臨床検査技師になる方法
臨床検査と臨床検査技師について熱く(!?)語ってきましたが、そろそろ臨床検査技師クラスターにちょっと興味が湧いたりしたかもしれません(笑)
ここでは「臨床検査技師にどうしたらなれる?」というお話をしていきます。
臨床検査技師への第一歩
臨床検査技師を目指そう!と思ったら、臨床検査技師国家試験の受験資格を得る必要があります。
臨床検査技師国家試験の受験資格を取得するには、4年制大学や3年制短期大学や専門学校等で指定の必須履目を履修する必要があります。
臨床検査技師に特化した学科を持つ大学等でじっくりと学び、受験資格を得ることが一般的ですが、医学部や薬学部、理学部、獣医学部等でも、臨床検査技師国家試験に必要な必須科目を履修していれば受験することが可能です。
全ての必須科目の履修を終えると臨床検査技師国家試験の受験資格を得ることができます。
臨床検査技師国家試験について
臨床検査技師国家試験は年に1度行われます。私が受験したときは2月初めでしたが、今も2月のようですね。
午前・午後で行われ、全200問中120問以上(60%以上)の正解で合格となります。
臨床検査技師国家試験の試験科目は以下の通りです。
・医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)
・公衆衛生学(関係法規を含む)
・臨床検査医学総論(臨床医学総論、医学概論を含む)
・臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)
・病理組織細胞学
・臨床生理学
・臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)
・臨床血液学
・臨床微生物学
・臨床免疫学
結構ボリューミーですよね(汗)
私が大学で学んでいた時は、1年目は一般教養、そして4年目は臨床実習と研究室での卒論(私は教職課程もとっていたので、教育実習もあり)があったので、専門科目の履修(講義と実習含め)は実質2年間でした。
臨床検査技師国家試験の合格率は例年70%台。合格率は私が受験した頃と今もほぼ変わらないようですが、現在は「データから考えられる疾患を選ぶ」など試験内容が「考える力」「応用」を重視する傾向に変わってきました。
私は長年、臨床実習の学生指導を担当していたこともあり、昔からデータ読解と疾患を結びつけるような指導もしていましたが、臨床検査技師国家試験の傾向や出題範囲等を見ながら、ウエイトを増やす等の対策をしていましたね。
臨床検査技師国家試験合格後は?
2月に臨床検査技師国家試験が終わり、合格発表があるのは3月となります。その後に免許申請をして臨床検査技師名簿へ登録されていきます。
私の時は合格発表は確か4月、免許申請して手元に届いて正式に臨床検査技師として勤務が始まったのはゴールデンウィーク過ぎてからでしたので、それまでは免許がない状態で勤務をしていました。
もし国家試験に不合格だった場合は強制的に退職となりますので、合格発表があるまでは毎日が緊張だったなぁと、おぼろげながらも覚えています。
昔は国家試験に落ちた人も、1年間は資格のない主婦や学生さんと同じように働きながら次のチャレンジができたようですが、今は合格してあたり前という空気感ですよね。
こんな感じで盛り沢山の学生生活を送りながら、臨床検査技師になっていくわけです。
以前の記事で医師から言われたと書きましたが、「通信教育」では臨床検査技師免許は取れないんですよー笑