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オマーン国境近くに遠出、フィリピン人グループに仲間入り?(9/11)

「あら、あなたもフィリピン人?一人なの?」

オマーン国境近くにあるドバイ市内の村「ハッタ」に行くツアーのバスに私が乗り込むと、先に乗っていたフィリピン人女性にこう聞かれた。ドバイでサングラスを掛けていると、よくフィリピン人に間違えられる笑

実はこのツアー、元々はクラスメイトのモンゴル人女性に誘われて2人で行く約束をしていたが、「モンゴルからドバイに来る友達のガイドをしなければならなくなったの」とドタキャンされたもの。

1人で参加しても楽しめるんだろうか
どんな旅行会社か知らないし、ツアーという名目で連れ去られたりしたらどうしよう
ガイドと私の2人きりだったら何か気まずそうだな

「機会があるなら今つかむしかない」とは思いつつ、こんな不安もあって前日に何人かに声を掛けてみた。でも結局1人で行くことに・・・

バスの場面に戻ると、私に声を掛けた女性を含めて6人のフィリピン人(男性1人女性5人)がいた。少し話してみると、みんなドバイで働いていて、同じアパートでルームシェアをしているらしい。つまりドバイに来てから出会ったフィリピン人同士の友達。

私を見かねて「私たちと一緒にいましょうよ!」と言ってオレンジとバナナ(フィリピン産らしい)を手渡してくれた。「この人たちがいるなら今日は救われそう」と思うほど優しい。ひとまず安心だ。

バスには後からアフリカ系の人もたくさん乗ってきたが、違うツアーに参加するらしい。ハッタ行きの私たちは、途中でミニバスに乗り換える。

「私たち同じ匂いになるわよ」と香水並みに良い匂いのハンドクリームを貸してくれたり、逆に私が日本から持ってきた日焼け止めを貸したりと楽しい道中。車窓から見える景色は、高層ビル群から辺り一面の砂漠、そして乾いた茶色のゴツゴツとした高い岩山へと目まぐるしく変わっていく。たった2時間のうちにこれほど変わるのかと驚いた。

山を眺めたあと、ハッタ唯一のホテルにあるスペースで昼食をとることに。仲良しフィリピン人たちはまるでピクニックに来たのかと思うほどの大荷物をごそごそ取り出す笑

タッパーに詰めたご飯やフィリピンの家庭料理(豚肉とゆで卵の煮物や豚肉シューマイ、赤色ソーセージ)をテーブルに広げて、「一緒に食べましょう。フィリピンの料理、ぜひ食べて」と分けてくれる。手作りというのもあって身も心も嬉しさでいっぱいになる。

暑すぎて外に出たくないわ
中には何があるの?
ここはあんまり興味ない

9月になっても厳しい暑さなので、みんな好き勝手にガイドに言って、回るスポットを少し変更。こういうことは日本ではありえない気がする笑

ツアーのハイライトとも言えるターコイズブルーの湖は、荒々しい山に囲まれて穏やか。ドバイに来て初めてちゃんとした自然に触れた感じ。でも湖でペダルをこぐ3人用ボートに1時間乗ると、あまりに日差しが強く予想外に体力を消耗してしまった。

そんなこんなで気づけば夕日が見える時間。今はおそらく使われていないハッタダムから、まわりに遮る物が何にもないので輪郭がくっきり見える綺麗な夕日をみんなで眺める。

20時くらいにハッタを出て、22時すぎにドバイに無事に帰ってきた。「私たちとまた一緒に来なさいよ。次はデザートサファリを考えてるの」と言ってくれるほど始終、このフィリピン人たちの優しさに恵まれた1日。

こうした出会い方(つながり方)は私にとって初めて。最寄り駅も近いらしいし、今度会う機会があればおにぎりを握ってもっていこう笑







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