#はたらくってなんだろう〜計画された偶然性〜
20代の頃に、会社で受けた一般職の研修で、『計画された偶然性』という言葉を教わりました。準備している人は幸運を掴む事ができる、とかそういう意味合いだったと思います。
偶然のようでいて、実は計画していたこと。人生はそういう連続だと前向きに捉えたらどうかでしょうか。
一つ前の投稿で、過去からの振り返りで、はたらくことは自分を知ること、そして他の人と帳尻を合わせることと位置づけました。
それだけだったのでしょうか。
私は流れるように職場を転々としていたような気がしていたのですが、これもまた計画された偶然性が働いた結果だと、今日やっと思うことにいたりました。
手をあげて異動したわけでもないけれど、次の職場では全く違う学びがあり、よくよく考えたら、自分がやってみたいことだったとようやく気付いたのです。
形がない仕事をしていた秘書時代
秘書のころ、私は形がない仕事をしていることを誇りに思う反面、不満でもありました。
お世話をしていた役員さんの生活を支える仕事は、手がかかる役員さんほどやり甲斐があり、楽しく感じていました。支障をきたした時に、自分の仕事のあらが存在感を増してしまう反面、うまくいっている時は自分の仕事が目立ちません。役員さんから「ありがとう」と声をかけてもらった時が、1番嬉しいことでした。
資料作りにあけくれた、人事時代
その後の職場に異動した日に、部長から言われた言葉が忘れられません。「もう誰のお世話もしなくていいよ。そのかわり、残業が多いよ。覚悟してね」
誰のお世話もしなくていいと察してくるたことに、涙が出そうになりました。
やりがいと言ったら、感謝の言葉をもらった時…という生活から一変し、ひたすら資料作りの仕事になりました。
会社の賞与や賃金のもととなる制度などを決める部署で、人の給料を決める一旦を担うことになり、恐ろしさで胸が苦しくて言葉が出なくなることもありました。ただ、もっと恐ろしいのは、全く怒られないことでした。自分の仕事が最終形ぐらいの完成度で作り上げる必要があり、帰宅するまでの帰りの電車の中では作った資料のことばかり考える日もありました。
社員に1番近い総務の仕事
そして、その後に異動した総務部では、社員に1番近い仕事になりました。退職手続きの担当になりました。2つ目の職場では社員との距離が遠いことが不満でしたが、3つ目の職場では日々社員とのやりとりをするので、なかなかのやりがいがある仕事です。絶対に間違えることが出来ない仕事。個人情報を扱う事が多く、緊張で頭痛がひどい日もあります。
退職の時の対応が、会社のイメージになるから、くれぐれも粗相のないように。自分が会社を背負っているということをあらためて感じ、出来るだけ気持ちを込めて接するように気を付けています。
こうして振り返ってみると、なんとたくさんの仕事を経験したことでしょう。偶然にもやりたいことを順番にさせて頂いていることに気付きました。思えば有難いことです。
辛いことに目を向けると、人生は辛いことの連続だし、明るいことに目を向けると、貴重な体験の連続とも言えます。今日もまた、未来の計画された偶然性の一部かもしれません。。
今日の気付きを忘れず、明日からも仕事を頑張りたいと思います。
どうしても自分に厳しくなってしまいがちですが、たまには自分を褒めて、眠りにつきましょう。
#はたらくってなんだろう
#計画された偶然性