さよならステイ・ホーム日記
久しぶりの日記。今週からリモートではなく、スタイリングの立会いや撮影が始まって慌ただしい日々が戻ってきている。仕事に没頭しているときは、自分が抱えてるあれやこれがどこかへ飛んで行って、いい意味で気持ちの切替作用が起こる。先週の土曜日の悲しいニュースは、毎週番組を見ていたわたしにとってはつらすぎる出来事だった。突然目に飛び込んできた訃報にまったく頭が追いつかなくて、何も手につかなくなり、その夜はほとんど眠れずに過ごした。ただのいち視聴者に過ぎない自分がどうしてこんなに落ち込んでしまうのか、もやもやしすぎて親友に助けてもらって心を解放することができた。それでも週末はつらくてインスタを開けなかった。何事もなかったようにSNSを更新することはとてもできなくて、数日経た今ようやく平静を取り戻しつつあるような気がする。それでも今も信じられないような気持ち。iphoneの画面を指でスライドしながら、あんな出来事があった後もSNSは通常運転なんだって思ったら心が乾いていく音がした。
いつの間にか緊急事態宣言が解除された。ステイホーム日記は終わりを告げる。解除されたといっても、急には前のような生活は戻ってこないし、戻ってこなくていいように思う。朝早い時間の電車も以前に比べればずいぶん空いている。これまでの日々から地続きに始まるあたらしい生活の幕開け。