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ChatGDPの使用議論から考える「便利な道具」の使い方

こんにちは!
静岡県の中小企業診断士、大滝綾乃(オオタキアヤノ)です。

春の訪れとともに、新入社員らしき装いの方が増えましたね。この時期は学生さんも朝練が無いため交通機関が混んでいます。転職された方もいらっしゃるようで、新たな気持ちで新年度を迎えているかと思います。皆さんにとって、心身ともに健康で充実した一年になりますようにお祈りしております。

さて、最近ChatGDPが話題になっていますね。皆様はもう使われたでしょうか?まだ聞いたことのないために説明すると、ChatGPT(チャットGPT)は、ユーザーが入力した質問に対して、AIが答えるチャットサービスです。回答の元となる情報は、過去にインターネット上に存在した情報です。その情報は事実かどうかよりも単語の出現頻度や相互関係から導くため、正確ではない回答を返す可能性もあります。AIは一般的に答えがある質問や議論の考察、文章の要約、アイデア出しなどは得意ですが、答えが少ないものに対しての正しい情報や引用元の表示、個人的な意見などは苦手とされています。

ChatGPTがリリースされてから、日本ではデジタル庁を中心に積極的に活用を検討していたり、横須賀市が試験導入したりしています。その一方でイタリアでは個人情報収集の観点から規制を行ったり、教育現場でも論文作成に使用規制が行われたり…。特に教育現場での反対派の意見の中には「自分の頭で文章を書く能力が、ChatGPTを使うことでなくなってしまうのでは?」みたいなことを懸念されていたりしています。このような賛成派と反対派の意見交換がしばらくは続くと思っています。

このような議論の時に、私の経験で思い出すことは電子辞書です。電子辞書登場時は「自分で辞書を引く能力が無くなる」「周辺の言葉を見なくなる」という親の助言を受け、我が家では大学生になるまでは電子辞書を購入できませんでした。しかし大学の時に初めて買った電子辞書のお陰で、大学の英語の課題に難なく(?)取り組むことができました。私の大学では英語で書かれた社会系の論文に取り組むことがあったため、本当に電子辞書を使って良かったと思っています。しかし、電子辞書を購入以降、辞書を使う機会は減ってしまいました。私と同じ課題に辞書で乗り切った友人(ツワモノ)は、辞書を引くことが強烈にうまくなるなど、メリットもあるようですが、私はその能力よりも部活やアルバイトに大学の時間を使うことができて良かったと思っています。つまり、道具を使うか使わないかは「どの能力を高める必要があるか」「どの時間を有効に活用するか」だと思います。

私の英和辞典は今どこに行ったのか?全く使わないですね~。

また、別の話をすると、私が大学受験の時に英語の入試時に「英和辞書持ち込み可」の大学がありました。ちなみにこの大学は入るのが簡単な大学ではなく、要は「高校で習っていない単語も出すよ」ということを意図しています。実際に受験してみて、難しい単語が出てきますが、全部辞書で調べている時間はありません。辞書を早く引く能力も必要かもしれませんが、それよりもこの大学が求めている能力は「道具を使って難しい文章を読み取れる能力」や、「習っていない単語に遭遇しても文章を読み取れる能力」だと思います。

テクノロジーの進化により便利な道具が登場し、奪われる職業なども出てくると言われています。しかし、便利なものを使ってその代わりにどこかの能力を高めるか、便利なものを使わずにその道を究めるか、どちらかの選択肢だと思います。今はテクノロジーがどんどん進化していますから、前者の仕事が多いような気がします。将来的にはAIを活用してクリエイティブなものを作る能力が求められていくと思います。AIにも得意・不得意があるため、上手に活用していきたいと思います。
また、きっとAIを使用する時の「ルール」ができてくると思いますので、しばらくは近況を見守っていたいと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

暑くなってきました。もうすぐ夏ですね!