際にスピーカー30〜40人いるルームでもとても上手く機能している部屋がたくさんある。Wikipediaのように、セオリーとしては難しいが現実は十分可能なように、スピーカー数が多いとより参加型のルームとなるため良いものが生まれる。もちろん一概には言えないが、例えばスピーカー二人が喋るだけでは味気のないポッドキャストのようになってしまう場合もあるため、モデレーターとしてどうしたら参加度を上げより面白いルームになるのかを考えることは重要だと思う。
・良いモデレーターとはリラックスしより多く人をスピーカーとして上げることと思っているユーザーも多いが、むしろ自分の意見を持ち、闇雲にスピーカーを上げるのではなく、プロフィールを吟味した上でディスカッションに貢献してくれるスピーカーを選び呼ぶ人だと思っている。また、よく見られる間違いはより多くの人をモデレーターにすることが良いモデレーターとしての行為と思っているユーザーがいる。モデレーター権限は特別なもので、ルームを開いた本人が退出させられてしまう可能性もあるため、慎重に扱って欲しいし拡散するものではない。
・アドバイスになるが、自分のモデレータースタイルを確立すること。オリジナリティーを大切にし、あなただからこそフォローしてもらえるようになること。

クラブハウスでのマネタイズ

Question: いつクリエイターのグラント(助成金)プログラムをローンチする予定か。誰が参加可能になるのか。

Answer: 詳細を詰めているところで、今日アップデートをシェアしたかったが残念ながら遅れてしまっている。来週にはシェアしたいと思っているが、参加基準はまだ決まっていない。

Question: モデレーターとして金銭を受け取ることは可能か。また、例えば立ち上げたルームをブランドやイベントに「貸す」ことは可能か。そしてマネタイゼーション機能はアプリ内に組み込まれる予定か。

Answer: 今後クリエイターを金銭的にサポートしていくことはとても重要だし、正しい方法で行えばコミュニティー全体にもいい影響を及ぼすと思う。多くのユーモアに溢れ知的で思いやりのある素晴らしいクリエイターたちが人々を集めClubhouse内でのユーザー体験をとても良いものにしてくれている。そしてそういったクリエイターたちの活動に直接金銭的な報酬を支払うことは我々の理念でもあるし、クリエイターと共にClubhouseも一緒に成長していきたいと思っている。
ブランドもクリエイターとコラボしブランドが主催するルームをモデレートしてもらうことへの対価を払うような役を担うこともできるだろう。Clubhouseではルームをホストすることで誰もが平等にクリエイターになれる場所。
クリエイターファーストの理念に基づき現在マネタイゼーションの詳細を練っているところだ。


APIアクセス公開

Question: 第三者ディベロッパー向けにいつ頃APIアクセスを公開する予定か。

Answer: 社内で話をしたことはあるがまだ確定したプランはない。
第三者が開発したClubhouseを取り巻くアプリケーションのエコシステムは本当に素晴らしい。同時にエンドユーザーにとってリスクとなるようなアプリケーションもあり一概にサポートできるとは言い切れない。
セオリー上では外部にAPIを公開し、Clubhouseの機能性を拡張していくことは今後大いにありえると思うが、現状優先順位は高くない。我々のチームとしてこのプロセスを手伝いたい人がいれば是非採用情報をチェックして欲しい。

クラブ内での行動規範

Question: どのような違反行為が永久的にアプリから追放される行為となるのか。詳細を規約内に明記することは可能か。

Answer: 以下のような行為が当てはまる:
・意図的なトローリング、嫌がらせ行為が確認された場合
・ヘイトスピーチ
・違反行為を複数繰り返した場合

このような行為が起こる度にポリシーを見直し現状をより正しく反映するため修正を加えている。よってガイドラインは流動的な位置付けである。
プロダクト開発やアプリのスケーリングのように優先事項はたくさんあるが、ユーザーエクスペリエンスに多大な影響を及ぼすこのような行為への対処は常にどんな状況においても最優先事項であるべき。日々変化する悪質な行為の一歩先を行けるよう常に改善を続けなければ行けないし、それが終わることはない。

