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美の価値観

滞在期間も半ばを過ぎて、積極的に芸術のシャワーを浴びています。

この国の宮殿や、絵画は美しい…
巨匠たちが苦悩して産み出した作品は、アーティストの思想や生き様も含めて芸術品として君臨しています。

一方…
ヨーロッパあるあるですが、街の中はそんなに綺麗ではありません…

人間より偉くて、IQも高そうなお犬様も闊歩する路上には、落し物もたくさん。
一説によれば、フランスで女性たちの間でハイヒールやピンヒールが流行した理由は
パリの街角があまりに汚かったからと言われているほど。
レレレのおじさん的な、家の前の道を綺麗にする人もいないせいか、道路にゴミが落ちています。
食事の前に手を洗う、という習慣もなく、おしぼりもないので、レストランでは毎回、子供のおしりふきで手を拭いています。
ですが、一歩、13世紀の世界に足を踏み入れるとそこは豪華絢爛、見事なまでの空間が広がっています。

この国の美の基準は何なんだ?!

先日訪れたフォンテーヌブロウ城は、まさにそのフレンチスタイルをそのまま体現しているお城です。

その複雑過ぎる歴史は、外国人の私には理解不可能、お城自体も複雑極まりないのです。
古くはフランソワ1世が居を構え、その後、マリーアントワネットに、ルイ14世、はたまたナポレオン皇帝まで、色んな人が過ごしたお城です。
様々な時代のものが展示してある点で、ルーブル美術館のようなお城、と言われているそう。
当主が変わるたびに、その時代の建築で増築され、もうツギハギ・・修復もかなりの頻度で行われています。

ルーブル美術館といえば、こちらも世界一の観光地です。
あれほど歴史的価値の高い作品や建物を維持するためには莫大なお金が必要。どうやって賄っているかご存知ですか?
もちろん国母の補助もあるでしょうが近年のルーブルを支えているのは
クラウドファウンディングで集めた一般人からの寄付だそうです。
良いものは、残し、新しいものを積極的に取り入れるそのスタイルは正に、フレンチスタイル!
・・・なんて研ぎ澄まされた美意識。ますますわかりません。

古きを重んじる美の価値観には、日本もフランスも大差がないように思います。
新しいものを受け入れる許容量の違いでしょうか。最近できたルイヴィトンミュージアムが良い例ですね。

ナポレオンのその時代から、その意識が引き継がれていて、またフォンテーヌブロウのようなお城に現れているのかもしれません。

難しいですね、こういう時は数十年生きた大人が頭でっかちに考えてもダメ
今、フランスと日本の文化を絶賛インストール中の彼女たちに聞いてみます笑

フランスって綺麗?日本とどっちが美しい?
5歳と4歳の娘曰く・・・
「日本!!!トイレが綺麗で、挨拶してくれるから。」
どちらに住みたい?と聞くと、
「フランス!!バゲットが美味しいし、プリンセスのお城に住みたい!」

彼女たちなりに、日々、色々感じているみたいです。

#フォンテンヌブロー
#日本人でもバカンス
#美の価値観

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