環境についてのおしごと
今日のお仕事は新潟県の2050ゼロ・カーボンチャレンジについて勉強する講座の司会とパネルディスカッションのコーディネーターでした。
(今日学んだことをまとめているので文字ばかりです…でも読んでもらえたら嬉しいです)
ゼロ・カーボンチャレンジってなんだろ、と思う方も多いかもしれないですが、温室効果ガス排出量を実質0にしようという取り組みで、地球温暖化防止の活動として取り組んでいるものです。(めちゃくちゃ簡単に説明したので語弊や説明不足があったらすみません)
2050新潟ゼロ・カーボンチャレンジについては新潟県地球温暖化防止活動推進センターの米田センター長に講演をしていただきましたが、なかなか難しいお話をとてもわかり易く講演していただき、私も勉強になりました^^*
新潟県の平均気温は100年で約1℃上昇しています。100年間で1℃程度なら大したこと無いじゃないか、と感じる数字ですが実際は気候が大きく変化するほどの気温上昇です。豪雪地域もある新潟県が今の鳥取県くらいの気候に変化すると想像するとたしかに、大きな変化だなと実感できるのでは無いでしょうか。
気温が上がったことで海水温も上昇しており、短時間に激しく雨が降ったり台風の進行路が普段と変わったり、激しい気象になりやすくなっているのだそうです。
こういった問題を解決するためには、温室効果ガスの排出をできるだけ抑える必要があります。
とはいえ、CO2が排出されるから電気を使うのはやめよう!夜は明かりをつけずに過ごそう。エアコンも暖房も禁止、プラスチックは使わずに生活しましょう。なんていう生活水準を下げることは不可能ですし、現実的でない。
そこで、温室効果ガス排出実質0というキーワードが大切になってきます。
どうしても排出されてしまうCO2はある、だから他のところでCO2を吸着・固定したり、別のエネルギーとして利用したりと空気中に排出することが無いように利用したり、森林を増やす活動を行ってCO2を吸収してもらう、など様々な取り組みで排出と吸収のバランスを取り、±0にするというのがセロカーボンチャレンジです。
といった内容のお話をいただきました^^こちらもかなり単純にまとめたので少し表現が違ったらすみません。
パネルディスカッションでは㈱ブルボン様、㈱INPEX様からもお話を伺い、民間企業としての取り組みを様々伺いました。
ここですべてを書くことは出来ませんが、それぞれの企業様のHPにも環境への取り組みは書かれていると思います。
ブルボンさんは製造業としてエネルギーを使う企業として、INPEXさんはエネルギーを供給する企業の視点からお話をしていただきましたが、これまた興味深い。
ブルボンさんは工場で使用するエネルギーをクリーンエネルギーに切り替えたり、輸送方法やパッケージの仕方・素材を工夫してなるべく温室効果ガスが排出されにくくなるようにすることはもちろん、カーボンオフセット制度で環境活動を行う団体を支援することでCO2の吸収量を上げる活動にも寄与しているそうです。どうしても温室効果ガスを排出しやすい業種だからこそ、なるべく排出しないように、また環境保全の活動を応援することで吸収量を増やせるようにと様々な取り組みをされていました。
INPEXさんはエネルギーの開発や安定供給のために様々な取り組みをされています。エネルギーを効率よく利用する開発や、カーボンニュートラルLNGの販売など、そもそもが環境に優しいエネルギーを販売することで環境保全につながる活動をされています。水素事業では、天然ガスをCO2と水素に分離し水素発電を行ったり、分離されたCO2を使って更に石油の回収を効率よく行えるようにしたりと、CO2をどうやって利用または廃棄するかを研究し取り組まれているというお話でした。(もちろん他にもたくさんありましたが割愛します)
様々な取り組みを行う企業様からの話を聞いて、共通しておっしゃっていたのはスピード感というワードです。企業や行政は、今までよりももっともっとスピードを上げて環境問題に取り組んでいかなければならなくなりました。
そこでとても重要になってくるのが私達消費者の環境意識です。
環境活動に意識高く取り組んでいる企業の商品を買う
→環境配慮商品の需要が増える
→開発取り組みがしやすい
→環境に優しい商品の開発が進む
といったように、実は私達が普段購入する商品や選ぶエネルギーというのがとても重要になってくるのです。
また、省エネやエコ活動はどんなに小さく思えるものでも一人ひとりが意識して行動に起こすことが大切なのだということを改めて学びました^^
日本は特に豊かな環境のおかげで、環境問題への意識がなかなか高くならないというのが課題だと思いますが、自分にできることがからまずやってみる、選べるものは環境に配慮されたものを選ぶようにする、だけでも世界が変わるかもしれません。
今回は学生向けの講義でしたが、大人も十分学ぶことがあるイベントでした^^*今後もまた何かイベントなどあるようですので気になる方はTwitterを御覧ください(*^^*)