なりすましアカウント

Question: 最近著名人のふりをしたアカウントをよく見かけるが、著名人がそもそもルームに参加することがあまりないため本物かどうか見分けるのが難しい。今後このような場合、オーディエンスからのフィードバックにより本人確認ができるようにするような検証機能はできるのか。

Answer: このような状況が報告されていることを残念に思う。
ユーザーがプロフィールと一致した人物であるかどうかの確認は、プロフィールに紐付いているツイッターもしくはインスタアカウント経由で確認ができるはず。そしてもちろん今後他の方法で本人確認ができるよう改善されるかもしれない。
誰かのなりすましを発見した場合、そのユーザーのプロフィール画面右上の三つの点線をタップすると通知できる。なりすましとしてこのアプリを使うことは固く禁じているし、このような行為が見つかった場合は永久的にバンされる。

無料のアドバイスルーム

Question: 無料のアドバイス提供についてどう思うか。例えば「Millionaire secret rooms」のようなルーム内でユーザーが金銭的なリスクを負ったり詐欺にあったりしないか。

Answer: 金銭が絡む決定において、間違った情報によりリスクが生まれることは確かにあると思う。純粋な意図の元正しいアドバイスを行うことと規約に反し悪意のある行為を見分けることは難しいため、こういった類のルームに関してのレポートはとても慎重に検証していいる。
コミュニティーガイドラインでは詐欺行為は禁じられており、規約に反しない範囲でのファイナンシャルプラニングやアドバイスを行うルームは問題ない。この点においてユーザーからの違反行為に関するフィードバックは大変役に立つ。
また、質のいいコンテンツと質の悪いコンテンツもしくは規約に違反するコンテンツをどうしたらより明確に区別できるか常に考えている。
例えば、フォローしているユーザーがスピーカーではなくただリスナーとして入っているルームもホールウェイに表示される。これは有意義な偶然の出会いを生むこともあれば、興味のないルームが繰り返しフィードに上がってくることでもある。
私たちはなぜフィードに含まれるルームがそもそも上がってきているのかを理解し、もし興味がないのであれば、そのルームが表示される原因となっているユーザーをフォローから外せるように改善したい。
またデフォルトで表示されるルームが各ユーザーにとって本当に興味のあるものにするため、世界中で数千と開かれているルームの中からそのユーザーがフォローしている人、ブロックしている人もしくはフォロワーがブロックしている人、更には他のユーザーに通報されたことがあるルームであるかどうかなど、多角的な要素を元にルームフィードが近々改善される予定なので、より自分の興味に沿ったルームが多く表示され、逆に関連性の低いルームや悪質な言動が行われていたようなルームはそのルームの参加者をフォローしていない限り表示頻度が減るはずだ。
ディスカバリーの改善は私たちのとっても重要性が大変高く、今後ユーザーが運営側にルームの表示について直接フィードバックを送れる機能も追加する予定。

混乱や秩序を乱す行動の通知

Question: なぜ一部のスピーカーしかトローリングを通知できないようになっているのか。

Answer:「トローリング」は曖昧な言い回しなので今後は「Disruption」(混乱や秩序を乱す行動)というワードに変更しようと思うが、スピーカー席でそのような状況になった場合、モデレーターはそのユーザーアイコンをタップ&長押しすることで直ちにそのルームから退出させることができる。
また、アプリを使い始めてまだ日の浅い新ユーザーなど、このような行為をする可能性が高いと思われる人ユーザーのみ、プロフィールのハーフシートから誰もが直接違反行為を通報できるため、より素早い対象が可能だ。ユーザー全体的にこの通報機能を追加する必要性はないと思っている。

Question: もしあなたがClubhouseに今週入ったばかりの新ユーザーだったとしたら、何をやる?既に有名になっているクリエイターたちがいる中で、何か違ったことをやるべき?

