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映画「シティハンター」Netflix制作実写版の痛快さ

こんにちは。
福岡でテレビショッピングを中心に映像制作のディレクターをしている別府です。3児の母、共働きのフリーランスです。

ずっと観たかった映画「シティハンター」CITY HUNTERをやっと見ることができその感想を。Netflix制作なので一般的な映画と比較して感じる違いについても書きました。



映画の概要

射撃スキルは抜群、でも美女にはめっぽう弱い超一流のスイーパー、冴羽獠。亡き相棒の妹に懇願され、しかたなくふたりでその死をめぐる真実を追い始める。

Netflix実写版シティーハンター公式サイトより

漫画『シティーハンター』は、キャッツアイなど描かれた漫画家北条司さんによって1985年から2000年にかけて連載された作品。(北条司さんはなんと福岡市にある九産大出身らしい!)
主人公の冴羽リョウは、私立探偵兼ボディガードとして活躍。エピソードごとに様々な依頼を引き受けながら、美女とのロマンスやアクションそしてギャグを織り交ぜたストーリーが特徴的です。

映画は東京歌舞伎町が舞台。
謎の筋肉拡張剤を入れた人間が暴れる事件を発端に冴羽リョウ(鈴木亮平さん)と仲間の槇村 秀幸(安藤政信さん)が巨乳のお姉さんの「妹を探してほしい」という依頼を受け動き出す。
実は、その妹くるみ(華村あすかさん)は事件の鍵を握る人物として組織に追われていて2人が事件に巻き込まれていく、その中で永遠の相棒槇村香(森田望智さん)に出会います。悪の組織の全貌は?事件の理由は?

注目①鈴木亮平さんの「冴羽リョウ」憑依度の高さ

リョウさんといえばモッコリ(今どきコンプラ的に子供に見せてもいいのか問題はあるけど…)お色気シーンやギャグシーンとスナイパーとしてキレキレの180度ギャップ。これを声まで似せてきて超再現。

有名なクラブでほぼ裸踊るシーンの体当たりカットや街で女の子たちに次々声を掛ける甘えた声のシーンのデレデレ。一方、見せ場の乱撃シーンの迫力、射撃や動きの素早さ、まじめな時の決め台詞などはクールで別人格のよう。その両方に振り切れた演技が素晴らしかったです。

注目②新宿歌舞伎町の雑多感

歌舞伎町の商店街や行政機関、警視庁(新宿警察署)の協力を得た上で異例とも言える新宿でのロケーション撮影が実現した。深夜や早朝など、人通りの少ない時間帯に大規模撮影が行われ、シネシティ広場や歌舞伎町一番街、ゴジラロード(新宿東宝ビル)が本作品に登場する

Wikipediaより

街の景観と雑多感が地に足がついた撮影でとても生々しいです。
クラブや街中の人の多さとコスプレや若者たちのうごめくカオス感が実際のエキストラの多さと撮影のうまさと相まって非常にうまく表現されています。
例えば、くるみを追うリョウと槇村が歌舞伎町内を駆け巡るシーンは路地裏を普通の映画の感覚なら脇道を俯瞰からのカットが2路地くらい行くところ5路地くらいあり、その「ねちっこさ」が痛快です。
クラブで人を追うシーンもコスプレやドラッグクイーンの中を走り抜けるエキストラのリアル感と数が圧倒的。
最近の映画の感覚よりも手が混んでいる印象でした。

注目③Netflixで観る映画の醍醐味

これは映画本編と少し横道に逸れるのですが、4Kで自宅でいつでもこのクオリティの映画が観れることが大きなアドバンテージだなと思いました。

映画館で臨場感や迫力を感じるのはもちろん素晴らしい体験なのですが、今日日自宅のテレビも4K対応で50型60型くらいの大画面が増えてきた、そして我々の「目」もスマホやパソコンに慣れてしまい近視が増えている現代において驚異的な体験です。

最初の歌舞伎町のシーンから、細かい雑多感と近未来感のある組織のシーン、女性たちのおっぱいと可愛いお顔を見るのに4Kのクリアさもあいまってただただ「美しい」と思ってしまいました。
自宅で視聴することを大いに計算に入れて創られていることがわかります。

性を扱う映画におけるインティマシーコーディネート

原作の時代から20年以上たっているけど駅の伝言板は重要なモチーフとして登場。これサザエさんとかちびまる子ちゃんみたいに原作の時代をどこまで許容し取り入れて現代で流していくか?生き残れるか?って大きな問題だな〜ということと関連して性の描き方にも現代との違いがよぎりました。
多分いま、アニメ「おぼっちゃまくん」は子供には見せられないし、「シティハンター」もシーンによってはアウト。

しかしこの映画クレジットには海外資本のNetflixが制作しただけあり「インティマシーコーディネート」(性に関する映像作品において役者と製作陣をつなぎ撮影を円滑に進める役割)が関わっておりすごいなと。

あの裸踊りのシーンではその方が関わって進められたのかなと想像。
下記はインティマシーコーディネートについて書いた私の記事↓

この辺は映画業界とか我々のような広告主がいる地上波テレビなどの制作よりサブスクビジネスの映像制作が進んでいるんだろうなという思いも持ちました。

最後に「役者さんについて」

最近、同世代の我ら夫婦、役者の名前が出てこなくなってきたねと語っていたので忘備録として…この映画はホリプロさん制作もあって、主演の鈴木亮平さんと安藤政信さんはホリプロ所属。

槇村役の安藤政信さん、我々世代的には若い頃のイメージですがいい感じで年を重ねられていてそこも良かったです。

香役の森田望智さん、今朝ドラの虎と翼にも主人公寅子の親友花江役で出ていてハマり役ですが香役のナチュラルなドジキャラもキュートな演技で良かったです。( Netflixの全裸監督1で重要な女優役をされていたことを今回知りそちらも観てみようと思いました)。

また、新宿で風俗店などを運営する阿久津組の組長阿久津役の橋爪功さんも久々お見かけして悪くていい演技をされていました。

ニュースキャスターの声役でアニメのリョウ役で有名な声優界のカリスマ神谷明さんも登場していて我々リアル昭和の子供世代にも嬉しい作品でした。


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