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今年の振り返りと2025年に向けて
その前に去年の同じ時期に書いた振り返りを見直してみる。
キャリアプランを描かない(描けない)のと同様に、2024年のプランも相変わらず求められるがままに決めている感じなのですが、今までの延長に加えて、少しずつ軸足が変わる感じが見えてきました。
今私に求めてもらっていること、それが自分に与えられた機会であり使命ならば、その機会は精一杯活かして、真摯に学び、ちゃんと全うしていきたいなと思ってます。何かあった時に私を思い出してもらえるのは本当に嬉しくて、その分ちゃんと期待されているもの以上で返したい。そしていつでも、誰かが困って話を聞いて欲しいと思ったら、最優先で動く自分でいたい。
毎度ポエムっぽい書きっぷりだけれど、2024年に向けてこんなことを書いていた様子。
この時には公開できなかったけれど、2024年の動きは年初にその大体が決まってました。そしてこの1年は、新しいことにチャレンジして自分の意思で居場所を変える時だなと思ったのでした。
新しいことが色々はじまった
とはいえ、主体はカラフル
もはや本業は何なのか知らない人もいるかもしれないけれど、私の主体は自社のカラフルです。カラフルではマーケティングや経営のコンサルティング〜実施まで、クライアントのリソースに合わせて関与度を決めて伴走しています。
カラフルは担当案件数の上限を決めていて、現案件の契約が終了となった場合に新たなお客さまとのプロジェクトをはじめます。2023年に1社入れ替えがあったのですが、2024年はそのまま。そして来年もこのまま継続です。
このお客さま方との仕事があるから、私はいつも経営やマーケティングの頭を地に足のついた最新の状態にしていられます。なので、これが主体です。
カラフルの仕事はそのままに、今年は色々な役割を意識的に加えました。去年の振り返りで書いたように、私は基本的に求められたもの=今の自分の役割として動くタイプの人間なのですが、自分がやりたいこと / なりたい像にちょっとストレッチして身を置いてみたいと思ったんです。
幸いなことに私は自分で会社をやっている人間なので、「自ら機会を作り、機会によって自らを変えよ」の「自ら機会を作る」こと、つまり新しい機会や身の置き場を自分で作りやすいのです。そんな立場をちゃんと有効に活用していきたいと動いたのが今年でした。
コミュニティマーケティング推進協会の立ち上げ & 理事就任
その最たるものが協会かもしれません。コミュニティマーケティングをマーケティングのあたりまえにしていきたい、そんな小島さんを中心にした思いの塊が、とうとう一般社団法人化まで至りました。
これはまさに機会を自分たちで作りにいった気がしてます。もちろん小島さんの掲げた旗がなければ実現することはなかったし、小島さんや他の理事、フェローのみなさんが前に出てくださる分、私は後方で守るという役割と全うできてるんだと思います。
ないなら作れば良い、作りたい時が作る時。タイミングを先延ばしにせず、やれるんなら今やる精神であっという間に形になりました。今年も結構爆走した気がするけれど、5年間の活動期間の間にどこまで走り抜けれるかが本当に楽しみ。
大学の教員(非常勤講師)
自分には縁遠く、本当にまったく考えていなかった選択肢がいきなり実現して、大学でマーケティングの講義を担当させていただくことになりました。春学期、毎週片道2.5時間かけてキャンパスに通い、計14コマの授業とテスト。
正直初年度の授業の準備は大変だなと思いました。何せ1コマ90分の授業の資料を14コマ分準備しないといけないので。
けれどそれを大きく勝る学びや得たものがありました。
まず大学生(しかも機械工学科の学生)にどうマーケティングの魅力を伝えるのか。社会人と違って、学んですぐに仕事で活かせるわけではない中、社会に出てからのどこかでふと「あ、大学でマーケティングの授業受けたな」と思い出してもらえたら良いなと思って内容を構成しました。
当然マーケティングの教科書のような内容がメインにはなるのですが、それをどう自分ごととして捉えてもらうか、どう集中して聞き、理解してもらうか。毎回90人を超える学生さん全員と目を合わせながら講義しました。
この機会はMOT学生時代の恩師がくださったものです。これまでいたコミュニティから越境することで、自分の新しい可能性を見出してくださった恩師には大変感謝していますし、期待に応えられるようブラッシュアップし続けていきたいです。
社外取締役としての活動
前職のイベレジの取締役を退任してすぐIT系の上場企業の社外取締役をしていたのですが、2023年に退任してからまたどうしようかなと思っていました。自社のカラフルの案件を増やすか、社外取締役としての活動を積極的にやっていくか、それとも(2023年春にMBAを修了したので)もう少し研究の道に進むか。
