仕事を辞めてみて変わったこと
約5年間勤めていた事務の仕事を辞めて、数か月が経った。(仕事を辞めた理由については、いつか機会があれば書く予定。)その中でいくつか変わったことがあるので書いておこうと思う。
仕事をしていた頃
毎日残業が当たり前。単純に仕事量が多かったというのもあるが、同じ部署の人や上司が残っていると、自分の仕事が終わっていても定時で帰るのは申し訳ないという日本人特有の空気が会社の中にはまん延していた。おかげで常に寝不足状態。何も予定のない休みの日はその睡眠不足を補うようにほとんどの時間を寝て過ごした。
「時間が足りない」 「元気がない」
この2つが口癖だった。
そんな私が仕事を辞めてみて、たくさんの時間ができた。心にも余裕ができた。そして変わった3つのことがある。
自分に気を遣えるようになった
仕事をしていた時は、仕事を優先順位のトップに置いていた。そんな自分に多少は誇りを持っていた。だから、頑張っていることへのご褒美や疲れていることを言い訳にして、不健康であることを許してきた。
「夜遅いけど唐揚げ食べたい・・・」
「これ、今日何回目のおやつだっけ?」
「最近全然動いてないな。でも疲れてるからしょうがないや。」
これをほぼ5年間繰り返した結果、体重は5キロ以上増。肌荒れもひどく、辞める1年ほど前から首のあたりの吹き出物がずっと治らなかった。それでもあまり自分の健康や見た目については気にしていなかった。なぜなら仕事が1番だったから。
仕事を辞めてみたら、優先順位のトップが消えた。睡眠時間がたくさん取れるようになった。ごはんも毎日決まった時間に取るようになり、運動も始めた。するとあんなに治らなかった肌荒れも完治。体重も増えた分が元に戻った。今まで優先順位の下の方に隠れていた「自分」を気遣うことができるようになったんだと思う。
文字を読めるようになった
仕事でパソコンを常に使っていて、目を酷使。そのため、仕事以外で出来る限り目を使いたくなかった。映像なら目を開けていれば勝手に流れていくから、映画などは時々観ていた。しかし、読書は目を使って文字を追わなければいけないので、読めなくなった。それでも本が好きであることは変わらないので、気になった本があれば買い、読まずに積んでおくことが増えた。その結果、机の上を未読の本たちが埋め尽くしていた。
仕事を辞めてみてから、その机の上の本たちも徐々に少なくなっている。それだけでなくnoteにも登録し、文字を書けるようにまでなった!文字によって今まで知らなかった知識や考え方、情報を得るのってこんなに楽しいんだ!と改めて感じることができた。
片付けができるようになった
物を片付ける。そんな当たり前のことができなかった。部屋の中はいつも散らかっていた。理由はやっぱり忙しいから、疲れているから。あとは散らかっている部屋の方が気持ちが落ち着いたからというのもある。長期休暇で大掃除したりすることもあったが、仕事が始まるとまたすぐ散らかる。この繰り返し。
仕事を辞めてみたら、片付けが普通にできるようになった。
調べると「心の状態は部屋に現れる」という。疲れてたんだなあ、自分。
変わった後の話
仕事を辞めてみて、時間と心に余裕ができ、健康的な生活を手に入れた。だが、もちろん問題もある。収入だ。生きていればどうしてもお金がかかる。収入が無いのは由々しき事態。とはいえ、また仕事を始めると今できるようになっていることがまたできなくなるのではないかという不安もある。なので、現時点の目標はできるだけ元の状態に戻らないような仕事を見つけること。他の方法も無いかと自分の能力も鑑みつつ日々考えてはいるが、まだいい方法が思いつかない。絶賛模索中。でも、そんな模索も楽しめるような人間になりたい。
いいなと思ったら応援しよう!
![綾野花南(あやのはな)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48305527/profile_d4090f606a69efd097d5e2be199dea6f.jpg?width=600&crop=1:1,smart)