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1/27の2時間。
今日、一生分の運を使い果たしてしまったんじゃないかと思うくらいの体験をした。
BE:FIRST 1st One Man Tour "BE:1" 2022-2023 代々木公演2日目のことだ。
(わたしとBE:FIRSTの出会いについては、ぜひとも前の記事を読んでいただけたら嬉しい。)
「あの」ビバラぶりのBE:FIRST。
彼らの音楽がわたしの日常になってから、はじめてのワンマンツアー。
その間、いろんなメディアでBE:FIRSTを見てきたが、あの時より格段に成長しているのが、画面越しでもありありとわかった。
それをライブ会場で、生で見れたらどんな感情を抱くのだろう。
そんな緊張と期待を胸に抱いたまま、その日が来ようとしていた。
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遡ること、2022年9月。春からやっていた大好きなback numberのツアーも無事完走し、夏フェスも全て終わった頃。
実はビバラから、THE FIRSTを見るまでに、わたしには空白の時間があった。
もちろんあれから彼らの音楽は聴いていたし、テレビ出演があれば見るようにはしていた。
でも、元々好きなback numberほどの熱意はないし、好きなアーティストを聞かれても3本の指に入るほどではなかった。
ある日、大学時代の友達と久しぶりに会ったとき。ちょくちょく、BE:FIRSTについての話をSNSにあげていた私に、その友達が言った。
「BE:FIRST好きなの!?」
わたしはあのビバラでの経緯を話した。
すると、友達から「オーディション絶対見て!!絶対!!」と、とてつもない圧をかけられたのだ。
オーディション番組の存在は知っていた。見なかったことに大きな理由があったわけではない。
ただ単に話数が多くて見るの大変そうだな、とか、とにかく忙しかったりとか、(余談だがわたしはデフォルトが社畜なのだ)、万が一ハマってしまって、これ以上推しが増えたら経済的につらいな、、とか、なんてことない小さな理由が重なって、THE FIRSTというオーディション番組を見る機会を逃していた。
ただ、そこまで強く勧められたら見ない訳にはいかない。
YouTubeで無料で見れるとのことだったので、早速、試しにTHE FIRSTを見始めた。
まず最初に思ったこと。
続きが気になって、全然とめられない。
寝る前の30分〜1時間くらいで済まそうとしたのに気づいたら3時間くらい経っている。
明日も普通に仕事なんですが…。でもやめられない。
元々ドキュメンタリー番組や、リアリティーショーを好んで見ていたわたしにはこの「オーディション番組」という形式が特にクリティカルヒットしたのだった。ヨッシャ!
(他のオーディション番組を見たことがなかったので、全部がこんな感じなのかとその時は思っていたけど、後に、Twitterで #THEFIRSTでは普通だがそれはおかしいだろ選手権 というハッシュタグを見て、そうだよな、と思う)
話は戻って、そんな夜ふかし生活を続けて、あっという間に最終話まで見終わった。
元々大きな才能を持つ人、興味本位で応募した人、オーディション中に急激に成長していく人、そんなひとりひとりのドラマがこんなにいい形で見れる話が他にあるのだろうか。
THE FIRSTの感想を書き始めるとまた大変なことになりそうなので今回はこれくらいに留めておく。
THE FIRSTを見てからのわたしのBE:FIRSTへのハマり方は、坂を転がり落ちるように急激だった。
挙げ句の果てには感情の置き場がわからなくなり、BE:FIRST専用のTwitterアカウントを開設したり。
それはそれは分かりやすく"ハマって"いったのだ。
もちろんそうなれば当然出てくるであろう感情。
「BE:FIRSTのライブを生で観たい」
ただ、気づいた頃には、ツアーのチケットはもうすでに完売。
