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SEKAI NO OWARI DOME TOUR 2022 in Tokyo Dome に行ってきた。
キングヌーが初東京ドーム!的なツイートがあり、「セカオワもやっていないかなー」的な感じで見たら、たまたまチケットぴあで発売していた。
セカオワのライブに行った理由
セカオワのライブを申し込んだ理由は、フェス・ラブシャ2019(SWEET LOVE SHOWER 2019)でセカオワが見れなかったからだ。
私にとってセカオワとは「自分の好みをド直球についてくる不思議な音楽を作るアーティスト」。「この曲いいな…」と思ったら、半分の確率でセカオワなくらいに、セカオワが私の性感帯を刺激するような存在だ。
そんなセカオワを見れるチャンスだったラブシャだったが、一緒に行った友だちが終電に間に合わないとの理由で、大きく響き渡るMISIAの歌声を聞きながら、トリを飾ったセカオワを聞かずに帰ってしまった。
友だちは会う度に「セカオワ聞けなくてごめんね…」と言っていたので、何かしら機会があれば、その友だちとセカオワのライブに一緒に行きたいと思っていた。
そんな中での、ぴあ先行発売。
たまたま当選確率アップ券を持っていた私は、すかさず応募したら見事にライブに当選した。
水曜日と平日の真ん中だったけど、平日休みが取れる友だちだったので、チケットが当選後にお誘いの連絡した。もちろん、友だちも大喜びだった。
「テーマパーク」がコンセプトのライブ
テーマは100年後の人が作った、2022年をテーマにしたテーマパーク。
喋るだけでディズニー感が出る大御所声優が演じるキャラクターをMCに、ライブが進んでいく。
「遊園地がテーマって、いかにもセカオワっぽさを感じるでしょ?」と言われたが、まさにそのとおり。
細かいところまで工夫を凝らしたゴテゴテのステージは、東京ドームに入った瞬間から目を惹きつける。
ライブが始まるとそのステージはキラキラにひかり、観客がジェットコースターに乗っているかのような錯覚をさせる。
後ろの方でパシャパシャ写真を取っている音が気になったが、スマホでの写真撮影はセカオワが公認しているものらしい。
(ライブ前に撮影禁止的な看板持っている人が歩き回っていたけど…まあいいや。)
音楽を趣味でやっていた立場からすると、せめて演奏中の撮影は辞めようねと言いたい。
セトリは「セカオワの集大成」だった
セトリを詳しくかけるほどの熱狂的なファンではないが、ミーハーから見ても「セカオワの集大成」と言っても過言ではないセトリだった。
マニアではないので詳しいセトリを書くのは避けておくが、初めて聞く曲も何度も聞いた曲たちも、聞き入ってしまういい曲ばかりだった。
MCも声優さん任せで、セカオワの昔から今まで、ひたすら歌い続けているラインナップだった。
1番目の曲「RPG」
一番初めに歌った「RPG」はRPGはクレヨンしんちゃんのテーマソング。
「ひとりじゃない = 仲間」「海を目指して歩く = 冒険」
といったように、将来への希望が満ち溢れているような曲である。
歌詞を聞いても、世界がとてもキラキラしているのが伝わってくる。
「方法」という悪魔にとり憑かれないで
「目的」という大事なものを思い出して
空は青く澄み渡り 海を目指して歩く
怖いものなんてない 僕らはもう一人じゃない
アンコール曲「HABIT」
一方で、アンコールで歌ったHABITは、大人の深瀬さんが本音をぶっちゃけている曲。
HABITとは「癖」「習慣」「習性」とかの意味があり、「他の人と一緒にされたくないよね。」ということを曲全体を通して伝えている。
この曲は目の前が真っ暗な現在を、ただただ、もがき苦しんでいる曲のようにも聞こえる。
大人の俺が言っちゃいけない事言っちゃうけど
説教するってぶっちゃけ快楽
酒の肴にすりゃもう傑作
でもって君も進むキッカケになりゃ
そりゃそれで win-winじゃん?
こりゃこれで残念じゃん
そもそもそれって君次第だし
その後なんか俺興味ないわけ
「RPG」と「HABIT」は"対象的な曲
私は、「RPG」と「HABIT」は"対象的な曲であると感じた。
RPGで「ひとりじゃない」と語っていたはずなのに、
HABITでは「そもそもそれって君次第だし」と見放している。
RPGで「海を目指して歩く」と語っていた"海"は
夢や未来への希望のように描かれていたのに、
HABITでは「夢を持てなんて言ってない」と全否定している。
「RPG」と「HABIT」の間には10年近い年月の差がある。
まるで子どもが大人になり、夢を見るだけでは生きていけない現実を見せつけられているようだった。
ラストアコール曲「ドラゴンナイト」
この対極な2曲を丸く収める曲があった。
それの曲は、あのブームを起こした「ドラゴンナイト」であった。
人はそれぞれ「正義」があって
争い合うのは仕方ないのかも知れない
だけど僕の「正義」がきっと
彼を傷付けていたんだね
そう。間違ってるとかそういう問題じゃない。
「RPG」も「HABIT」のどっちが正解かなんて正直ない。
どっちも正しい正義をもっているだけで、間違っているわけではない。
そして、正義というのは時代によって変わる。
「100年後のキャラクター」という設定の中のMCでは「同性同士の恋愛が出来ない今の世の中は、息苦しそうだね」と当たり前のように語られており、それは少し前では考えられなかった価値観である。
今の正義が、未来の正義とは限らない。
今の世の中の正義は、未来の私達の人類とかけ離れているのかもしれない。
この曲は皮肉にも、RPGと同じ時代に制作された曲であり、同じアルバムに入っている曲でもある。
様々な価値観があることは10年近く前からあるのはみんな知っていた。
なのに、どうして私達は争わなくちゃいけないのだろう。
そして、ドラゴンナイトはこう締めくくる。
ムーンライト スターリースカイ
ファイアーバード 今宵
僕たちは友達のように踊るんだ
これが流行った当時の印象は、セカオワが踊っているだけの曲だった。
しかし今聞き返して見ると、ムーンライト(月の光)、スターリースカイ(星の光)、ファイアーバード(火の鳥)も一緒になって、踊っているように聞こえるのは気のせいだろうか。
たまたま応募したセカオワのライブが、セカオワ初の東京ドームだったらしい。
最後に語られたMCでは、セカオワ初の東京ドームだったことが語られていた。
2014年頃にも検討したがドームの予約が取れなくて、
2020年はコロナでライブ自体難しい状態に。
そしてやっと、2022年に開催できたらしい。
あのセカオワがまだ東京ドームをやっていなかったことに衝撃だったし、まさかこのタイミングで参加出来るなんてと驚きを隠せなかった。
そういえば、キングヌーの東京ドームでセカオワライブを知ったので、ちょっと複雑な心境といいますか…w
私としては、ミーハーな人でも楽しませてもらえるライブで、本当にありがたかったです。
P.S.
猫耳(トラ耳?)のヘアバンドを買ったのですが、
家に買える途中、どこかに置いて無くしてしまったようです。
飲食店にも駅にもなかったので、電車の中に忘れてきちゃったのかな…
それとも…
100年後のひとが、未来に持ち帰っちゃったのかな…笑