note写仏部×ご近所民俗学①対泉院✧♡
昔、ダンサーだったことが一瞬あるのだが( ´艸`)、ダンスのプロデューサーが面白いことを言った。
「アマゾンの辺境も、近所の訪れることのない路地もすべて辺境である」
オモシロイ!
訪れない、決して訪れることのない土地はみな、辺境だ。
たとえ、ご近所であっても。
note写仏部で活動するうちに、まずは自分の足元を知らないと、と思った私は一番初めに近所のお寺、対泉院を訪れることにした。
たぶん、10分も歩けば着く。
古代蓮を観に行ったことがあるのだ。
ワクワクして十数年ぶりに、行ってみる。
訪問は7月11日。ほぼ、一か月前。
住宅地にあるにしては、この樹の高さ、尋常じゃない。
自分の身近に石仏あったのか!となんかうれしい。
どんどん門に近づいて行こう。
まだ、門に鉄の扉が閉まっている?と思ったら、1人の僧侶が近づいてきて門を開けた。
「入ってもよろしいですか?」
「いいですよ」と、許可を得る。
入る前に山門の左右の仁王像を確認する。
国宝物の有名どころを写真で見かけているせいか、なんだか可愛すぎる。しかもおへそのバッテンが安易すぎる気が( ^ω^)・・・
赤と青?赤鬼、青鬼を連想する私。
先ほど、門の鉄格子を開けた僧侶は午前6時の鐘を衝きにきたようだ。
境内で、鐘の音を聴く。なんという贅沢。
いつも散歩の途中、遠くに聞いていた鐘の音が、ずうううんと腹に響く!
なんか、この体験、たまらん( ´艸`)
毎朝、ここに来て、聞きたい。
鐘がカラダの奥の魂を響かせる気がする。
神社には、凄く大きな木や岩があり、それが御神体だったりする。
こんなに素敵な空間のあるお寺だったか!
古代蓮の花を見に来たことあるのに、全く、記憶にない自分が凄い。
対泉院って、こんなにりっぱな建築のお寺だったんだ( ゚Д゚)
これはただの朝の散歩が、何気に旅行気分だ。
仁王様の化粧まわし?にもついていた船の舵が扉にもある。八戸は確かに漁港のある海の町だ。
この紋の意味がいずれ解き明かされるだろう。
世界的植物学者大賀一郎を八戸市出身の穂積建設の社長が手伝っていたのが、ここに古代蓮がある理由だったのか!
そんな素敵な企業家がいてこその対泉院の古代蓮。
見つかったたった3粒の大賀蓮は、今では全国の200以上の場所にあるそうだ。穂積建設の看板を見かけたら、尊敬の念を持って、眺めよう。
それにしても、植物の種の凄さを感じる。
古代蓮の中に観音様がいた!
「五鈷杵」(ごこしょ)『煩悩をうち払う仏の功徳の象徴』
空海が右手に持ってる”五鈷杵”はインド発祥で、魔を払い身を守る密教を代表する法具
踊りの世界の人もお茶の世界の人もこの寺院に来てしまうということ?
こういうところが、商売がうまいのか、社会貢献しているのか、今日の私には、真実はわからない( ´艸`)
観た感じ、歴史もあり、昔からこの土地で愛されているという信頼もあり、とてもお金のあるお寺という印象なので、色々なことができる気がする。
この人肉を食べた話はうっすらと知っていた。三浦哲郎の小説をきちんと読んだことが無い。まだまだ勉強が足りん。
地元民俗学の1日目だが、つくづく、地元を何も知らない。
そして、このケガジ(大飢饉)のあった地域だからこそ、その日の食べ物を確保することも大変な時代に栄えた宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀る稲荷信仰、ケガジの供養塔のあるこのお寺の境内に稲荷神社の祠があったことが、つくづくと身に沁みてきた。
この土地に初めて来た時、居酒屋などの名物にひっつみ、稗あわ定食とかあり、それって、喜んで食べるごちそうなの?と知らないながら不思議に思った。
同じ青森県でありながら、津軽平野は豊かで肥沃な土地。
八戸市は痩せたケガジの土地なのだ。
太宰ばかり有名だが、実際に芥川賞を取ったのは三浦哲郎。
NHKの連ドラ「繭子ひとり」を観た記憶はないが「ユタと不思議な仲間たち」はドラマで観て好き。芥川賞をとった「忍ぶ川」は、加藤剛、栗原小巻で映画化。流行の人気作家だったのであろう。
しかし、私は、太宰ほど読んでいない。
もしかして、100年残る小説家か?と言うと太宰に分があるのかもしれないが、三浦哲郎のエッセイの素敵さに去年、友人の朗読会で出会っている。
三浦哲郎を読む。
ご近所民俗学で三浦哲郎発見💖
紐解け、自分✧♡
ところで対泉院は何のお寺なのだろうか( ´艸`)
曹洞宗を検索。禅宗か。
え、道元禅師!?
こんな歌が詠みたいと、私が短歌の師匠と仰ぐ道元先輩の( ゚Д゚)
曹洞宗のお寺!
めっちゃ推しの、お寺だった✧♡