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【クオリアフェスについて - 後編】

皆様は、このクオリアというのを御存じでしょうか。

私もエノ君も、この企画タイトルを練るときに初めて知ったのですが、これほどまでに即興演奏・および命と密接にかかわっているものがあるだろうかと思う言葉でした。

-------------------以下エノ君 榎 政則 より----------------------

クオリアというのは、外部の刺激が脳に上がってきた時に、意識に形成される実感のことです。

例えば音を聞いた時に、耳に入って、感覚毛を震わせ、電気信号に変えられ、神経を通って、脳に伝わり、それに対して何らかの反応をする、という経路をたどります。しかし、この経路の中には肝心な「私がどのように感じたか」ということが抜け落ちています。このまさに「意識に登ってきたもの」を「感覚質」あるいは「クオリア」といいます。

クオリアは現代の科学技術ではなかなか研究がしにくく、哲学の力を借りて研究をしているところですが、最近の脳科学の分野では非常に大切な概念になっています。

人それぞれのクオリアが本当に同一のものか、(あるいは似ているかどうかさえ!)わからないものなのですが、それぞれの感覚質に注目するということが、この即興のメンバーの個性や、音の作り方を表す良い言葉なのではないかと考えています。

---------------------引用ここまで-----------------------

私にとって、即興演奏をして歌っているときは、なにか高次の空間と繋がっている感覚になります。

勝手に手が動き、歌詞が勝手に出てくるからです。

演奏する瞬間私の脳内はとても真っ白で、どうしよっかな~から始まるときに頭をクリアにしたとき、音が鳴ります。

それは和音だったり Arpeggiare だったりたった1音だったりと、本当に様々です。

いつもその音に連れていかれる世界を旅をしながら、言葉は支離滅裂になっていないんだろうか?と思いながら出てくる言葉を紡ぎます。

そして、その曲は、残るものもあれば2度と弾けないし、鳴ってくれないもの。

録音して聴いて、おやまぁ(゜-゜)となる感じで、自分のそういった性質が楽しくもありますが、愛を軸に生きて今年で11年目、人生丸ごと過酷な愛の旅路です。

自分の人間性や価値観や食生活すべてが音楽になると考えているし、音・周波数・周波・波動という意思で、細胞から素粒子・生きるものすべてが共鳴する。

そうしてこの世の全てが繋がっていると考えているので、自身の未熟さと毎日毎秒毎分対峙しながら、愛とは?の自問自答で生きることになる。

だからこそ、外に出す音楽にはとても気を遣ってしまいます。

そんな即興シンガーソングライターとしての生き方や日々の感覚にしっくり来たのが、この"クオリア"という概念でした。

クオリアフェスの出演者はみな、各々即興演奏を介して様々な価値観や概念に目標や夢をもって、真剣に、まっすぐ、ブレもせず突き進んでいる演者がほとんどです。

なので、楽しみで仕方がないんです。

動画配信での顔合わせ時の各々のセッションは、それはそれはお見事で、楽しくて情熱を掻き立てられ、うなりのような感動に惚れ惚れするようなため息が出ました。

これほどまでに楽しいと感じたことがあっただろうか。

いや、あまり覚えがない。

本当に、クオリアフェスは、即興演奏を通して見える人の魂の渦、観客として見ていても生命を感じられるフェスです。

ぜひ、ご来場ください

Aya Ayascreer Labo


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