Answer: 大勢に向けてブロードキャストする使い方から二人だけのプライベートなルームまで、Clubhouseではどちらも可能だし、その間に位置する全ての使い方ももちろんできる。この両極端に挟まれた範囲で行われるルームが最も面白いと思う。

参加者が20人、50人、1,000人の部屋で、友達の友達や直近のネットワーク外の人たちなど、信頼できる且つまだ関わったことのない人たちとの新しい出会いが生まれ、会話を通じて繋がることができる。
プライベートルームで親しい友人と話したり、ソーシャルルームを作ったり、大勢のユーザーに向けてルームを開催するなど様々な使い方ができるが、恐らくこの質問の意図は、最後の大勢のオーディエンス向けブロードキャスティングのようなプラットフォームで、新参者として何ができるかを聞いているのだと思う。

まず毎週水曜に開かれているニューユーザーオリエンテーションに是非参加して欲しい。ここではアプリの使い方だけでなく、フォローする時の注意点やプロフィールの有効的な書き方など有益な情報をシェアしている。
オーディエンスをどのように増やしいくかだが、Clubhouseはまだ開発されてまもないアプリで、今後も新ユーザーが活躍するチャンスはたくさんあるので焦る必要はない。

クラブを作り定期的にイベントを開くこと。一個人としてフォローしてもらうことももちろん可能だが、ルームを定期的に開いて認知度を上げたいのならクラブを使うのが最も効果的。決まった時間にイベントをすることでリスナーの日程により組み込んでもらいやすくなり参加者も増えるだろう。

Daily news showのように毎朝、毎晩ニュースを届けることもできる。毎日決まった時間にニュースを伝えることで繰り返し聞きにきてくれるリスナーと関係を築くことができるし、ゲストを呼ぶこともできる。Clubhouseはグループ活動が盛んだ。面識がなくてもツイッターやインスタで連絡し、著名人がゲスト参加を快く受けてくれることもよくある。

バックグラウンドの異なる人たちが交流し業種や業界を跨いでコラボするなどの活動はClubhouseならではだし、皆が同じ意見を持ち賛成し合うルームより、違う意見、視点を持つ人たちがディベートし、異なる価値観を学べるルームの方がはるかに面白いし学びが多いと思う。

ニュースや社会情勢から旬なトピックについて話したり、ただニュースを伝えるだけでなく、Clubouseでは他のユーザーと一緒にリアルタイムでニュースを体験し、深く読み解き、それについて感想をシェアし合うこともできる。去年RBG( Ruth Bader Ginsburg)が亡くなった時にも見られた現象で、速報が流れた瞬間からRBGにまつわるルームが多くでき、最高裁へのインパクトを政治的側面から分析するルーム、彼女の幼少期のストーリーをシェアするルーム、音楽により彼女を追悼するルームなど、一つのニュースを元に沢山の人々が集まりコミュニティーを作るとてもパワフルな経験だった。

フォロワーを多く持つゲストを呼ぶことは自身のフォロワーも増えるしクラブの認知度も上がるので効果的だ。また、質のいいコンテンツを提供すること、そしてより多くの人にイベントを知ってもらうため告知することも重要だ。

そして参加型のイベントをやろう。トピックによって異なるスピーカーを呼び、オーディエンスから質問を受付け、経験やストーリーをシェアし合う。スピーカーが変わる度にそのフォロワーたちに通知が行き、更にオーディエンスを増やすことにも繋がると思う。

オーディンエンスを含めネットワーキングの場としてもClubhouseは使える。例えば特定のトピックについてルームをやる場合、そのエリアでの専門家や有益な情報を知っているユーザーがオーディエンスの中にいるかもしれない。スピーカーだけでなく、ルームの参加者全員に質問を投げかけることで、思ってもみなかった繋がりが生まれるかもしれない。

そしてルームを活用すること。まずはルームに入ってトークを聞いてみる、そして手を挙げて発言する、モデレーターとしてルームを開いてみるという行動の中から認知度もフォワーも自ずと増えていく。

Clubhouseでのディスカバリーは非常に自然なプロセスだ。参加すればするほどリーチが広がるし、コラボレーションの機会も増えるだろう。Knowledge centerにはトークルームをホストするためのノウハウが書かれているのでリソースとして是非活用して欲しい。

他のソーシャルメディアではできないことがオーディオ型ソーシャルメディアであるClubhouseでは可能だ。このアプリを存分に活用して活躍の場を広げていって欲しい。

以上、思いつくままにいくつかのコツやアドバイスを挙げてみた。


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