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閉暗所恐怖症のこと

 私が私と自覚してすぐに私は閉所も暗所も苦手だった。
 大人の今の私の目線や考え方からしたら、もっと幼い頃の記憶に残らない現実の出来事がそれを誘発していたのかもしれないが…。
 私の記憶だと…。
 畑がいっぱいある最寄りの三鷹駅にはバスに乗らないと行けないのどかな野原で近所の子と夕焼け空の下でいつものように走り回っていた時に。
 突然、私は太陽の子で太陽に守られているから、太陽の見えないところに行ってはいけないと啓示が降りてきて、それが未だに忘れられない。
 私の閉暗所恐怖症の主因はこれです。
 ただこの啓示だけが幼い子供の頭にあるので、それに対して何が大丈夫で何が怖いのかの選別は、大人の目からするとかなり杜撰ずさんだと思います。
 地元にいる限りは私にとって苦手なものはありませんでした。

 夏だ、海だと高速に乗って、親に連れられ海水浴へ。
 私は予想外の長いトンネルにパニック。
 車から降りる、降りたらどうなるかわからない園児大暴れ( ;´Д`)
 父親が運動神経のいいタイプだったので助かったんだなぁと思います。
 先が見えない長距離なのと、カーブして見えないのもダメ。

 デパートで私の苦手を理解してくれていたのか。
 母親は買い物の時はエスカレーターで行動してくれていた。
 ある日、遠縁のおばさんと同行してエレベーターに乗ることになった。
 園児の私はビックリ、日本橋の高島屋のエレベーターを今も鮮明に覚えています。
 自動で扉が開閉して、向こう側に出口がないと、閉じ込められるっと私はなる。断固、拒否。
 出入口がいっぱいある自動扉なら大丈夫ですが…。
 そうでないとダメです。
 エレベーターに関してはしばらく不安だけど、ドキドキしながら乗れていた時期があり、押した階に止まらない、原因不明を何回か繰り返す。
 ただでも苦手なのに、もう信用てけへんっ(# ゚Д゚)となって乗らなくなりました。恐怖に負けました。

 トンネルに関しては長いのは苦手で、それでも子供の頃は親に連れられて行けばどうにもならず、トンネルの中の非常口を熱心にチェックしていました。園児の時に恐怖で大暴れしましたが、それ以降は固まるタイプで、手にびっしょりと汗をかいて、心臓が喉から飛び出しそうなほどドキドキします。
 絶対に乗れないレベルで怖いものがあると、正直に不便、自分自身だって面倒くさいが本音。それで、まぁいいやって我がで苦手な場所に自分を放り込んで、想定内でコトが済めば宜しいが。
 こういう者に限って、地下鉄が工事中で徐行運転とかで3分の駅間に20分かかった。事前に言ってくれないし、気が付いたら、超のろのろ運転で、そこで工事中の徐行中と言われたって、降りれないし、発狂するかと思うほどドキドキ(◎_◎;)でした。これで苦手に拍車がかかる。

 こんななのに親が大の旅行好き。夏は海、子供を海風にあてておかないと冬に風邪を引く。長期休みは旅行したい。

 今だとキャンプでかっこいいかもしれないが、私が園児の頃。
 トラック用意して、そこに布団準備して福島方面にゴールデンウィークに出かけて、両親はあちこちと観光地を巡る予定だったんだけど。
 蓋を開けたら大渋滞。まったく動かない車列ばかり、目的の観光地にほとんど巡れない。それで結局、人気のないどこかで車を止めて、両親は眠ることにした。これが高速のパーキングエリアとかだったら、私は不安にならなかった。うちの家族以外いない。景色の記憶は今となっては無いので。
 ホロの隙間から様子をうかがって眠らない子供と渋滞にあきらめて数泊予定だったのをあきらめて帰った旅行…慎重、用心深い、怖がりな子供だったのだと思う。     

 旅好きだと宿はどうしてるの?
 これまでの経験で苦手でも乗れる時はエレベーターに乗っていましたが。
 前後の乗れない時期は、なるべく事前に事情を話すと。
 エレベーターの必要がないロビー階のお部屋とかの対策ありで凌げます。

