日常にロマンチックを 『WWW presents In&Out SE SO NEON/Yogee New Waves』@WWW X 18/09/11(tue)
大好きなバンドのライブに行く前って、どうしてこんなにもワクワクするんだろう。
バンTなどでもいいんだけど、今日のバンドのライブには、なぜかおしゃれして行きたくなってしまう。
以前、というか音楽ライター講座に通ってwebメディアを運営していたころは、一ヶ月で片手にはおさまらないほどいろんなアーティストやバンドのライブに足を運んでいたのに、最近では久しぶりのライブ。
お目当はYogee New Waves。
初めてヨギーのライブを観たのは2014年の夏。
WWWでのイベントで、対バン相手はAun beatzとAwesome City Clubだった。
YouTubeで見た”CLIMAX NIGHT”という曲に耳を心をがっちりつかまれてイベントに足を運び、それからどんどんとハマっていくことになるのです。
初めてライブを観たあとも、何度も何度も通ったヨギーのライブ。
ふと、その時大学生だったメンバーが今、20代後半だということに気づく。
ライブに行ったり音楽を聴いて、ヨギーの音楽とは濃密な時間を過ごしていたからか、出会ってからまだそれくらいの時間しか経っていなかったのかという不思議な気持ちと、
ヨギーたちがもう20代後半にさしかかっているのかという驚きが混じり合う。
久々のライブで、さらに夏の終わりのヨギーのライブは、耳も心も震え満たされるものだった。
雲間から天使のはしごが降り注ぐ海を連想させるような”Summer of Love”、次に”Fantasic Show”とお客さんを盛り上げるナンバーがつづく。
「みんなの顔が見えるからこれくらいのライブハウスが好き。WWW Xがホーム」だと語る角舘さん。
今年リリースした”CAN YOU FEEL IT”に、私の好きな曲の中に殿堂入りするほど大好きな”CLIMAX NIGHT”。
歌声、曲、ステージ上に作り出す世界観、MCで話すことばひとつひとつ、話し声。
知ってはいたけれど、すべてに共通し、ヨギーを構成する大切なことを改めて感じた。
ロマンチック
アーティストやバンドで、あえてロマンチックなことを言う人ってたくさんいるけれど、なんだろう、角舘さんは、根っからのロマンチックというか、素でロマンチックというか。
話すことばひとつひとつは、よくよく考えてから話すことばなんだけど、角舘さんのなかにもともとあることばだから自然と出てくることばで、発することばにいつもドキドキさせられる。
ヨギーの音楽に初めて出会ったころに感じた、孤独と憧れが入り交じるようなきらきらとした音楽はいまだに変わらずそこにあったし、変わらずロマンチックだった。
「ロマンチックは無敵だ。」
たとえ隠そうとしてもにじみ出てしまうロマンチストさを感じざるを得ない魅力が、ヨギーにはある。
しかもヨギーの音楽は、日常にロマンチックを振りまいてくれる。
「日常にロマンチックを」
喜びでも楽しさでもなく、日常にロマンチックがあったらすてきだなと、そんなことばが頭のなかに浮かんだ。
当時書いていたwebメディアで、ヨギーのアルバム『PARAISO』についてのレヴューを書いているのですが、そこで私はこう綴っていた。
どこまでも寄り添ってくれる彼らの音をポケットに忍ばせ、街を歩こうじゃないか。
ライブのあと、私は幸せの耳鳴りを感じた。
そして、ヨギーの音楽をポケットに忍ばせ、ロマンチックな渋谷の街を歩いた。
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