見出し画像

そんなふうに自転と公転している

出産は特に進まず、分娩予定日まであと4日です。
本を読みました。
さくらももこの妊娠出産エッセイである「そういうふうにできている」と「おんぶにだっこ」、山本文緒の30代女子が主人公の「自転しながら公転する」です。

◾️そういうふうにできている/さくらももこ
私は、ちびまる子で育ちました。コジコジももちろん好きです。だから、さくらももこのエッセイたちもめっちゃツボにハマります。本を読んでゲラゲラ笑うなんて、さくらももこ作品くらいじゃないかな?
ほんで、そんな先生の妊娠出産エッセイだなんて読むしかない!!!と思い続けていて、臨月も中盤にきた今、やっと読めました。

やはり笑あり、感動ありな体験記でした。笑いに関しては、たぶん、本人はその時は必死なんだろうけど、後から思うと笑えるみたいなエピソードなんだろうなって思います。意外だったのは、さくらももこは私よりも結構ナイーブだということでした。よく泣くなぁ〜て印象です。私は今のところ、妊娠による涙は全く出てない気がします。体調不良による不満は大量ですが、情緒不安定さはあまり無いです。

あと、流石は大物漫画家!!めっちゃ仕事しとるやん!?!?って思いました。出産前後で仕事をお休みした期間なんぞほんの少しのようです。それに悪阻中も周りにその様子を出さずに対応してたようで、根性がすごい!!私とは真逆です!!私は、家族に甘えるというのをまる子から少しは教わったと思っているのですが、さくら先生は全然甘えませんな。責任感の強いお方です。そんなことを亡くなった時に吉本ばななさんも仰っていたような。

表紙をめくると、妊娠中のプライベート作品というのが載っていて、缶瓶箱の装飾をしているのですが、またこれがカワイイ。なにかを表現することが大好きで、仕事じゃなくプライベートでそれが出来たことが、楽しかったようです。しかしほんと、さくらももこのマンガやエッセイ等の動きのある作品も好きなんですが、静止画というか一枚で表現する絵もとっても良いんですよね〜。なんか一枚欲しくなってきたなぁ〜。別の本で好きなアーティストのことが語られてましたが、その方の作品もカラフルなものだったので、色を組み合わせることも好きなんだろうなぁと。いいなぁ。

本の最後のほうは、出産中に感じた悟りについて語っておりました。私の時は何を思うのか。そんな深いことは何も考えず、ただただ単純なことを考えそうですが。今のところ、大型台風が来るらしいので、それだけはほんとに日本が無事であることを祈るばかりです。

◾️おんぶにだっこ/さくらももこ
これは本屋でたまたま見つけた本です。本人も後書きに書いてありますが、この本は楽しんで欲しいというわけではないとのこと。確かにその通りで、私であれば墓場までもっていくような自分の中のモヤルエピソードが語られていました。よくぞ公にその内容を語ってくれた!!と思います。けっこう考えさせられるというか、普通に共感もするし、これから子供を育てていく上で、子供が言葉には出さない(出せない)思いもあるということを想像して受け止められるようにりなりたいな…と思いました。

私の墓場までもっていくだろうなエピソードたちは、その時は何とも思わなかったけど、相手を傷つけてしまったかもしれない…と後からジワジワと反省するようなものたちです。今更謝るのも変なので、いつまでそのエピソードたちを記憶しているか不明ですが、たぶん一生背負う十字架のようなものですな。そういうのが、他人にもあるということを改めて認識し、「人間だもの、みつを」で、治めたいと思います。

◾️自転しながら公転する/山本文緒
弟の部屋にあった本で、そういえば数年前に話題になってたなぁと読みました。内容は、30過ぎの女子が世間体も気にしつつ、恋愛・家族・仕事に奮闘し、なんやかんやと人生を進めていくお話です。

そういえば、この3つって、私の場合も20代はそれぞれ違うベクトルだったなと思いました。それが、30代になると、互いに影響するようになったので、それらを調整せねばならんのですな。正解もないから、自分の中の欲を探さねばと30過ぎて自己分析をするようになったりしたし、それを外部と交渉することも必要になったり。

この本の主人公は、調整事項が一気に降りかかってきて大変だったけども、人生って大人になるって、そういうことなんだと思います。日本の義務教育のせいなのか不明ですが、いつの間にか自分の中の他人軸で生きていることに気がつき、自分の心の声を聞けるようになるのがまず第一歩で、それを行動に移すことができたら万々歳。

私は行動に移すのことが苦手で、かーなーり腰が重いタイプなので、すぐに変化していく人にすごく憧れちゃいます。が、マイペースマイペース!それでいいのだ!!!「人間だもの、みつを」
と、言い聞かす。

いいなと思ったら応援しよう!