クラクフ国立美術館分館スキェンニツェ 8 芝田文乃 2017年12月27日 22:47 クラクフ国立美術館分館スキェンニツェ(織物会館)の赤い部屋は巨匠ヤン・マテイコ(1838-1893)をフィーチャー。『ラツワヴィツェの戦いでのコシチューシコ』(1888)は450×890cmの大作。画面構成も描写力も抜群。布や金属の質感がすばらしい。 赤い部屋では、絵を見ていろいろ考える子供向けワークショップをやっていました。 ヘンルィク・シェミラツキ(1843-1902)『ネロのたいまつ』(1876)こちらも385×704cmの大作。シェミラツキはルヴフ市立劇場の緞帳の絵を描いた画家で、レムの『高い城』にも名前が出てきます。 この絵はヤン・マテイコの『プロイセンの臣従』(1879-1882)388×785cm。1525年、ドイツ騎士団長アルブレヒトとその兄弟らが跪いて聖書に手をおき、ズィグムント1世スタルィに臣従を誓う図。メインキャラよりその他の人々の様子が面白い。マテイコは身近な人たちをモデルにして描いたそうですよ。 クラクフ国立美術館分館スキェンニツェ(織物会館)の青い部屋はユゼフ・ヘウモンスキ(1849-1914)をフィーチャー。『四頭馬車』(1881、275×660cm)は真正面から疾走する馬車をとらえて大迫力。 ユゼフ・ヘウモンスキの幻想的な小品『鶴』(1870)は私のお気に入りです。 あと個人的に好きな作品、ヤン・スタニスワフスキ(1860-1907)『ウクライナの蜜蜂の巣箱』(1895)。巣箱の形がきのこかムーミンハウスみたいでかわいい。 スキェンニツェにはほかにもポーランド美術史に欠かせない有名な作品がたくさんあるので、クラクフに行ったらぜひ訪れてみてくださいね。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #写真 #絵 #アート #美術館 #美術 #ポーランド #油絵 #クラクフ #ポーランド美術 #ヤンマテイコ #シェミラツキ #ヘウモンスキ 8