新米日本語教師 小1の取り出し授業始めます (3回目)
子どもたちを「かわいい」、「たのしい」 と思っていても
前日の夜は不安で胃が痛みます。
3日目です。
「聞く・話す・読む・書く」の4技能のうち「聞く・話す」については、ほとんど指導の必要がないレベルだと感じています。
アイスブレークは早口言葉の「あぶりカルビ」
「あぶり かぶり」と言ってしまうけど楽しそうです。
さて、今日は・・・
①前回の取り出し授業で受けていない国語の音読と、先生から受け取ったプリント対応
②ひらがな
③お楽しみ
①教科書を交代しながら音読
授業の進め方まで連携できていないので、クラスでは何時間かけてこの単元を終わらせるのか、どこがゴールなのか把握できていません。ですので、彼の目的は「読む&書く」として、まずは全体を音読。読んで楽しそうなところをKさんに読んでもらいます。時間が限られているので、私7:Kさん3の割合で音読。
・アクセントがおかしいところはその都度、横で言いそえます。
ただ、このレベルの抑揚のミスは、音読になれていない小学一年生なら母語話者もあるのでは?というレベルに感じます。
・読み聞かせに対する興味はあまりない?のかな。集中力が続きません。
・この単元のめあてであると思われる、「心情を読み取る」ことができているのかまでは、この時間で確認することができません。
彼ぐらいのレベルのある子をわざわざ「取り出し授業」することについて、教室での授業に参加できない事のデメリットについて悩むところです。
・新出漢字:「木」の書き取り→自ら「木」から「大」「本」まで発展させてくれました。ただ、大→木の下に棒を書き添えたりするのが子供らしい❤。「大」と「木」のちがいをさらっと説明しましたが、文字の成り立ちまで説明すべき??
②ひらがな
これまでの入り込み授業で、板書を書き写すのに苦労していても、ちゃんと答えられるKさん。「書く」ことへの抵抗を軽減させることが一番重要だと感じています。
私が手元の100均ホワイトボートに書いた「きく・はなす・よむ・かく」の文字を指で消すいたずらをするので、それを逆手にとって、書いてもらうことに。書いてみてもらうと、やはり字形が定まっていません。
なので、用意していた50音の練習プリントで、今から書く文字だけをまず練習して再挑戦を繰り返します。
ちょっと練習すると見違えるようにきれいに書けます!
ひらがなの丸く書く部分は「おにぎりまる」っていうことも教えてくれました。毎回少しずつ進めたいです。
そしてプリントの残りは、「宿題」ということに。
やってきてくれるといいな。
③お楽しみ。
早口言葉の次は「回文」です。
こちらも興味津々。「トマト」「しんぶんし」から少し長い文。
「新聞」がピンとこない?みたいです。
「まさか 逆さま?」は「イラストや」で見つけた絵が面白かったようで、苦労して作ったスライドに食いついてくれました。こういう苦労が報われると嬉しいですね。
もうひとつ、早口言葉をチラ見せして
次回のお楽しみということにしました。
あっという間の45分。
3回目にして、少しずつKさんにとって何が必要か、わかってきた気がします。