見出し画像

阿佐ヶ谷さんぽ🗼東京 📸

私はつい数ヶ月前まで、阿佐ヶ谷に10年間住んでいた。
現存する日本最古の劇団 文学座の養成所に通うために上京して、中杉通りの並木道や飲屋街や町並みが好きになって引っ越してから、ずーっと大好きな場所。

文房具屋さん、その数メール先のパン屋さん、洋食屋さんなど、阿佐ヶ谷のいろいろなお店でも働かせてもらった。文房具屋さんは、形を変えながら100年続いた地元に根付いたお店だったから、よりこの地域や人のことを知っていった。

お店も落ち着いているところが多く、近年はおしゃれなお店も増えてきている。
駅前に西友があるところも便利だし、オシャレすぎず気楽な町だと感じる。
住んでいる人の品もよい感じで、阿佐ヶ谷姉妹のお姉さんの接客を何度かさせてもらったこともあった。阿佐ヶ谷に馴染みながらも テレビで見る時のように気品さと優しさが滲みでていた。

📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
引っ越すあたりで、工事を見掛けることが増えていた
開発がどんどん進んでいっているのかもしれない




阿佐ヶ谷には神明宮という神社がある。
緑も多く、空が広い神社。
夜には門が閉まるので、いつ行っても美しく 気持ちのよい空気が流れていた。
ここがあったから10年も東京に住めたのかもとも思う。

📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
雪柳が美しい
季節ごとに桜やつつじなどいろいろな花が楽しめた



阿佐ヶ谷にはなぜか、ところてんを作っているお店がいくつかあった。
お願いするとついてくれて、美味しいところてんが安く食べられた。
ところてんは、お水につけておくと長持ちする。
こういうお店の人との会話のある町。

📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200



車道から少し入ってしまえば、閑静な住宅街。
スーパーや薬局や病院もしっかりとある。
おしゃれな古着屋さんや、近くには吉祥寺もあって、不自由なく過ごせる。
今住んでいる 東京のはずれの土地はチェーン店ばかりで、ひとと話さなくなったしまった。
阿佐ヶ谷はとても住みやすい町だったなと思う。
ひとのぬくもりや あたたかさを感じる町だった。

📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200



ところどころにある植物たち
東京という土のほとんどない土地でも、ひとはなんとか緑を増やそうとするものなのだなと思う。小さなスペースや植木鉢によく木や花が植えられていた。
そして空き地やコンクリートの間から出てくる植物の生命力にも驚いていた。

📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200



下の写真は、高円寺のお花屋さん。

阿佐ヶ谷は、高円寺と荻窪の間に位置して とても近いがこの2つの町のどちらとも違うような落ち着きのある町。

そして、漫画「A子さんの恋人」「ひらやすみ」の舞台になっている町。
この作品どちらもとても好きだ。何かしら通づる感覚があるひとたちが好む町なのかもしれない。
どちらの作品もしっかり阿佐ヶ谷が出てくる。
上記の作品が好きなひとはぜひ一度訪れてみてほしい。

📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200



写真家で、中野で「水性」というスペースをしている前澤さん。
この日は高円寺で打ち合わせ。
阿佐ヶ谷など中央線界隈は、おもしろいことをしているひともまわりにたくさん住んでいたり、好きなスペースも多い土地だったなと思う。
この辺りを はなれないひとも多いらしい。

前澤さんとも、出会ってからもう10年近くなる。舞台写真もポートレートも、1番多く 写してもらっている。
前澤さんの写真が好きだ。一緒に撮影しているときも楽しい。
お互いに変化しながらも、たまに ときを共にできるひとがいることは幸せなことだなと思う。

📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
かわいらしい前澤さん
写真を送ったら、いつも写真とる側だから、写っているの嬉しいと話してくれていた。
📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
前澤さんはかわいらしいのが好きだから、前澤さんの写真の私はかわいらしい部分がよく写ってる。
写真は、写す人の世界への目線が写るのが好きだ。



大好きだった町をはなれて思うのは、
その土地土地によってかなり特色が違い、合う合わないがあるということ。
何かしらの感性の合うひとや境遇のあうひとたちがその場に集まって、その土地やその土地の雰囲気をつくり出しているのかも知れないと思った。

なんとも阿佐ヶ谷に未練たらたらな文章になってしまった気もするが、
好きだと思える場所に出会えて、10年も住めて、たくさんの出会いがあり、幸せだったなと思う。

📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
多重露光
📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200多重露光



今のまちは まだあまり好きではない。
ひとりきり もよく感じる。こどく だ。だからこそ 自分に向き合うときなのかなとnoteも書きはじめた。
このネコや植物たちのように、なに食わぬ顔で、今住んでいる街にも根を張ってみたり 楽しんでみようかなと思っている。

📸konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200


( 写真撮影 📸 konica c35 fd  🗓️ 2021/3 )





♡ありがとう♡

前澤秀登 (前澤さん)

前澤さんは写真家で、中野で「水性」というスペースをしています。




写真と言葉を綴ったひと

瀧澤綾音
演者・美術モデルとして活動。
6歳から演劇に演者として関わり、20歳でインスタレーション作品に感銘を受け「より体感・実感的な作品を演劇でつくりたい」と上京。
市民芸術文化会館りゅーとぴあ APRICOT/文学座附属演劇研究所/美学校 演劇 似て非なるもの/無隣館/映画美学校 アクターズ・コース/未来の踊りのためのプログラムで表現や創作について培う。
2022年 調布市せんがわ劇場演劇コンクール俳優賞 受賞。
演劇・パフォーマンス・映像・写真・旅・癒し・インスタレーションなど重なり合う、より体感的な、作品の創作や出演を続けている。



2011年から写真の撮影をはじめ、
2021年よりフィルムカメラでの撮影を開始しました。

フィルムカメラkonica c35 fdの写真を載せた「日々を愛でて」を
Instagramでやっています。よかったらフォローいただけたら嬉しいです!
コンパクトデジタルカメラでの作品もこちらから見れます↓


いいなと思ったら応援しよう!