1000年後に読まれる日記／日曜日のタイ料理
日曜日の夜21時すぎ。今夜は村上RADIOの再放送を聴きながらこの日記を書いている。静かで少しだけひんやりした夜。ラジオから流れてくるジャズを聴いていると自分の部屋がいつも行くお気に入りの喫茶店になったような気持ちになる。ジャズのゆったりしたリズムは時間の流れまでゆっくり引き伸ばしてくれているよう。ラジオのおともは紅茶とブラウニー。ベルガモットティーはすっかり冷めて、チェリーが入ったブラウニーはわたしが２日ほど放っておいたせいで少しボソッとしてしまったけれど美味しい。今日は１年ぶりに妹に会った。妹は10月上旬に駐在先のベトナムから帰国して２週間の隔離後、外出できるようになったばかり。ベトナムではなかなか行けなかった美容室へ行って、首から上をリフレッシュした。お昼は下北沢のティッチャイでタイ料理を食べた。妹はパッタイ、わたしはトムヤムラーメン。先に出てきた千切りにしたキャベツとレタスにドレッシングとナッツをまぶしたサラダがとても美味しくて、わたしたちはおかわりした。トムヤムラーメンは、想像していた酸っぱいトムヤムクンではなくて、コクがあって後からピリピリッとくるスパイシーさがある初めての味だった。不思議だけれど大根が入っていて、よく煮込まれたこの大根がスパイスでしびれた舌を中和してくれた。食べ終わるころには、ちょっとこのラーメンがクセになった。サラダもおかわりして満腹になってしまい、今夜はちっともお腹が空かない。ランチの後は、近くにある古い建物をリノベーションしたカフェでお茶をして、夕方、世田谷代田のボーナストラックの方へ散歩して、環七を通って帰宅した。今週末は久しぶりに晴れて、今日は素晴らしい秋晴れだった。シーツがパリッと乾いて気持ちがいい。空が淡い色に染まって切ない夕暮れだった。世田谷代田の駅の横にできたばかりの温泉宿に行きたくなった。家から歩いて行ける距離に箱根にいる気分が味わえる宿があるのはうれしい。なんでこんなところに旅館を作ったのか謎だけど、外観は雰囲気があって素敵だった。静かに暮れて過ぎて行く日曜日。今日の日記はこれでおしまい。