おかえり
2012年10月21日生まれ、メインクーン、ホワイトソリッドの空照が
2022年11月9日に虹の橋を渡りました。
夏に体調を崩し、一度は復調してくれホッと安心したのも束の間、
虹の橋を渡る数日前に体調を崩し、それでも絶食にならず、ウェットや水を口にしてくれていたから、また治ってくれと祈る心地でいた。
その祈りかなわず虹の橋を渡った空照。
私が猫と暮らすようになったのは亡き母が猫好きだったのをふとした瞬間に想起された。最初は母が好きだったなぁで流したが。繰り返して想起されると、これはとなる。
母が猫と暮らしなさいと示唆しているかと気づくが。
猫の爪とぎや高いところに行ける運動能力だとか…。
猫と暮らす難しさを同人をやっている身として憂慮するところもあり躊躇していた。
私は除外していたが、よく考えれば、猫好きの物書きはとても多く、猫と暮らす同人仲間に猫飼いの迷いを話すと軽くそんなの大丈夫と諭された。
それをきっかけに迷いつつ猫と暮らす方向で考え始めた。
一番最初に迎えたのはサイベリアンの白猫を迎えた。真っ白な猫を探すのに【ホワイトソリッド】という言葉を知るのも手探りでとても難航したのを覚えている。
リリヤはアメリカからはるばると飛行機に乗って、我が家に迎えられた仔でした。当時、サイベリアンの入手が途轍もなく難しく、それでも迎えたいと海外サイトをサーフィンしておりました。
こちらはブリーダーでないし海外から輸入などとてもとてもと思っていました。
或る日、アメリカブリーダーサイトにとても可愛らしい仔猫のフォトがあり、可愛いですねとメールすると、この仔は約束があるが、兄弟ならという返事をもらった。
写真の仔が可愛いと思って、可愛いとメールしたが渡航させてまでと尻込みした返事をしたのだが。
とても熱烈で優しいブリーダーさんで重ねて写真の子の約束が反故となり、譲れると案内される。
メールのやりとりをしている内に迎え入れることになった。
4月生まれで夏の飛行機は暑く危険、涼しくなってからの渡航と10月になってからのお迎えとなった。
ブリーダーさんから英語で話しているから、日本語はすぐに通じないと思うと注意を受ける。それは当然だろうと私も納得する。
成田空港に迎えに行き、検疫でしばらく施設に預けなければならないようになった頃であった。
ちょっと昔まではこの検疫が無かったと聞いた。
すぐに迎えられないのはかわいそうだし、心配と思いつつ
成田の指定された場所で迎えます。
成田空港から指定された施設まで連れて行き、預けます。
面会も可能です。
ゲージを開けると、するんと胸に飛び込んでくれて、懐いてくれた。
目を見て一瞬で言葉というか、それを越えた感覚で通じると思いました。感じた通りにリリヤは私に甘く、その後迎えた猫には基本的に厳しい猫らしい女王猫でした。
ペットを迎えるというのはご縁なのだと思います。
リリヤをきっかけに猫と暮らす生活となりました。
暮らし始めると、私は犬よりも猫と相性が良いと自覚できた。
多頭となっていて最大で3頭暮らしとなっていた。5代目に空照くんを迎えました。
本当は女の子が欲しかったのですが、タイミングで彼となったものの
空照はかなり重い風邪を引いてしまい、受け渡しがすっかりと延びてしまいました。ブリーダーさんから体調が悪いから他の仔提案をされたりもしたのですが…。面会に行っていて、この仔と強く決めてしまい、揺るぐことなく1月にお迎えしました。
生後三日へその緒つきの地域猫が1匹だけ庭に置いていかれ、それを拾った以外は、うちに迎えられる仔は決めてから受け渡しの時期をけっこう待つことが多い。
鼻炎もちの空照はメインクーン牡らしく体重も重く、爪切りブラシを嫌がって怒ると流血させられたりもしましたが…💦
それを補って余りある愛しさがあります。
空照は添い猫となってくれました。他のコ達は年に1、2回しか一緒に寝てくれない。寝てくれても寝位置が悪くて、私が重い、痛いとなり位置をずれてと小競り合いをすることもよくありました。
空照は一度もそんなことがない。
こちらが嬉しくなる密着具合でピタッと添い寝され、うわっ幸せ~と心底嬉しくなる添い猫でした。
私は輪廻転生を信じている派で、現実は死んでみないと判らないことだし、記憶が無くなっても輪廻転生して命は繋がっているのが本当だとして、繋がっていることをどう証明できるのか?