結果、社外取締役としての役割を広げていこうと思いました。(それはいくつか理由があるのですが誤解を生むと嫌なので、興味ある人は直接聞いてください)
今年就任した企業は合計4社。一つひとつの意思決定が重要な、大変責任の大きな役割です。各社、取締役会の中での私の立ち回るべき役割も見えてきました。自由闊達・真剣な議論と意思決定を通してそれぞれの企業価値向上に資することができるよう努めていきます。
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大きなハイライトはこの位かな。これ以外にも早稲田大学大学院 情報生産システム研究科での社会人向け講義や、ものづくり系の団体での技術経営 x マーケティングの講師、日経クロストレンドのBtoBマーケティング大賞の審査員、沖縄県のスタートアップ事業化支援事業補助金 採択選定委員会の委員、早稲田NEOのB2Bマーケティング講座のPBLアドバイザーなど、振り返れば本当に、新しいお役目をたくさんいただけた1年でした。
可視化と余白
いろいろお役目が増えた中、実は今年の4月からは週2でプライベートジムにも通っています(筋トレというより、身体のバランスを整えて腰痛防止するのが主な目的)。
そこのトレーナーさんに、「おざささんって色んな仕事の相談ごと入ってきそうですよね。どうやって選んでるんですか?」って聞かれたのですが、その時に、振り返ってみたらこうだなと思ったのが次の2つでした。
自分の想いを可視化する
私はSNSにたまにエモい投稿をします。それは普段基本個人仕事で日常的に発信できるコミュニティがないからでもあります。そしてそういう風に自分の想いややっていることを共有しないと、私自身が、そしてこういう想いが忘れられてしまうかもという強迫観念もあります。
それが結果的に、私の周りの方々から「おざさに良いのでは」と思い出してもらえるきっかけになっていました。そうやって繋いでもらえる役目は、私自身がまさにやりたかったことだったりするので、選ぶ必要がなくなったのです。今年いただいた新たなお役目も、そういう繋がりでいただいたものばかりでした。
#CMC_Meetup や協会でも「アウトプット・ファースト」は毎回のようにキーワードになりますが、そもそも自分の考えや想いが整理できていない状態では何が必要なのかわからないし、整理できていたとしても伝えなければ何を考えているのかわからないからコミュニケーションが取れない。想いを可視化することってとても大事だなと思ったのでした。
時間も心も余白を作る
もう1つはこれ。私の場合、絶対に動かせない予定というものが今年は多く入りましたが、逆に言えば突然決まる予定が大きく減りました。つまり、事前に計画して準備したり考えたりする時間が取れるようになったんです。
いつも何かに急かされることのないように、計画して十分に前もって準備を進めると、精神衛生上とても楽です。
時間や心に余白が生まれると、突発的な周囲の人からの相談も受けられるようになります。実際、仕事ではないところで周囲の起業家やマーケティング界隈の仲間など、相談や情報交換で食事をしたりする機会も多く取れました。
なので「おざささん忙しいですよね」と言われることが増えましたが、実際は「余白」を作るためにむちゃくちゃ自分を管理しています。
管理の方法はまたどこかで気が向いたらnoteに書こう。
※ただ体力はやっぱり年々落ちていくので、これをどうにかしないとというのが課題。
2025年に向けて
来年は多分、これまでで一番多くの役割をパラレルで動かす1年になりそうです。気力は十分。あとは体力との勝負です。
この記事にも書いたのですが、棚からぼた餅を得て、自分や自分を取り巻くコミュニティを変革していくポテンシャルのある人材はきっとたくさんいます。けれど、そうした人材に機会をパスする人材(ブリッジ人材)は圧倒的に少ない。
私は自分が注目を浴びるより、自分が信頼して素晴らしいと思う人達がより活躍できる土台を整えることの方が断然好きです。起業家も、企業の中でもがく人も、独立して自分の使命を全うしたい人も、きっとこの人が活躍したら(その範囲が狭かろうが広かろうが)世の中がちょっと変わるよね & その人ももっと幸せになれるよね、という人が可視化されるように動くことが好きです。
そしてそういう人たちが悩んだり壁にぶつかっていたら、何よりも優先して一緒に悩んで突破口を見つけられる人になりたい。
そんな努力はずっと続けていますが、来年は自分に与えられた役割を全うしつつ、その役割を最大限活用して、さらに大きくしていけたら良いなと思ってます。
自分自身に対してはこれまで以上に強いプレッシャーと責任がかかっている感覚です。社会的な責任と自分の楽しみのバランスをうまく取りながら過ごせる1年にしていきたいです。