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春が逃げていく✧♡

 4月15日(月)。2日ぐらい前から新井田川のソメイヨシノがほころび始めた。桜前線が青森県まで来たということだろう。
 フォローしているnoterさんの記事からも、徐々に桜が北へ北へと遡っていることが感じられる。

 私はいつも4月1日から、ウォーキングを始める。
 朝、50分ぐらい、速足で歩く。冬の間は、暗いし、寒いし、なかなかその気にならない。結局、半年は歩き、朝が遅くなる10月は自然消滅し、半年歩かない。自由人になったら、出勤時間に縛られず歩けるから、1年じゅう歩くかと思っていたが、やはり違っていた( ´艸`)。

 秋や冬は、暗いし、寒いし、やる気にならない人間なのだ。
 だから、ちょっと悶々とする( ´艸`)。

 春が一番好きな牡羊族で、その6か月後の10月、最も、誕生日から遠い季節に、エネルギーがしぼむ。スピリチュアル・メッセンジャー(←イツカラ?)のあやのんとしては、たぶん、人は誕生日が遠ざかるごとに元気が無くなり、誕生日が近づくごとに元気が湧いてくる説を持っている。
 私は、誕生日のある今、絶好調なのだ。

 そして、なかなかやる気にならないウォーキングに、桜を観るためにスタートしよう!という素敵な動機が加わる。
 しかし、始めたばかりの今は、今日はちょっと寒い、風が強い、と、ともすれば日和りたい方に気持ちが向く。

 しかし、しかしだ。ソメイヨシノが、ポロリと来た。
 そうじゃない桜は、すでに満開の様相を呈しているものもある。

 そのウォーキングを寝坊しようものなら、罪悪感が、半端ない。
 私が学校に通っていると仮定すると、ソメイヨシノポロリからの、散歩の欠席は。一日は、一週間の無断欠席ぐらいの罪悪感がある。

 日に日に張りつめていくつぼみをみていたのだ。
 一見、何事もないような木の姿にぽつぽつと現れた芽が次第に、やかましいぐらいに増え、存在感を増し、膨らみ大きくなっていく。
 咲く前よりも凄いエネルギーを感じる。
 この、咲く前が一番好きかも?と感じるぐらいだ。

張りつめる

 物言わぬ木が、全身に、咲くためのエネルギーを湛えて、静かに、咲くべき時を待っている。

 物凄い、圧力を感じる。4月の短歌には、そこを詠んだ。
 今、書きそうになるが( ´艸`)明日、短歌の会があるので、他の会員の短歌と共に届けよう。

 記事のタイトルは、ある2人のnoterさんの記事に感じていたことを受けて、つけた。2人共写真家である。プロかアマかはあるのだろうが、等しく、美しい写真を撮っている人として認識している。

 1人はkimura noriakiさん。

 この記事を読み、

桜が咲くと気持ちが焦るのです

kimura noriaki

 と言う言葉を読み、桜の咲く時期は、私も本当にそうだ、と思った。
 八戸の桜が凄くなってくると、どうしても、弘前の桜が見たくなる。八戸も、桜の名所が凄くなって来たよ?わざわざ弘前に行かなくてもいいんじゃ?と思うのである。しかし、一応、本当にそうだろうか?と確かめたい気になって、毎年、弘前に行く。
 そして、弘前の桜を観て、思う。

 けたが違うな、と。

 説明しよう。おでんに卵を入れるとする。八戸の桜が、今、入れたての卵だとすると、弘前の桜は、あの煮しまった深い味の卵なのである。
 ひよっことバサマぐらいの違いがある。

 この違いは何か?歴史か。
 弘前の桜は、古い。毎年、ちゃんと手入れされ、花芽の数が多いせいか、とても華やかにずっしり花を持って咲いているように見える。
 美しさに凄みがあるのだ。散ってからの花筏も凄い。

 そしてもう一人の写真家。江口敬さん。

春が、速い。

桜を筆頭に、開花したと思ったら、一気にトップスピードまで駆け上がってきた。

たぶん、もう、追い抜かれている。

江口 敬

 春は、来るまでは遅いのに、開花すると一気に来て、あれよあれよと言う間に過ぎていく。この時期に、植物を1日見ないと、全く姿が変わっていく。
 
 kimuraさんの言うように、焦る。そして、江口さんの言うように、たぶん、もう、追い抜かれているのだ。
 2人の記事を、同じ日に、読み、私もいたたまれない気持ちになった。

 思わず、江口さん、このnoterさんをご存じですか?とkimuraさんのアドレスをコメント欄に貼ると、江口さんから、前からフォローし合うナカですと答えが返ってきた。全く余計なお世話で、全く納得だった。

 お二人の写真も素敵だが、文章がまたいいのである。
 写真という写生の心と、何かをそこに映し出し表現すると言う文章を使った写生は同じことなのであろうか。たぶん、そうなのだろう。

 同じ匂いのする2人が、同じく春を追っていたのだ。

 江口さんは写仏部の写真班なので、popo部員が、そこを訪れ、kimuraさんの記事に飛び、お2人の美の競演ですねとコメントしていた。

 いや、本当にそうだ。私の体験したことがまさにそうだった。
 2人が先を争うように春を撮った写真を、同時に同じ日に観たのである。

 その僥倖はまさに、美の競演だった。

 そしてまた、今、青森県にも春が来て、私も春のスピードに巻き込まれ始めた。昨日、ポロリと来て、今朝は、パラパラっときた程度だったのに、午後になると、満開めいた場所もある。

 春に、焦る。
 春は、早い。
 春に、追い抜かれていく。
 春は、逃げていく。

 私はしばらく春を追う。

 2人の美の競演はキャッチできた✧♡


散歩コースは花見✧♡



















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