人は産まれる前に神様と色々決めて降りてきてるが、その使命は覚えておらず、戻ると自身はどういう約束で来ていたのか判るというお話があったりするが…課題がみえないのにクリアするのは難しいなと思う。
こういう生まれ変わりについて、死んだらそこで終わりというのも嫌だし、自分が怖くない立ち位置を探っているが…。
考えると怖いが正直な感覚(苦笑)
極度の怖がりで、閉所恐怖症持ちなので自身が苦手なことは苦手でどうにもならずにおります。
半信半疑で輪廻転生が本当であれば良いと心底から願っており、その証明になると、どのコが虹の橋を渡っても、新しいボディで早く戻ってらっしゃいと探してしまう。これまではすぐに探して迎えてとしてましたが…。
今回は事情が違いました。
空照の異父妹のティアラがリリヤよりも強めな瞬間猫本能が強くなるタイプ。
異父兄の空照は来た瞬間からティアラと血が繋がっているとわかっているような溺愛ぶりで、べしょべしょになるほど舐め回して、ヘンな髪型になったティアラによく抵抗されていました。
それでも可愛がり、成猫になってもごはんはティアラ優先。
本当に優しい兄猫でした。
ティアラは空照を迎えたブリーダーさんに季節の挨拶連絡をしたら
空照の生母が産後の肥立ちが悪く虹の橋を渡り、遺された遺児は乳母猫に育てられていると教えられ、もう少し先に空照の兄弟猫を迎えようかと考えていたので、予定より早くなるが面会のお約束をした。
面会日に面会室から脱走した小さな毬のような仔猫が
「ママ、私よッ」と云う勢いで一直線に私に向かって走ってきました。
もうその熱烈な行動に射抜かれて即決です。
仔猫を迎えると、仔猫部屋を用意します。
まだ小さいので、大人猫とは一定期間、柵越しの面会。
私が外出する時は扉を閉めての別居としています。
目の届かないところで非力な仔猫に何かあっても対処してあげられないのは怖いからです。
これまでの子は部屋の中でのんびりくつろいでいるのに。
ティアラは私が居る間は、くつろいでいるのですが。
ティアラは私が居ないと用心深く、家具の裏に隠れていました。
家具の裏に隠れていて、私が部屋に来ると安心して隠れ場所から出て来てくれる。用心深く繊細なのがティアラの個性と認めています。
空照を喪い、迎え入れたい気持ちはありますが…。
ティアラの性格を思うと、空照の生まれ変わりじゃない誰でもいいな安易な探し方だと仲良くなれない、引いてはティアラに負担をかけるだろうと思っていました。
この仔だと確信した子じゃないとと思って、それでもいずれ迎えようとブリーダーサイトなどを閲覧していました。
可愛い子は綺羅星の如く、写真を眺めてはピンと来ず。
気づけば2年に近くなり、その間に、幾度ももう仔猫は迎えられないかもと寂しい心地にかられることもしばしば…。
生来の怖がりで、怖いから知れば怖くなくなるかもと、不思議な話、都市伝説、怖い話好き。
ふと瀬織津姫が気になりだす。
参拝したいとネットで調べ、武蔵國一之宮小野神社を知りました。
その頃、歯科医、整体師、料理人などなどにそんなこと本人に言う?と人間性を疑いたくなる暴言を受けることが多く、受ける度に傷つく。
どうしたものかと考えあぐねていて、思い出しては暗澹たる心地がし、その解決になるかもと直感がして瀬織津姫を奉る神社にお詣りしたいと思いました。
調べて、お電話して宮司様とお話しすることが出来ました。
こちらの現状を聞き出してくださいまして、神前祈願をお薦め下さり予約をお願いしました。
