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ショパンコンクールを楽しみ尽くす

5年に1度(今回はコロナ禍で1年延期となり、6年ぶりの開催)のショパン国際コンクール(通称ショパコン)が、今、3次予選(セミファイナル)半ばですが、熱を帯びてきました。日本人参加者の時の視聴に力が入るのは言うまでもありませんが、その他の国からのコンテスタントの演奏も相当聴きごたえがあります。

その中でも、日本で開催された国際コンクールでの優勝者や、日本製のピアノを選んで演奏しているコンテスタント、よく来日公演しているピアニストたちに親近感を覚えるのは私だけではないと思います。

ティーンエイジのコンテスタントたちなんて、予備予選、1次、2次とステージが進むにつれて、素人目(耳)にも分かるほど上手くなっていきますし、逆に、2回目、3回目の挑戦者や、今回が最後の挑戦になる年齢(26~30歳)の参加者、予備予選免除のコンテスタントたちの、安定したいぶし銀のような演奏は、まるで彼らのリサイタルを聴いているかのようです。

演奏するプログラムも、課題曲や時間的制約はあるものの、曲の時代背景を考慮して組んでいたり、好きな曲だけで構成されていたり、と様々で、聴く側の想像が膨らみます。

広報媒体も、主催者側のこだわりや工夫が感じられます。ウェブサイトだけでなく、コンクール専用アプリや、様々なSNSも充実しています。他にも『ショパン・クーリエ』というニュースレターも頻繁に発行され、演奏の批評や、ショパンの歴史など、面白い読み物も提供しています。コンクールの幕間に行われている司会とコンテスタントの座談会は、彼らのバックグランドや気さくな人柄を垣間見ることができ、大変興味深いものです。

オンタイムで観たい!でもアーカイブでも観るぞ!と時間が足りませんが、ショパコンを通じて、刺激的な毎日を過ごしています。

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