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打ち返す力 最強のメンタルを手に入れろ[読了]/あやりの本棚

こんにちは!あやりです!
連日オリンピックの様子が放送されていますね。
羽生選手をはじめとするフィギュアスケートの様子はとても美しくて、ニュースで少し流れるだけでもつい見てしまいます。

今日は、東京オリンピック卓球混合ダブルスで初優勝した水谷選手の本について書きます。

水谷隼『打ち返す力 最強のメンタルを手に入れろ』(講談社、2021)

内容まとめ(348文字)
『打ち返す力 最強のメンタルを手に入れろ』は東京オリンピック卓球混合ダブルスの金メダリスト水谷隼選手が競技人生を通じて得た経験と卓球哲学をもとに「目の前の課題を打ち返す力」について語った一冊です。水谷選手は32歳で引退するまで、言葉もわからない状態でのドイツ留学、昭和の根性論とピラミッド構造が残る部活、契約金が少ない選手生活、業界に蔓延る不正、人間関係、スランプ、病気などを経験されてきました。このような課題をどのように打ち返して卓球を極めてきたのか。この本には水谷選手が各ターニングポイントで行なってきた意思決定とそれに至るまでの考え方が書かれています。どんな業界でも上を目指す人ならぶつかる共通の課題がいくつもあるため、卓球をしない人や水谷選手を知らない人にとっても学びが得られる内容です。

この本を手に取ったのは、元卓球部の夫が勧めてきたのがきっかけです。卓球してない人にも向けた本だからあやりも読んでみなよと言うので図書館で借りて読みました。

著者は東京オリンピック卓球混合ダブルスで初優勝した水谷隼選手です。
卓球には男女でペアを組む混合ダブルスという種目があり、去年、伊藤美誠選手と水谷隼選手のペアが絶対王者中国を破って初めて優勝しました。
これは本当にすごいことで、私は単に勝ててよかったねということ以上の意味があると思います。今までの卓球では、中国の選手が3人以上出たら他の国の代表は表彰台に上がれないのがデフォルトというくらいめちゃめちゃ中国が育成する選手が強かったんです。だから中国以外の国の選手がオリンピックで金メダルをとることは、他の国でも1番になれる選手が育つことが証明されたということなんです。
世界中の卓球をやる人が人生をかけても勝てなかった中国の代表選手。水谷選手がどんな考え方で何をしてきたことで1番になれる選手に成長したのか知れたらいいなと思って読みました。

全体を通して、水谷選手が意思決定において一番大切にしていることは、自分で考えて納得することだなと感じました。
本の中には誰々の言葉が決め手とか、統計的にこうだからとか、前からこうだからのようなことを、自身の意思決定の根拠にしている部分がありませんでした。
代わりに、私はこう考えたのでこうした。結果はこうだ。という話が並んでいました。
なんでも自己流でアドバイスを聞かないのではありません。状況や周囲の意見も聞いた上で最終的に自分で納得した選択肢に決めるというスタンスです。

私も自分で決めることを大切にしているので共感しました。でも、私が水谷選手だったらきっと同じ選択はできないなと思いました。
水谷選手はかなり大きなリスクも取るタイプなんです。

特に、成績が落ち込んだとき、貯金を切り崩して一流のコーチを呼ぶエピソードについてはうまくいったからいいけどすごいな…と思いました。
私のようなサラリーマンと違って、スポーツ選手は勝たないとお金がもらえないし、30代とかで引退されますよね。しかも雇用保険に入ってないですよね。雇用されてないんだし。
そんな人が、貯金の大半を切り崩して勝つために投資するのは、本人もおっしゃっているようにギャンブルの域だな…と思います。
また、ほとんどの人は、ずっと不安に駆られたり、プレッシャーがかかりすぎて、精神的にまともでいられないんじゃないでしょうか。
でも、この選択をしていないと金メダルを取った水谷選手は無いかもしれないんですよね…。

必要なら大きいリスクもとれるというのは、大きな成果を得るために重要な素質なのかもしれません。
でもそれだけじゃなくて、水谷選手は最強のメンタルを持っていたから“ギャンブル”に勝てたんだなと思いました。

私も本気で掴みたい成功ある時はリスクを取るんでしょうか。もしそうなったら、プレッシャーに負けて現実逃避してしまうだろうな。

最近水谷選手はバラエティとか情報番組にも出演されているので、卓球にこだわらずいろんな話題について意見が聞けそうです。

読み終わった日 2022/02/19
読むのにかかった時間 約2時間
書くのにかかった時間 2日

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