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キュリナリーズのポトフ18

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姉妹がいる部屋の外から、車輪が走る音が近づいてくる。
もっとも音が大きくなった途端に静かになったと思いきや、激しい衝撃音と共に扉が開かれた。

現れたのは、女性。
この国の妃であり、ふたりの母であった。

部屋に入ってきたのは母だけだった。
車輪の音の招待は荷車であり、扉より大きいために部屋に入ることができない。
荷車は四人の従者によって運ばれ、中心には煮えたぎる鍋が置かれていた。

従者のひとりが急いで鍋の中身を尺で救い、底が深い器に移す。
母はその従者から器を受け取り、別の従者から小さな匙を渡される。

器の中身がこぼれないように、けれども急いで母は我が子たちがいる暖炉に向かう。
部屋の暖気が逃げないよう、従者たちは速やかに扉を閉めた。

ーーつづく

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