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知恵

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この知恵はゲットしておきたい。もう一度見返したい。そんな記事を集めました。
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2024年8月の記事一覧

🍥燻製クラフト辣油🍥

ついに──辣油が底をついてしまった。 燻製にした硫黄島唐辛子で作った、とびっきり辛くて美味い辣油だった。 逆さまにした瓶の最後の一滴が、皿へと落ちながら、 ──いつかまた──作ってくれる?── と、私に語りかけ、酢醤油に美しく咲いて、餃子とともに、胃のなかへ消えていった。 餃子とビールで膨れた胃とは裏腹に、私はひどい喪失感を覚えた。もう、市販のものでは──がらんどうな心と辛さに飢えた舌は満たせない。まだ口のなかに残る、じんじんとしたその余韻を感じながら、 ──ああ

形容詞「エモい」の隆盛

はじめに  本投稿の動機と方針 世上、「エモい」なる形容詞が大流行している気配です。(筆者自身は、若者からのLINEでごく稀に見る程度です。)この単語についていろいろ言いたい方は多いことでしょう。言いたいけれども今更言うのがめんどくさいから無視することにした、という向きも多いことでしょう。筆者もまた、つい先日までそうしたひとりでした。  気分が変わって一言記そうと思ったきっかけは、先日(2024.7.26)の朝日新聞の『耕論』と称する「オピニオン&フォーラム」のページを走り読

八月五日 二の丑 はみ出し鰻丼で一汁五菜 

連日の猛暑日 うなぎ!鰻白焼き  鰻蒲焼き  うな重弁当! 鮮魚コーナーとお惣菜コーナーが鰻であふれる土用の丑の日 もう終わったんじゃないの? いやいや。 土用の丑の日はそもそも、一年の春、夏、秋、冬にあるそうです。 世間に定着している夏の土用の丑の日だって、年によっては一回だったり二回三回あることもあるらしい。 今年は二回、二回目が八月五日なんだそうな。 到来ものの鰻蒲焼が冷凍庫に三枚あるから、二の丑にもうな丼 お頭付きのデカい国産鰻蒲焼、四国か九州のどこかの県産鰻

気がつけば、朝うどん⑦

店名に「うどん」が入っていない 子供の頃から愛してやまない名店 ここに来たら私はこのうどん一択「アン雑煮うどん」 ツルツル、シコシコの麺と アンの甘さがさっぱりとしたダシと調和した 唯一無二のこのうどん 本場かなくま餅 福田さん 残念ながら甘い方のかなくま餅が売り切れてて買えなかった。 次回は必ず...また来ます。ごちそうさまでした。

幸せになりたい、上手な文章を書きたい方必見! 簡単で確実なたった一つの方法☆

煽りまくりのタイトルを書いてみたソウ マチです☆  でもあながちウソではござらん! 「幸せになりたい!」「上手な文章を書けるようになりたい!」方は必見でございます! 先に答えを書きます。 「自分が食べたい物を食べる」 これだけです! とっても簡単!  「え? すでにやっていますが!?」という方もいらっしゃると思います。でも、本当にそうでしょうか? 「お給料日前だから、今日は安く……」  「冷蔵庫に〇〇があるから、〇〇を使って……」 そういうのじゃナイんです! お

心理療法としてのコーチング②~陰陽の視点から~

ナラティブということナラティブアプローチとはなにか? 前回、ラッセルウェルビーイングコーチングカレッジのアドバンスプログラムにおいて、認知行動療法、ナラティブアプローチ、ブリーフセラピーを学んでいるということを記しました。 すべてオンラインでの講義であり、コーチングのセッションもあわせて、DAY7までのプログラムなのですが、一日一日の学びの量が恐ろしく多く、テキスト以外に含まれる量が多い・・・なんの量かというと、学習量や情報量ではなく、体験量というか、感情量というか、想

イタリア人が教えてくれたこと

これは前回の関連記事となります。 〈イタリア人〉という単語から 「何か陽気な内容かな?」 と思ってこの記事を開いてしまった人、 おそらくあなたが期待なさっているような 明るく楽しいお話ではない と思います。 ごめんなさい。 それを先ず ご了承ください。 そしてたいへん恐縮なのですが 今回は かなり (私が)機嫌の悪い(状態で書いた)文章となります💦 ですので けっこう 読む人を択ぶ内容になっておりまして… 理由は後述しますが。 けっこうキツめな文章だけど、 「これで

「誰もが正しい」ことの軽やかさ-名作映画『ゲームの規則』についての随想

    【木曜日は映画の日】     物語の面白さというのは、二種類あると思っています。一つは、結末が予測できて、それでも人を満足させるもの。   『アンナ・カレーニナ』も『ハムレット』も、悲劇と知らされていなくても、大体どういう終わりになるかは、物語の半ばで推測できるでしょう。それでも、最後まで引き込まれる名作です。 いや、分かっているがゆえに、最後まで安心して物語に入り込めると言えるかもしれません。   「どんでん返し」とか「意外な結末」と謳われる作品も、この「予想でき