ウケるお笑いと伝わる映像の共通点
こんにちは。
福岡でテレビショッピングを中心に映像ディレクターをしている別府です。3児の母、共働きのフリーランスです。
今日はお笑いと映像の構成の話。
私は志村けんさんが好きでこの本「変なおじさん」オススメなんですが、その中で言われていたお話と映像の構成に共通点があったので書いてみます。
この本で書かれていたのは、番組でコントを全部が似たコントやってもウケないというお話。とにかく構成、流れを大事にしていたということが書かれていました。(もちろん他にもたくさん書かれていましたが)
例えば、カトちゃんケンちゃんご機嫌テレビがコントとホームビデオ紹介でメリハリがあったように、ドリフが歌にコントに様々な要素があったように、構成に大変注力されていたそうです。
私は映像ディレクターをしていて、テレビショッピングやCM、企業紹介やサービス紹介のシナリオ構成を書く仕事をしています。
今進行中は、29分番組の台本書き。
テレビショッピング、特に29分番組には一応のセオリーがあります。
ちゃんと売れる構成にしないと売れないのですが、逆に売れる構成だと多少ダサかろうが有名人が出てなかろうが売れる時は売れます。(放送時間や商品、オファー内容などさまざまな要因も絡んできますが)
売れる構成とは、商品の魅力を最大限に引き出し、視聴者の心を動かすことです。
そのためには、テレビショッピングやCMの流れを緻密に考え、視聴者の興味を引く「つかみ」や商品の特長を分かりやすく伝えるメリハリのある構成が重要です。志村けんさんがコントで笑いを作り出すように、商品の魅力を引き出すためにも、ユーモアやサプライズの要素を取り入れることもとても大切です。
それでいうと全ては流れ。
映像は小説や絵画と違って、対象者の匙加減で味わうのに対して、決められた時間軸で絵と音で進行するもの。TikTokとかショート動画ってずっと短い動画が続くけどあれってどうなんだろうね。
それでも私は、何より流れが大事だと思います。
最初のつかみ、そして定期的なメリハリ。
そして狙いに応じたナレーションの分量。
本の中には田代まさしさんとのひとみばあさんのコント台本が当時のものが画像で入っているのですがそれがすでに想像出来て面白い。
そして映像制作では、例えば商品の特長や効果を映像で伝える際にサクサクとした編集や効果音の使い方を工夫することで、視聴者の注目を集めることができます。
日常をいかにリアルに描いて面白く流れをくんでいるか。
わかりやすい台本もパッと観て面白そうとかわかりやすい、とかが瞬時に見やすい。
そこはやはりライターの経験と力量なんだろうなと思います。
人の心を動かし印象に残すには、構成がとても大事というお話でした。
志村けんさん、この仕事をするモチベーションはお会いすることでしたが結局叶いませんでした。
著書の中で「子供からお年寄りまで楽しめる笑いがしたい」と書かれていました。私もバカ殿の舞台は何回も観に行きましたが、観客は本当に老若男女。みんながワクワクして笑って楽しめる、本当に素晴らしい空間でした。
そしてその流れ、結構どんな方にも当てはまると思います。
営業の仕事、チームでの仕事の進め方、人とのコミュニケーションなどなど。「ジブンを伝える」ために、構成のこと少し意識してみると良いかもしれません。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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