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【臨床検査】って、ぶっちゃけ何?

今回は【臨床検査】とは?をテーマにお届けしていきます。

【臨床検査】を一言で説明すると・・・

早速ですが、あなたに質問です。


あなたは【臨床検査】ってワードを聞いてor見て何を思い浮かべますか?


結構「ん?」「改めて言われると、何だろ?」って思う人もいるでしょう。

「具合悪くて病院行ったり、健康診断とかで血を採られたり、色々やられるヤツ」って思い浮かべる方もいると思います。

実は小さい頃から何かしらの【臨床検査】を受けているのです。

ですが、あまりに身近すぎるのと、その検査が単独で知られているので【臨床検査】の一つという認識はあまりないかもしれませんね。

臨床検査 (りんしょうけんさ) とは、診療目的で行われる患者、傷病の状態を評価するための検査である。ー 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

【臨床検査】はこんな風にWikipediaでは説明されていますが、ちょっと漠然としているので解説していきましょう。

【臨床検査】は大きく分けて2つある

【臨床検査】は大きく分けると【検体検査】と【生理機能検査】に分かれます。

【検体検査】は人体から排泄される尿・便、人体から得られる血液・髄液・各種分泌液、人体を構成している細胞、組織、臓器といった【検体】と呼ばれるものを様々な方法で調べるものです。

【生理機能検査】は脳や心臓、肺など、臓器の状態や機能を物理的に検査するものです。

あなたも昔々、小学生の時に「黄色っぽい紙で紙コップ作って、朝のオシッコをしょうゆ入れみたいなポリ容器に入れて持って行った」「朝起きたらお母さんにお尻にペッタンとテープを貼ってもらうヤツを2日間やった」「ウ○チをマッチ箱に入れて持っていった」なんて経験ありませんか?

数は少ないかもしれませんが、小学生の時に保健所へ連れて行かれて「心電図」を取ったことがある人もいるでしょう。

ヘッドホンをして「音が聞こえたらボタンを押して教えてね」という、ゲームみたいなことをしたかもしれません。

これら全てが【臨床検査】です。

「しょうゆ入れ似のポリ容器に入った尿」は腎臓などの状態をみる尿検査

「お尻にペッタンのテープ」は人体寄生虫の一種である蟯虫(ギョウチュウ)卵検査。(現在は検査自体が保険適応外となり、ほぼやられることはないはずです)

「マッチ箱の「ウ○チ」」は流石に私もやったことないですけど(汗)、大昔なので寄生虫の虫卵検査だと思います。

診察で聴診器を当てた時、ちょっと変な雑音が聞こえたりすると「心電図」を取りに行かされることもあります。

「ヘッドホンをして音が聞こえたらボタンを押して知らせる」ゲームは聴力検査。

実は小さな頃からあなたも【臨床検査】で病気がないかどうかを確認していたのです。

【臨床検査】はとってもとっても幅広い

まず、一言で【臨床検査】と言っても、大きく分けて2つありました。そして、それぞれがまた細かい分野・領域に分かれていきます。

病院には診療科というものがあり、大学病院や総合病院などではたくさんの診療科が存在します。

臨床検査の分野・領域は、その多種多様な診療科、そして診療科の中にもまた領域が細かく分かれている中で依頼されるものですから、臨床検査の分野や領域も多種多様で幅広いものとなっていきます。

これから一つ一つをご紹介をしていきますが、こんなことまで臨床検査なの!?という分野・領域もあるかもしれませんね。

あなたの日常の中に気がつかないくらい地味に、でもしっかりと健康管理として日常に浸透している臨床検査と、そのプロフェッショナルである我々臨床検査技師の世界を知ると、病院で受ける検査も、会社などの定期健康診断も違って見えるはず!

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彩月しおん(あやつき しおん)
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