「女性企業幹部が大挙して退職」の記事を読んで思うこと
タイトル見て、思わず食いついてしまった記事
米国資本の会社にいただけに、この記事には、率直に
「そりゃ、そうだよね」
という妙に納得した実感が、私の中にあります。
私は、ここで取り上げられているような幹部にも、管理職にすらならなかったけれど、私が一社員として感じていた消耗ループが、さらに極まった形で、女性幹部という立場の人を襲っているんだろうなぁと感じたのです。
出世とは、「会社=自分」になっていく宿命?
この記事とは別に、キャリアに関する対談を聞いていたときに、
「企業での出世は、会社=自分とならざるをえない」
という話があり、とても共感したことを覚えています。
「会社の方針が自分と合わなくなった時に、上にの立場であるほど、自分が自分でなくなり、苦しくなる」
とのこと。
正に、今回の記事と重なります。
私も、新卒から20年いた大手外資系企業を辞めた最終的な理由は、そこにありました。
自分が消耗してまで、相当エネルギーと時間を割いてやっている仕事が、「自分が価値を届けたいと思う人に全然届けられていない」ということに、大きな葛藤を抱えていました。
会社の期待に応えれば応えるほど、自分の想いとは逆行していくことは耐え難かったのです。
「今やっている仕事が会社にとっては必要な事、それが社会への貢献にも繋がっていく」という建前の下に、「仕方ない」と、自分を納得させていたところがあったけれど、目の前の仕事が「自分が価値を届けたい人」にとってマイナスでしかない状況には、やはり耐えられなくなったのです。
ちょっとイメージしづらいかもしれませんが、会社の経費削減のために、リソースのリストラをやらざるを得なかったのです(人のリストラではなかったのが、まだ幸いでした・・・でも、社員にはメチャクチャ負担をかけ、モチベーションを下げていく構図><)。
RPGに気づいた人が離脱する
結局、自分をなくして、会社に期待される「役割」を必死に演じ続けていることに気づいちゃった人が、耐えられなくなっていくのだと思います。
「ひどい燃え尽き症候群に陥るところまで追いつめられていた」
と、女性幹部の心境が記事では語られていますが、
そうなる前に、早くRPG(ロール・プレイング・ゲーム)の中にいることを気づいてほしい・・・
これが私の願いです。
もう、限界だよ・・・
私も仕事の中で、日本やグローバルの女性幹部にはたくさん接してきました。
正直、バイアスなしに、「男性幹部よりも、きっついなぁ~」という印象をもった女性幹部は多かったです。
仕事上のターゲットで相当なプレッシャーを背負っていることは男女共通としても、その上で、次の世代が続くように、母親であり、キャリアも邁進するしなやかさも演出するような期待も背負っているのだと感じます。(実際は、鉄のようで、まったくしなやかには感じられなかったけど、、、)
この記事は、米国での話ではあるものの、私は、
近いうちに日本でも同じことが起こるのではないか
と見ています。
女性活躍推進が叫ばれる中で、逆行しますよね、、、
でも、これ、ヒエラルキー組織の限界だと感じます。
もう、そういう強いリーダー像に憧れる人なんて、激減するように思います。
「何でわざわざ、あんな大変なこと背負ってるの?」
と・・・
『exit 消耗ループ=消耗ループから抜け出して軽やかに生きていく!』
最後までお読みいただきありがとうございました。