初めての即興劇お手伝い体験記
即興劇(インプロとも呼ばれる)というジャンルをご存知だろうか。脚本がなく出たとこ勝負で行う演劇のジャンルの一つ。正解もゴールも打ち合わせもないから仲間を信じて突き進むしかない舞台。正直、そんなん怖いよね。
私がそんな即興劇と出会ったのは、2年前の夏だった。以下FBからの記事を抜粋して転送。
2015年7月14日 0:07
即興劇って、すごく面白いの。
台本がなくて、出たとこ勝負で
頭空っぽにして、
丸ごとの自分で飛び込んで行く感じ。
自分を守るための
鎧なんかまとってたら
もう何も出来なくなっちゃう。
守らなくても、そのままでいんだよね。
かなり心が持ってかれている様子がわかる。ちょうど仕事を辞めた後だったから、深いところに響いていたんだと思う。日記はさらに続く。
何にせよ体験して欲しい。
やらないとわからない世界。
オトナもコドモも、
普段とは全然違う脳みそ使うから。
思いもよらぬ言葉や動きが、
身体からポロポロこぼれてくるよ。
自分にハッとする瞬間に満ちてる。
即興って、まるごと自分自身をオープンにして好きもダメも全部OKにしてく行為だとこのときから思っていて、そして私は幸運なことにロクディムという人たちを通して即興劇を知ることができた。さっきの日記もロクディム共同主催のワタリさんとカタヨセさんが来て開いたワークショップで書いたもの。
ロクディムは男性6人の即興集団。出身もキャラも年齢もバラバラで個性に溢れてて、ものっすごい面白い。個人的にチケットを多く予約して友達も誘いまくってライブにも足を運んでいたんだけれど(その友達もさらに翌年、べつの友達を誘ってくれて嬉しかったな)、今年は縁あって6月と9月と公演のお手伝いをさせてもらった。その中で嬉しかったことをいくつか書き残したい。
感謝を形にしてくれる
お客さんにはもちろんだけれど、たった数日手伝うスタッフの私たちであっても本当に感謝を伝えてくれる。当日配布するパンフレットにはスタッフ全員の名前を入れてくれるし、ステージ上からもスタッフへの感謝を伝えてくれる。当日の打ち上げでも声をかけてくれるし本当に温かい人たちだなと思う。
周りの人もオープン
ロクディムメンバーはもちろんだけれど、同じ養成所だったり、ワークショップの生徒だったり、ファンのお客さんだったりいろんな人が来てて、本当にみなさんが明るくて気さくな方ばかりで、初めて会う人も多かったけれどとても居心地の良さを感じた。ロクディムに引き寄せられてあったかい空間があって本当に気持ち良い時間だった。
ファン層が幅広い
老若男女という言葉がぴったり。0歳の赤ちゃんとパパママや、おばあちゃんたちの女子会グループなど、ほんっとうに幅広い。それだけの人が期待してやってくる舞台ってそうそうないんじゃないかな。しかも、3歳くらいの男の子が話したらそれを拾って即興劇に取り入れたりもして、みんなが気持ちよく見られるってすごく素敵なことだなぁと思った。
ライブが最高
もうこれは、書かない。なぜなら体感してほしいから。でも、いい歳した大人が一生懸命、演じる姿は滑稽かもしれないけれど、時に爆笑し、時に涙も流れる。中毒性があると思う。また来年都内でもやるそうなので、是非是非見てほしい!
とりとめもないけれど、先日の2日間の浅草東洋館での公演が終わって少し寂しい気持ちもあって書き残しておく。最後にみんなで撮った集合写真(photo by takumi suzuki)を。
ロクディム公式サイト➡︎ http://6dim.com/
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