 新幹線はトンネルあるので基本苦手。
 特に三島あたりのトンネルがめちゃめちゃ長く感じられることが多々あり
早々に鬼門と乗らなくなりました。

 飛行機は長年好きな乗り物でした。
 国内だと短時間なこと、窓から外の景色が確認できること。
 トラブルがあったら、なるべく早く戸外に出してくれる規則だと思っておりました。
 だから海外にも行っていた。
 イギリスはロンドンとストラドフォード、イタリアはローマ、ベネツィア、ミラノ、フランスはパリ、ベルサイユ、アメリカ、ラスベガス、ハワイに行っていて、比較的大丈夫な時期だったけど。
 もし、トンネルがあったらあきらめようと思っていたが…。
 記憶の限り、長いトンネルはなかった。
 ツアーなのでほぼすべてバス移動で海外の鉄道には乗ってません。
 日本よりも、デフォルトでわかりやすい場所に階段があるホテルが多い。
 海外旅行はアメリカ以外は階段で移動できていたと思う。
 パリに関しては悲劇もあった地下道が開通する前だったので地上をのんびりと観光できたが、今は違う可能性が高い。

 飛行機については機体の不調で数時間飛ばなかったことがあった。
 その時の機長さんは丁寧に今は何をしている。何分くらいかかるとずっと状況説明をされていて、出ないで欲しいが扉を開いておくとタラップを用意して扉も開けられていた。シートの位置もあって見にもいなかったが、目線の先に開いている扉は凄く安心できた。
 その件だけなら、飛行機好きだったのだと思うが…。
 その次に伊丹から羽田に帰る便で、突然の滑走路封鎖。
 機長からは封鎖報告、解除報告のみ。
 時間にしては、30分くらいだったのだけど、前回の数時間があるので私はパニック。
 この経験でネットでいろいろ調べていると雪とかの悪天候、要人の歓迎式にあたったりすると数時間から、1日~2日機内というアクシデントがあると知るΣ(´∀`;)知りたくなかった(´Д⊂ヽ 

 私は私の力でどうにもならないと思える状態での拘束状況がダメ。
 なので映画館、美容室、デパートなどの商業施設で窓のない場所でも感覚的に私がまずいとなった時に自力で出られると思っている場所は平気。

 こんななので車が好き。遠回りになってもトンネルを回避することが出来るのがありがたいし、そこに懸命になっております(笑)
 高速に関しては首都高は千代田トンネルなどなどあるので乗れません。
 東京インターから御殿場トンネル前までは先の見えるトンネルだけ。

伊豆方面
 乙女峠とか、天城、冷泉のトンネルを避ければ。
 伊豆高原までは完全にトンネルを使わずに関東圏から行けます。
 地図で見る分には御殿場より西にトンネルなしでは行けない。
東北道
 
トンネルが少なく走りやすい高速。
 仙台方面は一本選ぶ道路を間違えると長距離のトンネルがありますが。
 その道に入らずに市内にはいれますし、そのトンネル以外は長いトンネルはあまりない。
 福島トンネルの比較的短いトンネルを抜ければ秋田近くまでトンネルなしにて行けます。
関越道
 
軽井沢の手前まではトンネルなし、軽井沢に行きたい時は碓氷峠で向かいます。新旧どちらかが半周してはいるところがトンネルですが、長くなく通れます。
 ここで中央道は笹子トンネルを筆頭に長いトンネルが多く使えません。
 数年前にどうしても金精軒の水饅頭が食べたくて地図と首っ引きになって編み出した所要時間無視のドライブルート(;一_一)
 碓氷峠バイパスを抜けて、18号、40号で蓼科を抜けていくとトンネルを通らずに山梨県に入れました。

怖がり旅好きがすっかり旅に出られず、ちょっと備忘録も含めて閉所恐怖症だということ、高橋留美子先生のめんどうくんが出てポピュラーになりはしましたが、自分自身が言っても理解されない、なんか恥ずかしいという気持ちで言わずにすることも多くあります。今は言わないと伝わらない心地で、自身の恐怖症のこと客観さも含めて書いてみました。

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