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n年ぶりに簡易金継ぎしました。
WSに参加したのはかれこれ9年前。その後いくつか修復したけどうまくいかなかったりでちょっと距離を置いていた。その数年後に大阪北部地震が発生し、兵庫県の我が家もかなり揺れたのでキャビネットの中がぐちゃぐちゃになった。中が見えない木製のキャビネットの扉を開けたことによって落下して割れた器がたくさんあって、お気に入りもあるのでいまだに溜めている(気が遠くなる量なのも頭が痛い)。
今回は最近欠けたヘビロテの豆皿で腕慣らし。購入時に山積みだったから、また買えばいいかなと思ってお店を訪ねたら次もういつ入荷できるか分からないと言われてこれはもう直すしかないな、と。中国製の蓮の花の小皿です。可愛い。
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距離を置いていた理由のひとつに「時間がかかる」というのがあった。簡易金継ぎと言えど、完成までに1週間以上かかる(しかも全然簡単じゃない)。乾燥時間が必要なので私はなんとなくしっかり乾かしたくて2週間で完成と思ってやっている。ちなみに本漆でやると更に時間がかかります(完成まで数ヶ月)。
飽き症の私が果たして作業途中で数日の乾燥が必要なことをやり遂げられるのか。
と思っていたけどWSに参加した時に配られたプリントや自分でとったメモを改めて見ていると、もしかして休日ごとに作業を進められるのでは?とポジティブな発想の転換ができた。仕事の日はやらずに休日の度に工程を進める手順でやればいいリズムで出来そう。そう考えると今まで溜めに溜めてたあの修復待ちの器たちも少しずつ捌けそうだ。
今回は欠けた器を直したけど、過去にやった割れ(欠片を繋ぎ合わせる)と比べてなんとなく難易度みたいなのも分かってきた気がするから待機している器の中でも難易度の浅いものからやっていけば上達しそうな気がする。
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やっぱこういうのは数こなさないと感覚が掴めないから、直す器の量があるのはいい練習になると信じてこれからは計画的に休日にどんどん進めていこう。
ちなみに簡易金継ぎで使う材料は基本的に食品衛生法に引っかかることが多いので本来は直した後は食器として使うことはできません。私は自分の器を自分で直すので自己責任で使うけど。
あとは本金継ぎも簡易金継ぎも修復後は電子レンジNGになるのでそれも注意。食品衛生法や電子レンジNGの説明をしない教室もあるみたいなのでプロでも何でもないけど、これからやってみたいなと思ってる人のために付け加えておきます。
まだまだ初心者なので思い通りにはいかないけど、捨てるしかなかったお気に入りの器がまた使えるようになるのはただただ純粋に嬉しく思う。今回直した器は乾燥中なので1週間後に完成予定。また使えるのが楽しみ。