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自分で決める幸せ
もう3年以上関わらせてもらってる88歳のイズミさん(仮名)
今日も、一息ついたところでココアを入れると・・
「私は、稲熊さんが入れてくれるこの "量" がちょうど良いのよね」
と突然言われる。
(‥決して、稲熊さんが入れてくれるココアが美味しいのよねと言うわけではない( ̄▽ ̄;))
ワタシ:「あ~そうですか。それはよかったです。」
イズミさん:「他の人も入れてくれるけど、カップ並々に入れられるとなんか飲む前にお腹膨れるというか・・飲みたいと思う量じゃないのよね」
ワタシ:「そうなんですか。それならカップ7分目くらいにしてねって言えばいいんじゃないですか?」
イズミさん:「それは言えないのよ。ココア入れましょうか?と聞かれたら、お願いしますって言えるけど、自分から入れてくださいとはもっと言えないし、稲熊さんは、何か飲みますか?ってココアしかなくてもそう聞くでしょう。それで、どのくらいの量にしますか?も聞いてくれるじゃない。だから応えられるけど、ココア入れましょうか?って聞かれたら、いらないか、お願いしますとしか言えないわ。」
う~ん。。そうなのね・・
言えないか・・・
毎回、行くたびに息子と嫁の悪口も必ず欠かさずに言う・・(・_・;)
もう何十回も、いや百回超えてるくらい毎回同じ不満を言われている。
例えば、食事のメニューがいつも同じでもう飽きたとか・・
それを聴くのも私のお仕事だけど、たまに私も反論してみる。
ワタシ:「私に話してることを、息子さんやお嫁さんにも話してみればいいんじゃないですか??文句があっても何も言わないから、お母さんはそれで良いと思ってるから毎回同じメニューなんじゃないですか?たまには違うものが食べたいとか、これが食べたいとか言ってくれる方が作る方もありがたいと思いますよ」
イズミさん:「そうかもしれないけど、どうせ言ってもあの人たちはできないから言いたくない。それなら、向こうから何か食べたいものありますか?って聞けばいいじゃない。バカの一つ覚えみたいに、毎回同じおかずよ!もう飽きたわよ」
ワタシ:・・・(はい。知ってますよ〜と心の中で叫ぶ)
もうこのやり取りも3年以上・・ 私もそろそろ飽きてきました(;^_^A
ワタシ:「それでも、毎日来てくれて、お嫁さんはご飯を作ってくれて、息子さんはそれを毎日持ってきてくれるということが、なかなかできることではないんですよ」
イズミさん:「まあ、そうね。感謝はしないかんわね」
・・チャンチャン☆彡
そして、
ワタシ:「今日のお昼ご飯は何にしますか?」
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笑ってしまうくらい、毎回同じものをご希望されます。
それしか思い浮かばないのかもしれないと思い、いろいろ提案しても結局いつもほぼ同じメニューです。
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息子さんたちには文句言うけど、
イズミさん!あなたも毎回同じですけど。。
と心の中でつっこむ(笑)
毎回同じメニューでも、何も聞かれずに出された食事と
自分でこれを食べると決めた食事とでは
同じ食事でも全く違うものなんだ・・。
自分で決める自由があるって
本当に幸せなことなんだね。
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