僕と私と中古住宅
あやしげふわりすとを組んでその日の夜に作った曲。
僕の住んでる家はもともと親父が生まれた時におじいちゃんが建てて、僕が生まれて引っ越すまで親父が育った家。
なので築50年。もうすぐ60年。
この家に住み始めた頃は、生活が荒れに荒れて人に言えないことを毎日していた。
日雇い凡夫のような生活で、共同生活をしていた誰かが働いて、その金でみんなで遊ぶ。そんな生活だった。その日の金はその日のうちに使い切っていた。
いろんな友達が僕の家に一緒に住んでいたが、ロッキンオンジャパンフェスのスタッフのバイトをした時に一緒になった後輩が、1週間のバイトを終えてそのままうちに住み始めた。
ロッキンのバイトも同じタコ部屋で寝てたから出会ってからそのまま一緒に暮らした事になる。
今考えると凄い。
ある時その後輩の友達がうちに遊びに来た。
その友達が霊感があるらしく『この家のトイレの前に白いホクロがある女の人が立っている』と言い出した。
この時は「まぁ古い家だし、誰も見えてないからありがちな霊感あるアピールだな」と思っていた。
一年くらいしてその後輩はホストの寮に住むといい家を出た。
その後、あやしげのドラムを叩いてくれているダニエルがうちに住むことになった。
引越しを彼のお父さんが手伝ってくれた。
お父さんは生粋のペルー人で日本語はほとんど話せない。
が、めちゃめちゃ陽気に僕に話しかけてくる。
僕は「オウイエ」しか言えなかった。
帰ったあとダニエルに「なんて言ってたの?」と聞くとこう答えた。
「この家はファンキーだな!『トイレの前に白いホクロのあるレディがいる』よ!」と。
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