Salesforceユーザ企業Adminが徒然と語る、「これまでとこれから」
この投稿は、Japan Dreamin' Advent Calendar 2020 16日目の記事です。
はじめまして、こんにちは。ayacoと申します。
私は今、とある事務機器の製造販売を行う企業の情報システム部で、SalesforceのAdmin業務を担当しています。
社員数は約350人、うち業務でsalesforceを使ってるのは300人を切るくらい。
ここ1年くらいの私は、いろんなコミュニティのイベントにも参加させていただいていて、Trailblazerの皆さんとの繋がりに救われる日々を過ごしております。
さて、昨年はすごい人たちのありがたいお言葉が並ぶアドベントカレンダーを、ぽかーんと口を開けて眺めているばかりだった私ですが、今年は何を血迷ったか自分も何か書いてみようと思ってしまいました(苦笑)。
今回この記事では、事務職を長年続けてきた私が、Salesforceの管理者となったことで、「あれ?もしかして私の人生、思ってるより面白くなるかもしれない?」と思えるようになったこれまでのこととこれからのこと、を備忘録的にゆるっと記録したいと思います。
前置きが長いな・・・。
これまでのわたし。
大学は看護学科を卒業し、なんとか国家試験にも合格して病院に就職しましたが、健康状態を維持できず1年未満でリタイア。
社会人2年目に契約社員という形で某機械メーカーの営業事務の仕事に就きました。
お客様との電話やFAXのやりとりをし、見積を作り、伝票入力業務を捌き・・・というのは割と好きな仕事でそれなりにやりがいもありましたが、そんな日々を1日、1ヶ月、1年とルーティンを繰り返す中でこのままでいいのかな?と思うようになって、転職をしました。
営業経験があるわけでもなく、ただ事務仕事を何年も続けてきただけだったので、仕事探しもなかなか難しかったですが…少し得意だったExcelを使って営業の実績集計などの業務を行っていた営業企画部での採用で今の会社に入ることに。
これが、人生の大きな転機でした。
気がつけばシステム管理者
入社した約4年前はCRM導入に向けたPJが動き出したところ。
上司がPJに走り回ってSalesforceの導入が決まって、開発が始まって・・・私が初めて自社のSalesforce環境に触ったのは、本番稼働が始まる時のユーザ向け研修の時。
元々前職で一緒に働いていた営業さんが病気で急逝され、わからないことがたくさんある中で業務を回したという経験があったので、CRMの重要性みたいなところはすんなりと理解できたし、この手のアプリケーションを触ることには全然抵抗がないタイプなので、大体の構造はすぐに覚えられて、自然とユーザ側というよりは運営チームの業務を手伝うようになりました。
そもそもは確か、地方拠点でユーザ研修やるのに手が足りないから手伝いに来てくれ、が始まりだったのですが、帰京後気がつけば運営チームの打ち合わせに参加し、保守会社さんとのやり取りをし・・・というのが業務になっていき、気がついたら社内ユーザ窓口になっていました(笑)。
システム管理者って任命されるものなのかどうかも分かりませんが、本当にヌルッとやるようになってしまったので、「Adminです!」って言うのがちょっと不安でつい「Admin業務担当してます・・・」みたいな言い方をしてしまいます(笑)。
武器を手に入れた。
長く営業事務を続けてきた中での私のサポート部隊としての信条は、
「いかに営業陣に気持ちよく外へ出てもらって、たっぷり稼いできていただくか」です。
前職の頃から、支える側の立場もいろいろな創意工夫をして、営業の人たちがいい結果を残せるような仕事をしたいとずっと思っています。
ただ・・・これまでは自分に営業経験がないことで何となく引け目を感じることも少なくありませんでした。
でも、システム管理者としての業務を行うようになってから、徐々に営業部門を中心にSalesforceがインフラ化していく社内で、私のやることが大きな意味を持っていくのを感じていました。
こんな私にも何か残せるかもしれない、と思えるようになったのがSalesforceシステム管理者になった最大の収穫です。
もちろん当たり前のことながら、システム管理者になって、認定資格を取って、Salesforceのことがいろいろわかるようになっても、それそのものが何か成果を上げたことにはなりません。
(もちろん自分のスキルは上がったかもしれませんが・・・)
けれど「Salesforceという道具をいかに使っていくか、を考え、実行していくこと」は、「会社がどんな成果を獲得していくことができるのか、そこにどう貢献できるのかに直接つながること」だと思うのです。
だから今「システム管理者であること」は、私にとって自分の信条を実現していくための、自分がなりたい姿になるための“武器”を得たのだと捉えています。
これからのこと。
この1年、いろんな機会に様々なコミュニティのイベントに参加させていただいたことで、「ありたい姿」がずいぶん描けるようになりました。(自分の足りなさ、みたいなものも同時に痛感するのだけど。)
社内で自社環境の仕様を把握している人が自分以外にいないとか、その影響でレポートやダッシュボードに欲しいデータを出してくる方法を覚えられる人材もなかなか希少だとか、会社のルールとシステム仕様と業務内容の全体を踏まえた運用ルールを一緒に考えてくれる人もいないとか、・・・幅広い活用にむけて課題は山盛りです。
春に営業企画部から情報システム部へ所属が変わったことで、求められる動き方も変わってきていて難しさを感じることもあります。
(あれ、ぼやきみたいになってきた。笑)
それでも、決して安くはないライセンス費用をかけている価値を、社内で生み出していかなればならないというところには違いないので・・・先人の教えを盗ませていただきつつ、「ありたい姿」を追いかけて、一つ一つ丁寧に取り組んでいきたいと思っています。
さいごに。
この文章をここまで書いて、伝えたいことをいかにちゃんとした構成にしてまとめるかということを、どれだけ長らくの間サボっていたかを痛感しています(苦笑)。
来年はもう少し「伝える」ことにもエネルギーを注いで、自分の経験を形にしていくことにも挑戦していかなくては。あぁ、チャレンジしていくべきことを具体的に見いだせるようになったのも、Salesforceと出会ってからの収穫かもしれません。
これは少し余談ですが・・・
先日、Admin女子部のイベントのLT登壇をお声かけいただいたのですが、あまりの余裕の無さにお断りしてしまいました。
LTは来年こそは何かのタイミングでチャレンジしたいと思っていますし、何よりそういう機会に発表ができるような取り組みを日々積み重ねていかなくてはなと。
最後まで読んでくださった方がどれだけいらっしゃるか分かりませんが、拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。
1年後、「お!成長したな!」と思えるような、思っていただけるような2021年になるように、日々を過ごしていきたいです・・・
皆さん、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2020.12.16
ayaco*