10年ぶりに歯医者に行った話

先週歯痛にみまわれ、10年ぶりに歯医者に行きました。
中学2年の時以来。高校生時代も、大学時代も何度か行こうという気持ちはあったのだけれど、
「歯医者ってどんな用で行ったらいいの?痛くもないのに行っていいの?」っていう疑問があり、10年が経過。

今までも、「なんか違和感あるなぁ」「うがいしたら血が出てきた」なんてことはあったけれど、今回は初めて体験する痛み。
ヤサイニンニクマシマシ・カラミアブラミの二郎系ラーメンを食べ終わった直後、突然の歯痛。
歯を噛んでも痛いし、腫れているし、下顎を押すとズキッとする。
これは流石に歯医者に行っても「どうされたんですか?」って質問にも、
「右奥歯が、腫れていて痛くて」と堂々と答えられる。
仕事の都合もあるので翌週末に予約を取って、1週間は安静にしようと速攻でマウスウォッシュ液を購入しました

マウスウォッシュ効果か、食べるものを優しくしたからか水曜日くらいには痛みもなく、普通に食事ができるようになってたました。
でも、ここで気が緩んでしまっては意味がない。たとえ週末に歯医者に行くからと言って、甘いものや脂身の強いものを食べて、また歯が腫れてしまってはお医者さんから「こいつは自分の健康も守れないやつなのか」と呆れられてしまう。
あと3日で歯医者だし、食事も歯のケアも丁寧に

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金曜日に完全に気持ちが緩んでました。歯医者前日に、痛みの元凶とも言える二郎系ラーメンを堂々と食べてしまいました。
でも今回はちゃんと「ヤサイ、、、だけで、、、」という苦渋の決断をしてます。美味しかったです。ニンニクかアブラミは入れたかったです。

そんなこんなで歯医者に。当日はさつまいもスティックでブランチを済ませ、
ちゃんと歯を磨いて、マウスウォッシュまでして、念入りに歯を確認。
いざ10年ぶりの歯医者へ!!

10年も経つとそもそも歯医者にいくらかかるのかが分からず、念のため1万5千円持って診察へ。
問診表の中に「歯を見てもらいたい」って項目があることを確認。
そんな調子で歯医者って行ってよかったんだと、10年間の疑問がまず解決。

続いて、診察(歯医者は診察っていうのか?)
シャンプー台みたいな椅子に座って、いきなり歯の確認。
てっきり「どのように痛みますか?」みたいなヒアリングがあるもんだと思っていたけれど、一切そんなこともなく、銀色の鏡のついたスティックを口内に入れ、「あー、なるほどねぇ」と。
途中いくつか質問があったけれど、口内見られながらだから「ほうへふへ。ほほへんはひはひはふ。」とふがふがと。なぜか通じていて安心した。
多分衛生士さんは宇宙人と対話できると思う。それくらい喋れてなかった。

歯の様子を撮るためにレントゲン室に。ここも病院みたいに一瞬で終わるものかと思ったら、意外と時間がかかった。
謎の台に顎を乗せ、目の前の突起物を噛み、顔面の周囲を固定される。
このまま衛生士も歯科医者も全員が逃げ出すんじゃないか、と思いつつ、光が出ますので目を瞑ってくださいと指示があったので目を閉じる。
これがまた恐怖なのだ。顔面が固定され、突起物を加え、視界は真っ暗。下手なAVにでも出演しているんじゃないかと思う。そして、数十秒後に機械の動く音。
目を閉じている分、耳からの情報が敏感になる。機械音が背筋に張り付くような気がして、一種のSMプレイだと思える。

そんなこんなで、レントゲンも終え治療へ。見事に親知らずが隣の歯を突き刺すように真横から生えてきていた。そりゃ痛いわ。そして、ドミノ倒しのように、中央の歯に向かって倒れていく歯並びに、「10年も放置してはいけないな」と反省。子供ができたら定期的に通わせよう。「歯を見てもらいたい」って理由で。


と、終わる雰囲気を醸し出しつつ、治療の話。
今回は虫歯治療ではなく親知らずが原因のなので、最終的には抜くかどうかという話になるらしいんだけど、どうするにせよ歯石を排除しなければならないらしく、今回は歯石を取り除く作業。
先の尖った棒でコリッととっていくんだけど、これは衛生士が不器用なのか、10年ものの歯石だからか、なかなかうまく行っていない様子。
何度も何度も歯の端の部分に棒を当てて、削っているのか、引っ張り出そうとしているのか、上に向かってスナップを効かせる。自分の唾液とはいえなんか嫌だった。
そして遂に機械の登場。ウィーーンという音がする謎の機械を口に入れる。
「痛かったら左手を上げてくださいね」と言われたが、そんなことできるはずがない。もう大人なんだぞ!
機械が歯に当たって、明らかに削れる音がする。下手に舌が動いたら、切られてしまうんじゃないかという恐怖で舌もうまく動かせず、そして、機械から水が出ていて、喉の奥で水溜りを作るもんだから、うまく呼吸もできない。鼻呼吸を頑張るが、圧倒的供給不足感。
痛みは我慢して、呼吸はうまくできず、舌は下手に動かせなくて、ここまで人に体を弄ばれたのは初めてだ。
インターバルを挟み第2戦になったが、もう思わず笑えてきてしまった。
先生もにっこりしてくれて、唯一の救いだった。
第2戦、第3戦は少しずつ慣れて、どうにか落ち着いていられたけど、凄まじかった。

10年ぶりの歯医者は診察後にもうヘトヘト。何もしていないし、なんならしてもらった側なのに、なぜこんなにも疲労感があるのか。
会計は意外にも3500円程度で済んで、1万5千円も握りしめていた診察前の自分が可愛く思えた。これでようやく親知らずとの決闘ね、と思っていたが、
今回歯石除いたのは下の歯も一部だけなので、また歯石除去しに来てくださいね」と。

あー。10年分のツケがちゃんと回ってきてるなぁ。
そんな10年ぶりの歯医者でした。