『雪に生きる』:破天荒な生き方と思考
猪谷六合雄(いがや・くにお)さん(1890-1986)の著書『雪に生きる』は、彼がスキーに出会い没頭していく中で、何でも試してみる、何でも作ってみるという好奇心に忠実に行動した半生の記録です。
ある大学の理事の方と話をしていたとき、若い時に『雪に生きる』を読んで、研究の道を目指したと語ってくれました。戦時中にも関わらず、ひたすらスキーに打ち込んだ人生。研究も同様に、すぐには役に立たなかったとしても、自分の興味の赴くまま進めることで世界を動かすことがあると語ってくださいました