note写仏部活動中✧♡⑯観音漫画5
第5話 嫉妬
ぽんぽこは自分が大好きな観音を自由自在に描ける青年が羨ましい。
画家は、観音だけでなくぽんぽこの顔までスケッチしてて、ぽんぽこの可愛さに気が付く。かんのんは、面白くない。
前回、芸術の意味は「死んだものを蘇らせることができる」ここに在ると考えた。「芸術は死者への供物」という映画に出てきた言葉。
今回は、「絵画は、時間や人物をその絵のなかに閉じ込めることができる」と考える。
死んだ者が生き返る様に、絵画は、絵のなかに永遠を閉じ込めることができる。誰かの美しい一瞬、感動、想いで、生きていたこと、感情。
すべての芸術はきっとそうだ。
少女漫画家は、自分の理想のイケメンを自分の作品の中に閉じ込めることができるということが楽しい。
生徒に、「先生は、ジャニーズ(←今はなんと表現すればw)は好きじゃないんですか?」と言われましたが、興味ありません( ´艸`)
私が思い描いているイケメンは、現実にはいない男なのだ。
男の画家が多いから、絵画には裸婦があふれている。
女の画家は何を描くのか?
男が好きだからと言って、女の画家は男の裸を描かない。
ここが、男と女の大きな違いかもしれない。
女は、男の外見ではなく、その男が持っている佇まい、物語が好きなのだ。実は、それがイケメンであろうとなかろうと、様子のいい男が好きなのだ。(←ケッキョクイケメンカ?)精神的イケメンが好き( ´艸`)
自分で書いていて笑っちゃう( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
女の画家が、男性像をあまり描かないのは、外見の美しさではなく、物語が好きだからという気がする。
そうすると、女の画家は、少女漫画家化するのではないか?
画家に比べ、漫画家は、なんでもありだから、一段低い娯楽のジャンルに考えられがちだけど、そろそろひっくり返る時かもしれませんね。
そして画家が、絵を描いて気づいたぽんぽこの可愛さ。
絵を描くと言うことは、よく見るということで、描くまでは私は、ものをよく見ていない。絵を描くことによって、そのものの構造や、質感に気付き、時には、情報が流れ込んでくる。
私に、トンボを描けと言われても、形がよく思い出せずに、資料が無いと描けなかったりする。描くまでよく見ていないからだ。
北斎クラスになると、なんでも描いたことあるから、さらさらっと描ける。いったいそうやって物の形が自分のカラダのなかに沈むまで、どんだけ、描いたのか。東京藝大とか難関の美術大を目指す人達なんかは、受験対策をしているうちに、きっと物凄く絵が描けるようになるのだろうなと思う。その絵が人の心を打つかどうかは別として。
「ブルーピリオド」という藝大漫画が、少年漫画のスポコンものに美術を持ち込んで面白いのだが、実写化された。原作も、眞栄田郷敦も好きだから観に行こう!
かんのんって嫉妬するかな?✧♡