諦めるしかないと思っていたところに一筋の光が射したのだ。
"追加公演"
あぁ。なんて素敵な響きだろう。
しかし、この公演、ファンクラブに入会しないと応募できないみたいだ。
ライブに行くためなら、と人生で3つ目のファンクラブというものに入ったのだった。
バンド畑で育ってきたわたし。
チケットを取る行為自体は慣れたものだったが、どうも色々といつもと違うみたいだ。
まず、チケットの料金が普段行っているライブの1.5倍くらいする。
そして、席によって値段が違うということ。
とにかく行ければいいし、あんまり高くてもなと思って、第一希望をA席、第二希望をS席にして代々木の二日間を申し込んだ。
緊張で、当落の日を迎える。
時間になって、当落を確認すると、
"当選"
日付は1/27の代々木公演2日目。
しかも、驚くべきことに、なぜか第一希望にしていたA席は落選し、S席の方が当選していたのである。
こんなことあるのかと戸惑いつつも、当たったことは本当に嬉しくて、それからの約3か月は、その日を楽しみに生きていたと言っても過言ではない。
その3か月間で、さらに沼の奥へ奥へと沈んでいき、重度のオタクが出来上がった。
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初めてのワンマンライブを2日後に控えた日。
代々木公演は当日券ではなく、前日の19時に先着で追加のチケットを売るというお知らせがきた。
これまでもただ指を咥えて、他の公演を見過ごしていたわけではない。
当日券も何回も挑戦したが、そもそもサイトに繋がらなかったり、画像認証でつまずいたり、その後の入力で無効になってしまったり…。
BE:FIRSTを見るための壁はぶ厚く、チケットをとることは簡単ではなかった。
今回もほとんどダメ元で、26日の代々木公演にも行けたらいいな、という思いで挑戦してみることにした。
19時になった途端、サイトを更新するも、エラーの連続。あんなに503という3つの数字を恨んだことはない。
今回もダメかぁ〜と諦めかけたとき、503ではなく、新たな画面が現れたのだ。
指示されたイラストを選択するという画面で、チケット戦争を経験したことある人なら、何回も見たことがあるものだ。
おっ!ちょっと進んだ!と思うも半信半疑で画像認証を進めると、その先の画面へ。
携帯番号を入力したり、そのあとはあまり覚えていないが、ステップが進むにつれて、自分の手が震えていることに気づく。
焦る気持ちを抑えながら冷静に入力を進めていく。
クレジットカードの認証を終えると「チケットの購入が完了しました」の画面が表示される。
あれ…???取れた???
メールとマイページには購入完了の文字。ローチケのアプリにも明日のチケットが表示されている。
…………取れたんだっっっっ!!!!!!
理解するまでに数分かかったが、なんと、前日に明日のチケットを取ることができたのだ。
おそらく、ここまでの争奪戦ははじめてで、戸惑いと喜びの感情が隠せなかった。
もはや座席を選んでいる余裕はなく、結果的に注釈席だったが、
これでわたしの2日連続の代々木公演が決まったのである。
そして迎えること、1/26。
(あれ?この記事って1/27のことだろ?と思ったあなた。非常に鋭いですね。
そう、まだまだ続くので、飽きた人はここでリターンしてください。
ほんとに要約能力がなくて申し訳ない。)
なんといっても、前日にチケットがとれたのだから、社畜のわたしが仕事を調整するのは至難の業だった。
まず、社内のチームメンバーに、急遽早退したい旨を伝える。基本的にわたしの会社は「取引先に迷惑さえかけなければご自由に」のスタンスなので、どうしても代わりとなるチームメンバーの協力が必要となる。
普段から推し活について、包み隠さず話している私がそんなことを言ったら、ライブという言葉は一言も言わずとも、チームメンバーは何か察したようで、その日急遽きた仕事も、快く引き継いでくれたのであった。
本当にわたしは人間関係に恵まれていると思う。
職場から代々木体育館までは30分弱ほど。
