ウンム・アル・カイワイン首長国、名前は長いが街並みはシンプル(10/16)
今日は「首長国めぐり」として、西海岸にあるウンム・アル・カイワイン(UAQ)首長国へ1人で行ってきた。地図で見ると少し出っ張った半島のような形をしている場所。ドバイ、シャルジャ、アジマンと2つの首長国を抜けてたどり着く。
実はここ、ドバイから他の首長国へのルートをそれぞれネットで調べていた時に唯一、公共交通機関のみで行くルートが見つからなかった。「さてどうしようか」と困っていたが、先日アジマンへ行った際に降りた終点のバス停(バスターミナルになっている)で偶然、行き先が「ウンムアルカイワイン」となっているバスを発見! この時に「なるほど、アジマンから乗り換えるのか!」と知ったため、今日はそれを実践してみる。
まずはメトロのユニオン駅まで1時間乗り、そこからアジマン行きのバスに1時間揺られる。ここからUAQ市内に行くバスに乗り換える。これはドバイ政府のバスではなく、アジマン政府のバス。白と水色の車体に、カラフルでポップな文字で「AJMAN」と書かれている。可愛らしい。
心配性の私は、バス停にいたムスリムの女性に「ノルカード(ドバイで使う交通系ICカード)は使える?」と聞いてみる。
すると「使えないわ。専用のカードか現金よ」と教えてもらえた。乗る時に運転手に15AED(約600円)を現金で支払うと、「はいチケットね」とレシートと間違えそうな紙切れ1枚を手渡された。目まぐるしいドバイと比べると、このローカル感はほっとする。車内は紺色で、カーテンとつり革は黄色。ただバスに乗るだけなのに、初めてなのでつい1人でキョロキョロしてしまう笑
ずっと車窓を見ていると、アジマンからUAQへ行けば行くほど、高層ビルは消え、建物自体が少なくなり、薄茶色や白の砂漠が続く。
本当はUAQ博物館や要塞、古いモスクを見に行けたらと思っていたが、想像以上に遠く、車以外に足がないことが今朝メトロで判明。なので、UAQ市内をぶらぶら探索してみる。
バスに30分ほど乗って5駅目のCarrefourスーパー前で降り、UAQの街並みを見て「おおっ」と思った。大きな道路1本が南北にズドンと通っていて、その両側に時折レストランやショッピングセンター、ファストフードのチェーン店がちょこちょこあるだけ。ごちゃごちゃ感は一切なく超シンプル。視界が開けているし、見通しも良い。素敵な郊外という感じだ(写真)。
14時すぎだったので、15分ほど歩いて「エミレーツ シーフード」というレストランへ。外観はローカルレストラン風なのに中は全員ドア付きの個室になっていて、ちょっぴり高級感が漂う。しかも、UAEではよくあるが照明がなぜか薄暗い笑
「アラビックチキンティッカ」という鶏肉を焼いた料理・ご飯(ビリヤニライスの上にレーズンが乗っていた)・焼き野菜のプレートと、「シーフードスープ」を注文。どちらもあまりに絶品で驚いた笑 とくにスープは濃い茶色で、オイスターの風味が強い。細かく切られたエビの身やショウガ、ニンニクがたっぷり入っていて、食べ終わる時まで熱々だった。
これなら合計58AED(約2320円)と高めでも、自分を許せてしまう(3ケタのメニューもあったのだから、全然良い)。
店を後にし、近くにあるモスクやUAQローカルのディスカウントショップに寄りながら、そのままビーチを目指して歩く。私を見るとどのタクシーも「プップ」と鳴らして走り去るので面白い。昨日のサファリパークよりも全然疲れない。おそらくUAQは、街中なのに時の流れがゆったりしていて穏やかな感じがするからだろうか?
海は緑色よりも青色が濃く、水平線が180度しっかり見渡せて美しい。砂の色が白っぽいのも素敵。時間帯的に、夕日になりかけの太陽が海にキラッと反射していたのも良かった。
でも帰りのバスを待っている間は1人そわそわ。行きの時点で思ったが、バスは停まってもバス停はない。表示がないからわからないのだ。
Carrefourの店員に聞くと、「反対側の道路に来るよ」というので、向かいにあるディスカウントショップへ。バスが1時間に1本ペースなので、心配性の私はここの店員にも聞いてみる。
すると「バスはここを通るけど停まらない。バスが来たら手を挙げて。そしたら停まってくれる」とのこと。「えっタクシーかよ」と心の中で突っ込むも、郷に入っては郷に従えなのでそうするしかない。
バスの姿が見えたので、必死にアピールすると確かに停まってもらえた。ちなみに予定より30分遅れ。じっとバスが来るのを信じて待ち続けたので、嬉しさ爆発だ笑 この間、タクシー10台以上にプップカと勧誘されたけれど、とにかく待ってよかった。アジマン、シャルジャ、ドバイと戻っていけば行くほど喧騒になるが、やっぱり土地勘が多少ある場所は安心する。
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