お電話の時の親身なお話しぶりに、凛とした雰囲気もあり
お逢いした上でも悩みのことに関してお話しくださり
神前祈願を受けることができました。
お祓いを受ける前のような暴言に対して、お祓い前と違った形で対応している感じがします。
お祓いを受けた途端、とんとん拍子に宙照寿を迎えられましたが。
過去にティアラが最後と言ってしまうことが何回かあり。口走ってから自分で吃驚してショックを受けるというていたらくなことでした。
自分でも思わぬ発言だったりして、自分で言って自分が怖くなる。
もしそうなったらどうしようという戸惑いが浮かぶ猫の居ない暮らしは耐えられんと困惑していました。
お祓いを受けた後、ぼんやりと猫が迎えられる条件が浮かびました。
浮かんだ条件はちょいむずかしめで、だがその条件を満たせる子なら迎えられる。その子が見つかるまで何年経ってもいいし、時間が経過すれば、こちらの条件も変わるだろうと長期化も視野に楽観視していました。
お祓いした同月内のこと、お気に入りのカフェでランチ。
登録しているブリーダーサイトから新着メールが届いていて習慣的に軽い気持ちでオープン。
一枚の写真に釘付け、サイト内のそのページに飛び、確信に変わる。
もう反射的に問い合わせのメールを送りました。
私が考えていた条件を満たしていて、直感で動いていました。
返信が早かったら、決まるかな?と思い…。
そうは言っても、夜までにという感じでランチタイムに送信。
1分もせずブリーダーさんからメール返信、お電話も受けて、面会のお約束をしました。
決められた受け渡しできる日を過ぎているから、合意となれば、当日お迎えできますよというお話でした。
迎えるなら名前をつけないとと思いつつ…。二代目空照も良いかとも思っていました。
迎える子を名付ける時に姓名判断するようにしていて、問題はないと思っていたのに…。名字+空照で、えっ悪いという結果。
これは驚きました。
これは調べ直さないと…。でも【そら】の音は残したい。
宙照寿【そらてらす】に決定。
まさかとティアラの当て漢字を調べたらこれもあかん。
帝明良【ティアラ】という漢字に変えました。
調べて名付けているのに悪いなんて狐につままれた感じです。
空照が風邪でお迎えが遅れたことを思い出したのは、宙照寿がお腹を壊して数日お迎えが遅れたこと。
ちょっとお腹壊して面会当日のお迎えはできませんとブリーダーさんから連絡をもらい、治れば問題ないが…私は彼を迎えるに揺るぎない。
あれ、そういえばとなり、こんな符号まで教えてくれるのかと、ますますと私的に確信が持てました。
宙照寿はこれまで迎えた子の中で早く迎えられたほうになりました。
迎えた初日に宙照寿は仔猫部屋のゲージを飛び越えます。月齢に対し歴代の子猫は飛び越えたことがない高さです。
それを軽々と飛び越え、大慌てでティアラに自身の存在をアピール『ボク仔猫です』『小さいです』と、ティアラの猫の本能に仔猫制限がかかる内に、俺の存在を認めさせないとヤバいと鬼気迫る焦りっぷりでした。
これまでしばらくは仔猫部屋に隔離していたのですが。
やはり、シャーフーはするが戻って来た宙照寿に怪我をさせることはないティアラに、その必要はありませんでした。
そして部屋の間取りが判っているとしか思えない、堂々たる歩き。
な、なんと添い猫が戻って参りました( ´艸`)
ぴったりと空照と同じ添い寝にふんわりと癒されます。
お帰りそらちゃんとやっと言えます。