17:15くらいにオフィスを飛び出し、会場に着いたのは開演間近だった。
考える暇もなく、会場に入った。
席はメインステージ上手の真横。2階席の2列目だった。
正面の演出こそほとんど見えないが、サイドのスクリーンは見えるし、直線距離としてはステージと近く、注釈席といっても充分すぎる席だった。
ペンライトの設定をして、はじめてのオペラグラスの準備をしたりしていると、もう開演時間ではないか。
そんな忙しない中、1日目の公演がはじまった。
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もう、この日はいっぱいいっぱいで、
「BE:FIRSTは存在する」ということしか確認できなかった。
ほとんど記憶も消えてて、ひどい有り様だ。
(そのひどい有り様を見たい人はぜひわたしのツイートを遡ってほしい)
ビバラのときのまだ冷静だった脳を取り戻したい。
Twitterで優秀な脳の皆様のレポを見て、あぁそうだったそうだった…と狂ったようにいいねをしていった。
ただ間違いなく言えることは、1日で「カッコいい」という感情を最も多く抱いた日だった。
オペラグラスでずっと推しを観察していても、360°、1秒足りとも隙を見せず、2時間ずっっっっっっっとカッコよかった。
ほんとチープな表現で申し訳ないけど、カッコいいという感情で胸がいっぱいになるのは初めての経験だったかもしれない。
今までは「好き」とか「楽しい」とか人間としての「格好いい」で胸がいっぱいになることはあったけど、
本気で「人類で1番カッコいい人だ」と思った。
その人を明日また見られる、しかもS席で。
そんな夢のような話があるのか。
結局アドレナリンで3時くらいまで寝れず、運命の1/27を迎えることになる。
昼前に起床して、その日は前もって有休を取っていたので、昨日の細かい仕事を処理して、ライブへの準備をしていた。
気づいたら12時を回っており、チケットの座席を確認すると、センターステージ真横(下手)のブロックだった。
これってもしやものすごく近いのでは…?と思ったけど、その時点ではブロック以外は番号で書かれていたので、具体的な場所はわからず。
とにかく今日も行くまでに事故に遭いませんように、電車が停まりませんように。と祈りながら会場へと向かう。
無事に昨日よりも早めに着いて、友達とたくさん写真も撮って、満足して17時すぎに会場に入った。
座席の番号へ向かう。
まず、代々木体育館自体は何回か来たことはあったが、アリーナ席は初めてで、ステージとの近さに感動する。
席へ向かって行くと、指定されたブロックは4列しかないことに気づく。
自分の番号を探して行くとなんと、
センターステージの真横の席だったのだ。
右を向くと横には誰もいなく、実質最前列と同じようなものだった。
え・・・・?夢かな?と友達に確認するも、どうやら夢ではないらしい。
ここに、、?BE:FIRSTが、、くる、、?
もはやパニック状態である。
こんな至近距離で観れるなんて夢にも思っていない。
何ならわたしの数多くのライブ人生で1番良い席かもしれないと思った。
と同時に、「今日死ぬんかな…?」と本気で思ったりもしていた。
そんなパニック状態のまま、開演時間は容赦なく迫ってくる。
兎にも角にも準備は万端にして挑むしかない。
気を強く持って、開演時間を迎えたのだった。
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まずはメインステージでのパフォーマンス。
メインステージも肉眼で見えることに感動しかない。
やはり正面から見る7人は最高だった。
7人のダンス。7人の歌。そうだ、わたしはこの7人が大好きなんだ、と改めて昨日と同じ曲だけど、今日しか見ることのできないステージに早くも感極まっていた。
メインステージでのパフォーマンスを終え、センターステージへ。
心臓がばくんと跳ね上がるのを感じる。
そして、わたしが7人の中で1番好きなレオくんが、目の前にきたのだ。
レオくんが、、、いる、、、、、!!!!!
