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乳がんになった私 #75「手術3日前の取材」

11月27日。

手術の3日前。

自宅にて取材が2本あった。

まず午前中に地元のテレビ局、東海テレビ。

治療開始直後からずっと密着をしてくれている撮影クルーの方々。

ディレクターのFさんは、乳がんが発覚する以前からQaijffを応援してくれており、結成初期の頃から曲を聴いてくれていたりライブを観に来てくれていて、今回、私が乳がんを公表したタイミングですぐに連絡をくれた。

この日は、手術を目前に控えた心境などについて話をしたのだが、実は事前に、入院日(手術の前日)にも撮影をさせてほしいとお願いをされていた。

入院日は実家から病院に向かう予定だと伝えると、実家で母にも出演してもらえないか、と。そして可能ならば、病院の診察室で撮影、担当医の先生にも出演してもらいたい、とのことだった。

私はかなり悩んだ。

母は私と同じで人前に出たり話したりすることが嫌いではない(むしろ好き)なタイプなので、その点は心配していないのだが…実家がテレビに映るのかあ…母も顔出し…!

そして病院は撮影許可が出るのか。他の患者さんに迷惑にならないか。(もちろんテレビ局の方もそのあたりは配慮した上で撮影をするに決まっているのだが)


どこまで赤裸々に見せるべきだろう。


そもそも、手術前日に心の余裕があるのか。

もちろん内田にも相談し、悩みに悩んだ末に…

実家OK!母OK!病院と担当医の先生のOKが出れば病院OK!と返答をした。

ずっと応援してくれているFさんと、温かい撮影クルーの方々だから。

そんなわけで東海テレビから病院へ許可取りをしてもらったところ、なんとOKが出た。

(ちなみに母からは二つ返事でOKの返信が来た)



なので、東海テレビの皆さんとはまた明後日、入院日に私の実家で待ち合わせだ。

私「また明後日よろしくお願いします。実家でお待ちしてますね〜!」

撮影クルーの方々と笑顔で別れた。


お昼ごはんを急いで食べ、午後からは初めてのAbemaの取材。

東京から愛知まで撮影に来てくださった。

ディレクターのSさんという男性が、私のnoteを全部読んでくれており、そして内容を細部まで覚えてくれていて、取材はとても話しやすく円滑に進んだ。


乳がんになって “まさか自分が” とは思わなかった私だが、まさかこんなにも自宅で取材を受けることになるとは思っていなかった。


この日、無事に2つの取材&撮影を終えると、自分がすごく疲れていることが分かった。


皆さん良い方たちで、終始和やかな雰囲気だったのだが、やはり少なからず気を張っているようだ。そりゃあそうか。

手術の前にリラックスして過ごさないのってどうなんだろう…と少し思ったが、予定を入れずただおとなしくしていても、むしろ手術のことばかり考えて緊張するだけなので逆に良いか!と考えた。

明日はコロナの検査をするために病院へ行く。(陽性だと手術は延期)

明後日が入院。

明々後日が手術。

ああ、どうしたって緊張する。

(#76へ続く)
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