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Thank you letterと自治体の予算と子育てのしやすさ
Thank you letterって知ってる?
ホテルや旅館に泊まると、デスクの引き出しの中にレターセットともに「アンケート」とか「ご意見はこちら」といった紙が挟まれていたりするけれど、あれあれ。
アンケートやご意見については、もしかすると多くの人が要望やクレームを書くものだと思っているかもしれない。でも私は昔から原則「ありがとう」を書くもの、と認識していて、これらをまとめて「Thank you letter」と呼んでいる。
何より、楽しかった旅や経験は快適な宿による部分が大きいので「ここが良かった」や「また来ます!ありがとうございました」と感謝を伝えるのが私の旅の終わりのto doになっているのだ。
そう言えば、夫は学生時代にディズニーランドでバイトしていて、その時は「1年に3回Thank you letterをもらう!」を目標にしていたらしい。きっと夫のように、ホテルマンに限らずサービス業に従事する人たちの中には「Thank you letterをもらったら嬉しい!」「もらえるように頑張る!」と思っている人たちが結構いるんじゃないかな。だから、もっとThank you letterを書く人が増えたらいいと思う。
話を戻すと、私は年に4〜5回旅行するので、その度にThank you letterを書くのだが、それ以外でも機会があればなるべくThank you letterを書くようにしている。特に、子どもが生まれてから最も頻繁にThank you letterを送っているのが学校(保育園)関連と行政関連(図書館や区民館など)だ。だって私は、今自分が住んでいる自治体のさまざまな取り組みにとても感謝しているから。
政治に対して文句を言いたい部分もあるけど、実際は安全で平和で快適な毎日が暮らせているのだから、そこについてはまず「ありがとう」だと思っている。
行政にThank you letterを送る理由は他にもある。それは
「良い政策ならそれが続いてほしいから」と
「働く人(公務員)のモチベーションに繋げてほしいから」という理由だ。
せっかく新しい施策をはじめたのに住民から無反応だったら、やって良かったかどうかピンとこないだろうし、反応が薄いから次年度は辞めましょう、となることもあるだろう。それでは困る。
だから、私がよく利用する区民館や学校や図書館などの公共施設にはアンケートやご意見をポストする場所やメールフォーム(最近はLINEも便利)が常に開かれているので、良かったなって思うことがあれば気軽にThank you letterを送るようにしている。thank you だから、カスハラとかクレーマーじゃないと思っているんだけど、ウザいのかな??
さて。先週、私の住んでいる自治体の2025年度の予算が発表になった。
その中でも子育て世代の私からすると「え?いいの」と思うほど、子育て関連の新規事業と予算が手厚くなっているので、いくつか紹介したい(もし行政の人がこれを見てくれたら!もちろんこれもThank you letterとして受け取ってほしい!)。
・公立小中学校の補助教材と修学旅行、卒アルの無償化
→これはすごい!義務教育の完全無償化と言っても過言ではない。うちは次年度4年生ではじめてお泊まり学習があるが、それも無料になるってことだ。驚愕。
・中3までのインフルエンザ経鼻ワクチン無料
→小学生になってからうちはもう打っていないが、保育園時にはマストなインフルエンザワクチン。経鼻なら1回で済むし、痛くないから子どもも嫌がらないし、しかも無料ならみんな受けやすいよね。
・学校給食の一食の単価アップ
→すでに給食無償化がありがたすぎるのに!しかも今年度は自治体の備蓄米が各学校に還元され、その分、お米を買う予算が大幅に余ったということで今年もすでにフルーツなど豪華にプラスアルファされている。とにかく給食が美味しいのはサイコー!なのにさらに単価アップって本当に子ども喜びます。
・楽しい公園の充実
→公園で花火やボール遊び、木登り、焚き火、どろんこ遊び等の自然体験、ができる場所を整備し、キャンプができる公園も作るらしい!花火もボール遊びもほとんどできない公園ばかりだから賛成!ミスト発生器やキッチンカーの予算もつくみたいだし、じゃぶじゃぶ池が9月末まで延期されるのもいい!!!楽しい日本はよくわからなかったけど、楽しい公園はあり!
・公立小学校への防災キャップ無償提供(防災頭巾の無料化)
→小学生になると防災頭巾を買って持たせていたがこれが全員に支給になるという。そろそろサイズアップを考えていたから、これは嬉しい。
・教育相談とエデュケーションアシスタント配置
→これもテーラーメイドな教育を行う上で必須だと思うので、ありがたいよね。
・子どもの心のアプリ開設
→これもすごくいいと思う!お手紙や電話相談窓口が拡充されてきたが、子どものSOSはアプリでしょ、と思うから。望まない妊娠とかデートDVとか、生理用品買えないとか、授業つまらないとか、子どもはもっと色々相談・発言したらいいよ!
ここにピックアップしたものが、私が特に「Thank you 」を送りたい新規事業。
他にも、これからお子さんをほしい人は不妊治療の補助(東京都のものへの上乗せ)があるし、学校に行かない選択をしている親子の居場所確保事業、骨粗鬆症の定期検診導入などもスタートするみたい。
全住民に対しては
・マンション防災の推進
→分譲マンションの防災費用の補助や、防災コンサンタルタントの派遣など。今年の7月4日は天災の噂もあるし、助かる。
・自治会のデジタル化促進費用
→すでに私は自治体のライン登録しているんだけど、餅つきや台風情報がラインで来るのがほっこりするw
この辺りも引き続き活用したいと思う。
というわけで、こうやって予算や新事業を見ていくと、自分たちの自治体が財政も含めてどういう現状なのかがよくわかるし「うちの自治体予算がないな」と思ったら、「ふるさと納税よりやっぱり自治体に納税」、となったりもする。近隣自治体の予算や新事業も今はネットで簡単に閲覧できるから、比較するともっと良いアイディアも見つかったりもする。私は政治に関心はないけれど、暮らしに関心のある私としては良い事業や施策にはThank you letterを送ることくらいはしたい。
それにしても子どもが生まれてもう少しで9年。
年々驚くほど子育て支援が手厚くなっていて、子育てはどんどんしやすくなっていると断言できる!私の子育てを振り返るだけでも、保育園が3歳くらいからいきなり無料になったところから始まって、小学校2年生からだっけ?突然給食も無料になって。もちろん医療費はずっとかからないし。公教育レベルで十分と思っているなら、東京でだって十分子どもをお金をかけずに子育てできるんじゃないかと思うけど。
塾や習い事を考えると、いくらあっても足りない!となるのは当然で。
まあ、そこは各家庭ごとに色々な考え方があるだろうけど、私はとりあえず、年々子育てしやすくなっていることに感謝しています。
↑本雑記の内容は音声でもプラスアルファしながら話してみたので、よろしければどうぞ。