もう近いなんてもんじゃない。
すぐそばに、お互いが手を伸ばしたら届くんじゃないかくらいの距離にいる。
間近で見る彼は本当に美しくて綺麗で画面を通して見たときの数億倍カッコよくて、本当に驚いた。
声出し禁止の中、発狂しそうなのを手で押さえて我慢すると、今度は涙の方が出てきて肩を揺らして号泣する。
目の前にいる好きな人の威力はとてつもないもので、気を保つのに必死だった。
少しでも気を抜いたら倒れそうで、立ってるのがやっとだった。
そんな状況でも、一秒だって見逃したくないから、目線は一切逸らさず、パフォーマンスに集中する。
そこで観たパフォーマンスは、今までにテレビやDVD、そしてビバラで観たあのときよりも、格段に素晴らしく、心の震えがとまらなかった。
美しく、しなやかでありながらも、跳ねるような、こっちまで体が弾んでしまうダンス。
力強くも繊細で、音源で聴いたときよりも、様々な感情が溢れ出てくる歌。
生でのパフォーマンスは一度しか観たことがない身だけど、あのときより表現力というものが明らかに多彩なものになっていた。
曲によって、違う人みたいに感じられるほど、色とりどりのパフォーマンスを魅せてくれて、受け止めるほうも体力がいる。
メンバーの誰かが近くに来るたびに後退りしそうになるほどのオーラがあって、
普段パフォーマンス以外での活動をよく見ているからこそ、いつもの姿とのギャップに戸惑うばかりだった。
稚拙な表現だけど、本当に輝いて見えたのだ。
もちろんスクリーンを通してでも、オペラグラスを通してでも、それは感じたけど、
その距離で見たものは圧倒的だった。
気絶しなかった自分を褒めてやりたいくらいだ。
そのあともメインステージとセンターステージでのパフォーマンスを繰り返していたのだが、
なんという奇跡か、わたしのいた席の近くにレオくんが来ることがとても多くて、人生で一番幸せな時間だったと言っても過言ではないと思う。
昨日の公演でも、どこに立っていたか見ていたはずなのに、興奮で覚えているはずもなく、
そんな奇跡が起きたことに、こんな幸せでいいのだろうかと自問自答した。
幸せな時間というのはあっという間に終わるもので、気づいたら公演は終わっていて、客席が明るくなると涙と鼻水で顔がグシャグシャでとても人に見せられたものではなかった。
帰り道でも、10秒に一回はため息を漏らし、余韻に浸りまくった。
雪が降っていたけど、心が熱くなりすぎて、もはや寒さもさほど感じなかった。
昨日は公演後に、
「死んだ。BE:FIRSTは存在した」とだけTwitterに呟いたが、そんなことすら書けず、何を書けばいいのかわからなくなっていた。
どうしたらこの感情を言葉にできるだろうか。
作詞家のような、痒いところに手が届くような表現力もなければ、140文字で簡潔にまとめる力もないわたしには、こうして長文で思ったことをひたらすらに吐き出すことしかできなかった。
日記を殴り書きしてるのと同じである。
誰に見て欲しいわけでもなく、ただ感情のやりどころがなく、こうして長文にして残しておけば、あとから少しでも今日の幸せな感情を思い出せるのではないかと思い、記している。
今日を楽しみにつらいことも頑張れたし、悲しいことがあってもBE:FIRSTの音楽が助けてくれた。
これを乗り越えたら彼らに会える、と思うと日常で起こるネガティブなことなんて屁でもなかった。
そしてその日が終わってしまっても、
こんなに幸せな日があったんだから、何があってもわたしは大丈夫だって思える。
レオくんがある曲の前のMCで言ってたこと。
「今日みたいな幸せな日があったら、つらかった昨日にも、ありがとうって言えます」
いつも元気そうに見えるレオくんが、実はそんなにメンタルが強い方じゃないのも知ってるし、過去に挫折も経験してるのを知ってるから、余計に突き刺さって、涙がとまらなかった。
優しい目で、ゆっくりと、一言一言を大事にして伝えてくれるのを見て、この人を見つけて、好きになれて、本当によかったなと思う。
これからもBE:FIRSTを愛して、また彼らに会うという目標を糧に日々を生きていける気がする。
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