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猫なんて好きじゃなかった。

告白します。実は、猫なんて好きじゃなかった。

見てて可愛いなぁとは思うものの、何考えてるかわからないし、噛まれたり引っかかれたりしそうで怖さもあった。

そんな私が猫と暮らすようになったのは、当時の彼が無類の猫好きだったから。

彼との結婚が決まり、猫を飼うのが夢なんだと語る彼に、それを叶えてやれるのは私しかいないというちょっとした陶酔感から、猫の飼える物件を探し、知り合いから生まれたばかりの子猫を見つける約束を取り付けてきた。(本当に我ながら、この辺の行動力というか運の良さは抜群だと思う。)

蝶々とか、金魚とかしか飼ったことのない私は、子猫の飼い方の本を熟読し、検索魔のスキルを駆使し、必要なものをできるだけ安く買い揃えた。あとは、気持ちだけだった。

長い子だと二十年。ペットロスなんて言葉もある。自分の世話も危うい私が、自分以外の生き物の責任を負えるのか。とってもとってもとっても悩んだ。けど、腹くくった。

何かの映画で、子供を産むってことは、顔にタトゥー入れるって決めるのと同じくらい覚悟がいることなのよってシーンがあった。それとは、違うのかもしれないけれどなんかベースでは同じことのような気もする。

そして、今年の1月に金ちゃんとはっちゃんがやってきた。

最初は怖々だったけれど、だんだんと慣れて愛おしく思えた。猫も猫といる自分も好きだった。それから、猫好きの彼は去って、私と猫が残った。

猫と私になって5ヶ月。

金ちゃんの甘噛みで手足は傷だらけで痛いし、はっちゃんのおしゃべりに応えるのが面倒な時もあるけど、ふとした時にいっぱい笑わせてくれるし、フカフカであったかくて気持ち良いし、(多分トトロもこんな感じじゃないだろうか)陽だまりみたいな良い匂いもするし、くっついたり、膝に乗っかってきたり、愛おしさが半端ない。

今ではすっかり猫バカ。仕事も猫のことになってる。

去年からは想像のつかない変化。きっと、これからはもっと変化してくんだろうな。変化を楽しんでいけばいい。猫と共に。

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むらかみあやの|自分らしさ200%で生きる自己表現の専門家
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