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【人との関わり方】「人の欲求」に対処できないとコミュニケーションは絶対に上手く行かない

今回は、皆様もおそらく悩みのタネになりやすいであろう『他者とのコミュニケーション』について議論いたします。

実際のところ、世の中の多くの方は他人とコミュニケーションを取ることが苦手です。というのは、対象の相手、環境、状況により正解(ここでは『自分にとって好都合な結果』とします)が柔軟に変わってきてしまい、それを的確に分析し、対応することは非常に困難だからです。

そして、世の中の多くの方がいちいち分析して立ち回るより、政治的な立ち回りで人をひとまとめに取り扱い、コミュニケーションの簡略化を図ります。

例えば、組織の長として司令を出したり、利益を最優先にする社会活動ではその立ち回りが功を奏す場合も多いかと思いますが、例えば1対1のやり取りで横柄な態度を取り、常に自分に有利となるように立ち回るのは顰蹙を買うこともあります。

特に身近な人に嫌われてしまうと後が厄介なので、できれば自分の周囲の主要人物の方々に対してはなるベく無駄な争いは避けたいものです。

また、多くの方にとって悩みのタネとなるのはこの1対1であったり、少人数でのコミュニケーションかと思います。数が多ければ、雰囲気で飲み込んで共同で活動を行うこともできますが、少人数だとそれだけ自分の比重が大きくなり、立ち回りも難しくなります。

しかし、実はかなり高い効果で人と上手くコミュニケーションを取る戦略が存在します。それは、『今からコミュニケーションを取る相手の欲求は何なのか?ということを明らかにすること』です。

ー補足ー
これはもちろん簡単ではないですが、これを意識するかしないかでコミュニケーションの難しさはだいぶ変わります。これに気をつけることで、自分にとって不都合な押しつけを回避できたり、またお互いに協力して何かをするという動きもしやすくなります。

そもそも、人とコミュニケーションを取ることが難しい最大の要因は、ほとんどの場合で『相手の考えていることが分からない』からです。趣味が合う人同士ではコミュニケーションが円滑に進みやすいのもこのためです。


少し脱線しますが、例えば、あなたは過去にざっくりと『友達が多い、少ない』の話を誰かとしたことはないでしょうか。そして、一部の方にとっては『友だちが多い』ということがそこまでのメリットではない、と無意識的に考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も実はこの考え方を昔からずっと持っていました。これは今になって思えば『周囲に人間が多いほど、(自分の損得とは無関係な)欲求の数が増えていき、それらにいちいち対応する必要が生じるため』だと分かってきました。

一般論として、強大な組織で権力を誇示する必要があるのはこのためです。組織が強大ということは、人数が多いこととほぼ等価ですので、その膨れ上がりそうな欲求で組織が乱れることを防がなければなりません。そのために何らかの方法で、組織内の人々の欲求を抑圧する(もしくはうまく充足させる)必要があるのです。

また、仲のいい人同士でもたまに喧嘩をします。それは何故でしょうか。

理由は色々あると思いますが、それは多くの場合で『相手が、自分にとって損失となる欲求を持っていることが判明した』からです。人はそれを拒否したいがために相手に反発し、最悪の場合、絶縁することになる場合もあります。


以上の2つの例から、なんとなく『人の欲求に対処する大切さ』というのがお分かりいただけると思います。

そしてもちろん、欲求というのは自分自身にも存在します。人はたまに、何も考えずに自分の欲求を満たそうとすることがあります。しかし、自分の欲求で自分の人生を棒に振ってしまうのは、欲求の解消以上のデメリットがついて回ることが多く、できれば避けたい結果です。

自分の欲求への対処は、とにかく『行動に移す前に情報を俯瞰し、生じる結果などを想像したりよく考えること』です。それを習慣化してしまえば、自分の欲求で自分の人生を棒に振る確率をグンと下げることができます。


また、相手の欲求にうまく対処するためには、相手の情報、もしくは相手の話題に関する情報を集めながらコミュニケーションを取ることです。

会話の中でうまく情報収集ができないと判断できる場合は、相手がそれを話したくない理由(プライベートな情報だったり、相手にマイナスとなる、など)や、相手が自分を騙す意図がある、など様々です。

これは時と場合によって変わってくるため、これこそ相手の欲求を分析し、よく考えて対応をする必要があります。

また、相手が熟練の詐欺師であれば難しい方法ですが、会話の中で相手がどういう話題でテンションを上げ下げするのかを観察するのも有力です。この様子から、相手の欲求がどこに向かっているのかがおおよそ判別できるためです。


いかがでしょうか。ここまでの議論で、コミュニケーションを取る上で『人の欲求を意識することの大切さ』がご理解いただけたのではないでしょうか。

是非、今後のコミュニケーションで、当記事の内容について意識してみて下さい。そうすることで「悩まなくて良い余計なことに悩まなくて済む」機会が増えることでしょう。


以上でこの記事は終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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