野菜たちを、命を丁寧に扱うこと
お豆のシーズンから入った義父の畑。
お豆の旬は容赦がないのです。次から次へと花が咲き、実をつけ、ふくらみ、食べごろを迎えるのです。
昨年までは、毎日毎日義父がお豆を収穫して、私が料理をしていました。さやえんどうはたまごとじやおみそ汁の具、煮物の彩りにもせっせと使い、グリーンピースは豆ごはんを炊いてみたり、チキンライスに入れたり、高野豆腐と炊いたり…積極的に使っても、とても使いきれる量ではありませんでしたし、残念なことに、私の息子たちはグリーンピースが嫌い(泣)。けれども、それでダメにしてしまっても、申し訳ないな、と思うくらいで、それほど気に病むことはありませんでした。
今年は自分で収穫して持って帰る毎日。この子たちをどう料理しようと考えながら、ひとつずつ自分の手でちぎります。皮をむきたてのグリーンピースはそれはそれは新鮮で絶品。収穫したらその命をひとつも無駄にせず、一刻も早く調理しなくてはならないのです。
野菜たちがいとおしくてたまらないのです。
検索すればたくさんのレシピが出てきますが、畑で収穫してきた野菜たちを丁寧に心を込めて料理したいと思うようになっていた私が、いちばん心ひかれたレシピサイトが白ごはん.com。
ちょうどそのころわが国は緊急事態宣言が出されていて、仕事もボランティアも活動できず、時間を持て余していたころ。頭の中はだんだんと畑のこと、野菜のことでいっぱいになり、スマホには毎日の畑の様子の写真ばかりが保存されていきました。