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懐かしきこと
私が高校の時に母が新聞広告のお正月プランを見ていた。
父が仕事で年末から正月にかけて別行動になる予定だった。
それなら親子3人で都心のホテルで過ごそうと思ったようで…。
プランの赤坂か、東銀座かのどちらかの選択を私に任せてくれた。
新聞広告を観て、直感的に東銀座を選んだ。
それをご縁に東銀座東急ホテルに足繁く通い、建物の老朽化に伴い閉館されるまで続くことになる。
直営のフレンチはランチに数種類から好きなものを選択してコースを仕立てられるのが、より好きな料理が食べられて家族でお気に入りだった。
24時間営業のカジュアルレストランもとても重宝であった。
ロビーには座り心地の良いソファ席のカフェがあり、テーブルにはホテルお薦めのクッキーが砂糖壺サイズの入れ物にぎっしりと詰められていた。着席すれば、戴けるホテルサービスのクッキーである。
途中でこのサービスは無くなったが、後にも先にも、他でここまでのサービスは出逢ったことがない…。
宿泊サービスだと似たのがあるが、宿泊の有無に関わらずのテーブル提供だったから珍しかったと思う。
地下にある花蝶で日本料理の美味しさに開眼できたと思う。
結婚式もこちらで挙げて、先に別れてしまったが(;一_一)
こちらに教えられてホテルライフを学び、様々なホテルに足を運んでいる。
サービスというのは人が作るもので一流と言われるホテルには脈々とホテルサービスが何たるかを知るホテルマンがいてこその一流ホテルと冠せるのだと思う。
東銀座東急ホテルの閉館の知らせが入り、跡地に戻ることはなく、新しく開く渋谷のホテルの案内が来た。
行動範囲から、もうそこに行くことはないなぁと予測され、案の定、渋谷に行くことは滅多にないし、用事で行く時は、そこへ行くことにならない。
そうやってどんどんと忘却の彼方へと消えて行っていた。
とても大切な友人と東銀座駅で待ち合わせ。
待たせないように余裕を持って到着。
車を裏手に止めたらスタバがある。
20分時間があり、スタバ好きなのもあり、何の気なしに入った。
スターバックス・コーヒー東銀座店
着席して窓越しの景色を眺めていると、記憶が…。
あれ?景色に覚えが…あっここ東急ホテル東銀座の跡地だ。
恐らく24時間レストランがあった位置だ。
それがきっかけで記憶が流れて来て、懐かしさでいっぱいになった。