30代きっと最後の恋
それは初めてのデートの日。
わたしは少し遅れてて、彼はすでに席についていて、2階の手前の席だよってLINEが来てた。
階段を登って相手を探すと、ピカーって太陽みたいに光って見えた。
なんかAV男優みたいない人いる!!
それが第一印象。失礼すぎる。笑
実際に男優に会ったことはないけど、びかーって光って、オーラっていうか波動っていうか、圧倒された。キラキラよりもビーム放ってる感じのびかーっ!
瞬間に惹かれてしまって、惹かれてしまったことが気づかれないか恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなかった。
第一印象だけじゃなく、話を引き出して聞いてくれる感じとか、押し付けないところとか、グラスが空くのをさりげなく気づいてくれるところとか、会話のリズムとか、なんかもう全部良くて。
わたしのコンテンポラリーダンスの話も、蒔絵の話も、星座の話もフラットに聞いてくれたのが嬉しかった。
二つ年下だけど落ち着いていて、いい年の取り方をしてるなぁって思った。こういう人と年を重ねられたら幸せだろうなぁって。
夏休みはサーフィンしてBBQして、お正月は仲間とボード行って飲んで、学生時代からスケボーに乗って、なんだか友達に囲まれたアクティブな人だった。
移動して2軒目。立ち飲みでウーロンハイが有名なお店。渋谷らしくておしゃれな若者がいっぱい。カウンターに横並び。未だ恥ずかしくて、緊張してるって伝えたらびっくりされた。
お酒強いねって言われたけれど、全然酔えなくて。あなたに酔ってるんですよとは言えなかった。でも、不思議と素直に言葉が出てくる、フラットに並んでいられる。そう思った。
お父さんのお仕事の都合で、昔は転勤が多くて、お父さん自身はお酒がめっぽう強いこと。お母さんはあんまり飲めないこと。家族のことも聞いた。
3軒目。絶妙な時間での移動。ミッケラーが飲めるお店へ。お店のタイルが素敵だといったら共感してもらえた。
大人の恋愛は距離を詰めるのが難しいって話しをしたら、何度も会えたら仲良くなれるんじゃないの?って。(っていうか今悩んでることを吐露してるだよ、気づいて!)
しばらくして、そろそろ行かないとって言われて、帰るのかと悲しいようなホッとしたような気持ち。
駅に向かう途中、また会いたいって言わなきゃって、もう血液が沸騰してドキドキして、「また会いたいな」って伝えたら、嬉しそうな顔してた。喜んでた。
あー、もう駅ついちゃうけど手を繋ぎたいなって思ったら、相手から繋いでくれてテレパシーだった。思ったよりも温かくてしっかりした手のひら。
電車の中でのLINEも楽しくて、楽しかったよ、ドキドキしたよって送ったら、ドキドキしたって言われて正直嬉しいって返ってきて、キュン死にするかと思った。
残っていてくれて、出会ってくれてありがとう。
そんな恋が始まった。
***
リニューアルマガジン一発目は、
彼と出会った日の記録。
わたしは記録する変態なので、
細かく細かく書いて残したくなる。
この日の気持ちにはもう戻れないからね。
出会ったのは、ちょうど一ヶ月前のこと。
今も仲良くさせてもらっています。
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