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終活
最近自分がブッキングしたリーダーライブを何らかの形で全部レコーディングしている。自分のブッキング=作品と言うか。
一昨日のアニーズでの即興はiPhoneで、昨日の柳川芳命さんとの即興は聴音で中沢さんに録っていただいた。先週の大摩耶のライブもiPhoneで録画した。
わたしはスタジオレコーディングの企画がうまくできない。出している自分リーダーのアルバムは全てソロピアノ⬇︎ だけどトリオでもデュオでもやりたいの。
https://ayasekine.bandcamp.com/
シンガポールでトリオやカルテットでスタジオに入ろうと何度もしたし、自分のマテリアル/レパトワも良い。だが何故か途中で萎えた。出資までオファーされたのに、当時はまとめるのが非常に難しく、何かが違う気がして、プロジェクトはお蔵入りに。
だが何かを残したい。
以前に友人でもあり尊敬するアーティストであるサイゲンジが、自分の音楽を自分の死んだ後にも残したい、の様な事を言っていた。はっきりもう一回本人に聞くべきだが、とにかく凄く心に残った言葉だった。
それから色々かんがえた。
自分のライブの演奏を聴き直すとなかなか面白い。ならそれでいいのよと今は思ってる。
先輩の道下克巳さんは自分のアルバムを定期的にリリースし、その完成度がたかい。客観的に聴けるのだろう。相談してみたら「ライブ録ってるんやったらそれでもええねん、なんなら俺がえらんだろか?」そうだよな。
なんとなく気持ちが軽くなった。そうだよ、ライブの音源をアルバムにするのもアリよね。シンガポールにいる頃から必ず予備のiPhoneと三脚をライブに持って行って録り続けてきたので、音源は本当に沢山あるのだ。
最近は自分のYouTubeチャンネルにも精力的にアップロードしている。誰かに聴いてほしいのもあるけれど、わたしの音楽に出会ってくれる人がいるかもしれないし、サイゲンジが言うように死んだ後に残されるのはわたしの音であったら嬉しい。
つい最近2015年に自分のやっていたシンガポールのネオソウルバンド「L.A.B(Listen And Believe)」で日本ツアーした時の大阪の動画フルセットが見つかったのでそれも一気にアップロードした。
https://youtu.be/JwOJRhZZN-U
凄い気迫でオリジナルをガンガンに演奏している。ジャズスタンダードが元になっているがヒップホップやソウルの影響がナチュラルに出ている絶妙なバランスの音楽を作っていた。
あと。。。
元某有名レーベルの敏腕ジャズプロデューサーの友人にも相談したら、スタジオには入りたい時が来るから急がなくていい。◎◎さんも凄く時間かかったけどやっとだと言って素晴らしいものを出していたよ、と。
何かをまとめて世に出すこと。
これは私の「終活」だと思ってる。
今まであまり考えず何か作品を作らないといけない、私ってなんでこんな長い間できてないんだろう、みたいな「構え」があったが、今なくなった。
音源は最近のも、たんまりある。
自分コンピでもいいからなんかまとめて出す。これでいいよ。パッケージも自分で描けばいい。動画も上げていく。
これでいいじゃないか。当面は。
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みんないつか死ぬんだ体は。
でも音楽や絵、文章や功績は残って行くだろう。残したいよー